しぞ~か看板娘図鑑【番外編】
男気あふれてカッコよすぎる車買取女子
こんにちは、ライターの馬場と米田です!
ふらっと入ったお店や仕事で行った先で、思わず惹きつけられたあの女性――。
すなわち“看板娘”にいまの仕事について聞くことで、その人物像を掘り下げる連載企画「しぞ~か看板娘図鑑」。
・・・普段は吉松編集長が担当するこちらのコーナーですが、「女の子目線で選ぶ看板娘図鑑もしてみたい!」と直談判したところOKが出ました。
ということで今回は番外編として、私たちふたりが選ぶ看板娘さんにお話しを伺いにいきます!
しぞ~か看板娘/店舗紹介
私たちが選ぶ看板娘は、「王、飛べる」のローカルCMでおなじみ。車買取りの「オートベル」さんで働く佐藤友佳さん(以下、友佳さん)です!
オートベルさんには女性スタッフメインの店舗「なでしこ店」があるんですが、佐藤さんはそのうち清水インター店の店長さん。
佐藤友佳
東京都出身。誕生日は5月9日。趣味はピアノとスケボー。好きな食べ物はきんぴらごぼう。オートベル初の女性店長として活躍している。
なでしこ店のスタッフさん。ホントに女性ばかりです!
なんと、女性店長はオートベルさんでは佐藤さんが初だそうです。このカッコよさにふたりとも惹かれたんですよね。
そして佐藤さんはお客様が納得、安心して車を売れるお店作り、空間づくりを目指していらっしゃるそうで――。
オートベル 清水インター店 🌸なでしこ店
創業30年、静岡県を拠点に車買取業を続けてきた県内有数のローカル企業。なでしこ店に指定される清水インター店は、佐藤さんをはじめとした女性スタッフがメインで働く店舗。店内にはキッズルームや工作スペースが設置されているなど、女性ならではの細やかな工夫が施されている。
東京で生まれ育った女性店長
馬場 |
いろいろ聞きたいことがあるんですけど・・・。まずオートベルさんは車買取のお店ですが、佐藤さんはもともと車がお好きで? |
友佳さん |
そうですね。車が好きだったんです。 |
馬場 |
それでこちらのお仕事に。オートベルさんで働くことになったきっかけってありますか? |
友佳さん |
私、生まれてから大学卒業まではずっと東京にいたんです。でも私が就活していた2012年は、就活難で東京での就職は厳しくて。そこで、東京以外の企業も検討してみようかなと思って探していたところ、この仕事に出会ったんです。 |
米田 |
新卒で入られたんですね。ということは、今年で・・・。 |
友佳さん |
5年目ですね。 |
馬場 |
こちらのスタッフさんはもともと車がお好きな方が多いんですか? |
友佳さん |
じつはそうでもないんですよ。オートベルの人柄というか、社風に惹かれて、一緒に働きたいっていう学生が多いですね。 |
米田 |
へー! お店の雰囲気もとても素敵だと感じたのですが、こういう店舗づくりもみなさんが? |
友佳さん |
そうです! マニュアルもないので、全部自分たちでやってます。 |
なでしこ店は最強無敵!?
馬場 |
お店についてもご質問させていただきたいんですが、なでしこ店ってどんなお店なんですか? |
友佳さん |
清水インター店は、「車を売りに来たついでにお茶でもできたら」っていうのがコンセプトなんです。飲み物も充実してますし! 来ていただいたお客様に対しては、お子さんがいれば営業が4人いるので必ず付きっきりで。キッズコーナーや工作コーナーも設けて、待ち時間が退屈にならないような工夫もしています。 |
米田 |
ホントだ! いろいろありますね。 |
友佳さん |
1円でも高く車を売りたいっていうお客様が多いなか、いかに「ここに売りたい」と思ってもらえるかが大切になるので。そこでお店はどこで差別化を図るかっていうと、お店の居心地とか、店員の人柄とか、売ったあとのサービスとかだと思うんです。 |
馬場 |
確かにそんな安心感のあるお店のほうが嬉しいかも・・・。 |
友佳さん |
じつはうちの営業に会いに来るお客様とか結構いるんですよ。そういうお客様をひとりでも多く作れば、最強になれると思うんです。 |
米田 |
さ、最強・・・! |
馬場 |
女性の方のみが働いていらっしゃる店舗ということで、なにかお客さんから反応はありますか? |
友佳さん |
そうですね~。たとえば車の査定額が同じだったとき、年配の男性と若くてかわいらしい女性だったらどっちに売りたいかっていうと、割合的にはおそらく後者が多いと思うんです。 |
馬場 |
そんな気がしますね。私も後者を選びます。 |
友佳さん |
よかったです。男性は男性で、長年働いている人だと知識や経験が豊富ですけど、そこは負けないようしっかり勉強でカバーして。あとは女の子のかわいさがあればもう、無敵ですね。 |
米田 |
む、無敵・・・!! |
友佳さん |
(笑)まあ、とくに女性の初心者の方だと、いざ査定するとなったとき「なにも知識がないから、安く言われちゃったらどうしよう」って不安になると思うんです。
だから、ぜんぶ一個一個説明して、「ゆっくり考えてもらっていいですよ」ってことをお伝えするようにしています。そこはお客様に合わせてやっていますね。 |
そもそも査定って・・? ふたりで査定体験してみた
米田 |
あらためてなんですけど、わたしたち車の査定をしたことがないので、「査定とは」というところから教えていただけますか? |
友佳さん |
ああ! ちょっと持ってきますね(席を立つ)・・・よいしょ。うちではこういう、細かい車の問診票みたいなものを使ってます。 |
米田 |
はじめてこういうものを見ました・・・。 |
友佳さん |
そうですよね。オーナーさんが違えば、走行距離もキズの場所とかもまったく違うので、同じ状態の車ってそうそうないんですよ。どういうところを評価して、どういうところがマイナスなのかっていうのを点数化して、査定額をつけるのが問診票です。 |
馬場 |
でもこれだけでお客さんは理解してくれるもんなんですか? |
友佳さん |
じつはほかにも、実際に取引された過去のデータを使ったりして、ご自身の車の価値を知ってもらっていますよ。査定額の根拠をすべて隠さずお伝えして、理解していただくことを大切にしていますね。たとえば、こんな感じで。 |
米田 |
なるほど! これならわかりやすいですね。この細かくお伝えするっていうのは、オートベルさんならではなんですか? |
友佳さん |
そうですね。ほかの買取店はそこまで丁寧には説明していないと思います。 |
馬場 |
ちなみに実際の査定ってどんな感じでやるんでしょうか? |
友佳さん |
基本的には問診票をもとにこちらが説明するだけです。私たちはさっき話した走行距離とかキズとかの細かいチェックをしますけどね。 |
馬場 |
それを見せてもらうことは・・・? |
友佳さん |
いいですよ! こちらです。 |
査定の箇所と高く売るためのコツ!
――店舗の外にて
友佳さん |
たとえば、査定の箇所としてエンジンルームがあるんですけど。 |
米田 |
エンジンルームってこんな感じなんですね・・・。なんかごちゃごちゃしてます。 |
友佳さん |
(笑)とくに女性だと見慣れないところでしょうね。あとはこのようにエンジンオイルの量はどうかな、汚れはどうかなってことをチェックしたり・・・。 |
馬場 |
わ~! これでオイルの様子がわかるんですか。 |
米田 |
佐藤さんがこういう作業をする姿ってかっこいいですね。 |
友佳さん |
そうですかね(笑)ほかにもいろいろあるんですけど、専門的な話になっちゃうので・・・・。ざっと見て回るくらいにしましょうか。 |
馬場 |
あの、ちょっと聞きたいんですが、わたしが将来車を買ってそれをいつか売ろうと考えたときに、1円でも高く売るためのコツってありますか? |
友佳さん |
そうですね~。もちろん車内でタバコは吸わないほうがいいと思いますよ。においもつきますし、焦げ穴みたいなダメージもつきやすいですし。 |
米田 |
そういう、中と外のダメージって、どっちのほうが買取りに影響が出ますか。これ、聞いても大丈夫ですか?(笑) |
友佳さん |
ああ、大丈夫ですよ(笑)えーと、難しいところで・・・。でも、内装がきれいなほうがいいですね。外装はある程度お金をかければきれいになりますけど、においってどうしてもとりにくいので。内装のクリーニングとかはわたしたちが全部手作業でやるんですけど、ヤニとか汚れはやっぱり取り辛いですよ。 |
米田 |
なるほど・・・。って、手作業ですか!? |
友佳さん |
いまはスーツですけど、普段はツナギに着替えてやってますよ。 |
馬場 |
接客するだけがお仕事じゃないんですねえ。 |
友佳さん |
そうです。全部やります。お客様から買取った車も責任持って自分たちでクリーニングして、ほころびがあれば縫ったりして。 |
馬場 |
ちょっと意外です。なでしこ店さんと聞いて、もっとキラキラ~としたのを想像してました。 |
友佳さん |
全然! 長靴にチノパンでドブの清掃活動なんかもしますよ(笑) |
女性店長さんとしてのゼロからのスタート!
馬場 |
わざわざありがとうございました。それでは、なでしこ店で働いているからこそのやりがいって、どんなものがありますか? |
友佳さん |
なでしこ店のスタッフは女性ばかりで、一見すると女の社会は難しいと思われがちなんですけど。逆に女性しかいない状況では、車という単価の高いものを扱うのは前例がないので、それはやりがいになっていますね。 |
米田 |
まさにやりがいですね。女性しかいない車のお店ってイメージなかったですし・・・。 |
友佳さん |
ですよね。自分たちでゼロからスタートさせて、成功させていくっていう。昨年には静岡市から「女性の活躍できる環境がある」って表彰を受けたりして、責任感も出てきましたね。 |
馬場 |
では、最後に。お決まりの質問なんですが、看板娘と呼ばれることに関してどう思われますか。 |
友佳さん |
呼んでるだけじゃないですか!(笑) |
馬場 |
(笑) |
友佳さん |
うーん (笑)本当に男社会なので、店長をやりたがる女性っていないんですよ。一般的にいって責任も伴うし、部下の面倒も見なくちゃいけないし。でも私は自分を試すじゃないですけど、それを信念にやっているので・・・。うーん? 看板娘として? |
馬場 |
じゃあ、女性店長さんとして! |
友佳さん |
ありがとうございます(笑)えーと、いままで女性店長がいなかったので、自分のプライベートと仕事との両立がどうなっていくのかっていうのが、わからなかったんです。
じゃあ、わたしが先に店長になって、こういう仕事をしてっていうのが示せられると、あとの子たちが目指すものも分かると思うので。そこをモットーにやってますね。 |
米田 |
かっこいいです・・・。 |
友佳さん |
自分がまず開拓して、みんなあとからついてこいよ!っていうイメージですかね。 |
まとめ
女性スタッフメインの「なでしこ店」で、オートベル初の女性店長として活躍されている佐藤さん。
想像以上に大変なことばかりだと思うんですが、とにかくポジティブに自分の信念を持ってお仕事をされていて、「こんな女性になれたらいいな」といつのまにか憧れの目で見ていました。
米田 |
なでしこ店のみなさんは車の汚れや傷の補修だけでなく、お客様の不安な気持ちまでケアをする、たくましくて暖かい方たちばかりだったね。 |
馬場 |
そうだね~。「女性ばかりのなでしこ店」と聞いて、キラキラふわふわ~とした雰囲気を想像していたけど、お話しを伺ってみてびっくり。すごく頼りがいのある凛とした姿勢でお仕事と向き合う、華やかかつパワフルな職場だと思う。 |
米田 |
あと査定っていうと堅苦しいイメージだったけど、とってもアットホームな雰囲気で、つい何度も足を運びたくなってしまうな。 |
馬場 |
こんなに丁寧に向き合ってくれるなら、将来車を売るときにはここにお願いしたくなっちゃうねえ。佐藤さん以外のスタッフさんの美しさにもほれぼれ。 |
佐藤さんのお話しを伺ったあと、こんな会話をふたりでしながら帰りました。なでしこ店さんの「無敵さ」「最強さ」は、静岡県の誇りといっても過言ではない! と思います。
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