静岡のDeepな心霊スポット【第1話】
大崩海岸・小浜の廃ホテル(焼津市)
全国的に有名で、最恐という声も上がる心霊スポット、大崩海岸(静岡県焼津市)。
あなたも一度くらいは耳にしたことがあるのではないだろうか。
しかし今日は、大崩海岸のなかでも地元民のみ知る心霊スポット、小浜海岸へ足を運んでみたい。
小浜海岸にまつわる怖い話
黄色い車や若い女の霊など、大崩海岸にある心霊スポットは話題に事欠かない。
黄色い車とは、大崩海岸を走行中に転落事故を起こした自動車の話だ。
転落した自動車を撤去しようとすると作業車が動かなくなったり、作業員に不幸があったりという話がある。
大崩海岸のすぐそば・用宗で育った私は子どもながらに恐怖感を覚えていたものだ。
某TV番組で黄色い車が爆破されたとき、心底「ほっ」とした記憶がある。
しかし、大崩海岸にまつわる怖い話はこれだけではない。
小浜海岸を下った先には3階建ての廃墟がある。
どうやら、ここにはかつてホテルがあったらしい。
ウワサによると働いていたコックが人を殺してしまい、それに耐えかねて自殺をしたという・・・。
そしていまでも夜になると、その霊が出てくるそうだ。
心霊スポットにはよくある話だろうか。
しかし静かな小浜海岸で起きた事件と聞くと、しっとりとした恐怖心が芽生える。
用宗側から小浜海岸へ
2013年に台風で道路が路面沈下して以降、焼津側から小浜海岸にはアクセスできない。
したがって、用宗側から行くことになる。
険しいカーブが続く道のりを進むと通行止めになっている道があるので、カーブを下っていく。
撮影した写真の背中は崖になっているからか、鬱蒼とした雰囲気を感じさせる・・・いや、考えすぎだろうか。
小浜海岸を目指し、坂を下っていく。
おや、何か気になる立札があるぞ・・・。
告!!
ヨソモノが来るのを拒んでいるように感じる。
よく読むと、「小浜海岸へ無断で立ち入って密漁をした場合、警察へ突き出す」という内容らしい。
しかし「告」という文字の大きさ、漢字の多さ、劣化した立札など、心霊スポットだと思って訪れるとドキッとさせられる。
坂を下ると少し広いスペース、そして奥にはお墓がある。
さて今日の心霊スポットの舞台、小浜海岸だ。
放置自動車がある。
いつから放置されているのだろうか。
車内を覗いてみよう。
車の中には草が生えている。
またバイク用のヘルメット、アニメのデザインがあしらわれたゴミ箱のようなもの、木の板などが車内に捨てられていた。
ゴミの状態から見る限り、ここ数年のうちに誰かが捨てたのかもしれない。
今度はホテルがあったとされる建物を見てみよう。
建物内に足を運ぶのは忍びないが、外から撮影する程度なら・・・と思い、入口の前まで足を運んだ。
当然のことだがひどく荒れている。
雑然と物が置かれていて、長い間使われていないことが容易に想像できるだろう。
マットレスが打ち捨てられている。
壁紙もボロボロだ。
かつて、ここに宿泊していた人がいたのだろうか・・・?
もしかすると本当にここで殺人事件があったのだろうか・・・?
そして、自殺してしまったコックの幽霊は・・・?
ドンドンドンドン!!!!
突然、上の階から大きな物音が鳴った気がした。
さらに、キィキィ、と床がきしむような音。
「さすがに偶然だろう」と思ったが、もしかすると、上に誰かいるのかもしれない。
階段を上るべきか、止めるべきか・・・。
今回ご紹介したのは焼津市の小浜海岸。
今後も静岡のDeepな心霊スポット探訪を続けていきたい。
大崩海岸開通に関するお知らせ(2017年3月追記)
2013年10月に発生した台風に伴う豪雨の影響で、大崩海岸は地滑りや陥没が発生。
県道静岡焼津線は長らく通行止めとなっていたが、2017年3月13日に迂回路となる「浜当目トンネル」が新設。供用を開始した。
なお、現在も當目トンネルは崩壊の恐れがあるため利用できない。
※本記事は地元民のウワサをまとめました。信ぴょう性その他について保証するものではありません。
まだまだある! 静岡県内のDeepな心霊スポット
小浜海岸
近所に住宅があるのでお静かに。