魅力的なあの人 vol.4
ひと目惚れした魅惑の映像クリエイター

  • posted.2017/05/15
  • Hatena 0
魅力的なあの人 vol.4 ひと目惚れした魅惑の映像クリエイター

日常生活のなかで魅力的な人に出会うときがありますよね。ひと目惚れのときもあれば、だんだんと惹かれていくこともあります。

そんなときに「知りたい。話したい。でも、そんなにいろいろと聞いたら気持ち悪いかな・・・」と考えてしまいませんか? 私はもじもじしてしまいます。

そんなシャイな気持ちから生まれたのが、「魅力的なあの人」というシリーズ企画です。

第4回目のあの人は・・・

anohito04_01

魅力的なあの人とは、私が魅力を感じた人に「いまなにをしているの?」「なにを考えているの?」などとグイグイお話しを聞き、その人の奥にひそむ魅力の元を探していくというものです。

第4回目のあの人は、静岡県富士市出身在住の映像クリエイター、柗下仁美さん。

anohito04_profile_01

柗下仁美

静岡県富士市出身在住。1990年生まれの27歳。日本映画学校(現日本映画大学)へ進学のため上京、俳優・モデルとしての活動もスタート。半年前に富士市に戻り、現在「Récolte & Co.」という映像制作ユニットで活動中。Twitter:@Recolte_cinema

先日、とあるイベント会場で目を惹く女性がいました。私は彼女を見たとたん「話しかけたい」と思い、1時間ほど脳内シミュレーションをし、声をかけたのが柗下仁美さん(以下、仁美さん)との出会いです。※簡単にいうとナンパ。

お話しをきくと、「映像制作のお仕事をしている」とのこと・・・。うーん、気になります。もっと知りたい! 聞かせてください!

今回はひと目惚れなので彼女のことをよく知りません。現在なにをしているのか、映像制作ってどんなことをしているのかなどのお話しを聞きながら彼女を知り、魅力の元を探っていこうと思います。

映像制作ユニットってどんな活動をしているの?

anohito04_02

anohito04_face_02

映像制作のお仕事をしているとは聞きましたが、現在どんな活動をしているのですか?
anohito04_face_01

仁美

若手ミュージシャンのMVや結婚式の余興ムービーなどをつくっています。あとは、自主制作映画も!

 

「Récolte & Co.」というユニットで活動していて、もうひとり壷井濯さんという方がいて、主にそちらが監督、脚本、編集。私が撮影、出演かな。共同監督で作品をつくったこともあります。

 

最近完成した作品は、パスワードの人というバンドのMVです。物語がある映画のようなMVをつくっているので面白いはずです(笑)


2017年3月に公開したミュージックビデオ『sari / パスワードの人』。

anohito04_face_02

あっ、赤い服の人で走っているのは仁美さんですよね。足が速いですね。
anohito04_face_01

仁美

小中学校のころ、陸上部だったので(笑)MVの撮影は過酷なんです。暑い、寒い、走る・・・。
anohito04_face_02

わぁ、体力が必要ですね。このMVは富士市の海ですか?
anohito04_face_01

仁美

そうです。富士市か下北沢で撮ることが多いです
anohito04_face_02

なぜそのふたつの土地なのですか?
anohito04_face_01

仁美

下北沢は下北沢系バンドのMVをつくることが多かったからで、富士市は「Well done Sabotage」というバンドのMVをつくることになったときに、メンバーの方が富士市出身だったので、「ふるさとで撮ろう!」ってことになって、東京から富士市へ撮影をしに訪れたんです。

 

そのとき、制作ユニットの壷井さん(東京育ち)が富士市を見て、「人が少なくて、海があって、工場がある、ここで撮るぞ!」って言いだして・・・。それから富士市での撮影するようになりました。

anohito04_face_02

なるほど、工場地帯ですもんね。富士市を気に入ってくださる方がいて嬉しいです。
anohito04_face_01

仁美

富士市いいですよね。でも映画館がない・・・
anohito04_face_02

映画がお好きなのですね、このお仕事を始めたのも映画がきっかけですか?
anohito04_face_01

仁美

そうです! 高校生のときに映画を観ていて、ほんとにやたら観ていて(笑)進路を決めるときに「映画撮りたいな~」って思って、「学校 映画」で検索してヒットしたところに進学しました。そして、そのまま映像制作を仕事に・・・。
anohito04_face_02

なるほど、ちなみに当時はどんな映画を観ていたのですか?
anohito04_face_01

仁美

高校生のころは邦画ばかり観ていました。よくサールナートに映画を観に行っていました。
anohito04_face_02

サールナート? あ、シネ・ギャラリー! 私も高校生のときにかよっていました(笑)ポップコーンないですよね。
anohito04_face_01

仁美

ないのがいいんですよね~。

学校以外の世界のはなし

anohito04_03

anohito04_face_02

あ、首から下げているのはフィルムカメラですよね? 映像だけでなく写真を撮るのも好きなのですか?
anohito04_face_01

仁美

そうです! 高校生のときに画素数の高いガラケーを買ってもらって、その携帯でたくさん写真を撮っていました。
anohito04_face_02

いいですね~!
anohito04_face_01

仁美

私、不登校生徒だったんです。そのときに学校行くふりをして、海に行って携帯で写真を撮っているうちに、「写真って面白い!」と思いました
anohito04_face_02

アクティブな不登校生(笑)

anohito04_04

anohito04_face_01

仁美

そう、学校には行かないけど外には出るっていうね(笑)あと、同時期に高校で知り合った女の子と駅前で路上ライブをしたり、アニマルネストに行ったり・・・。そこでやさしいおとなたちに出会ったんです。

 

*アニマルネスト:富士駅近くのライブハウス。

anohito04_face_02

やさしいおとな?
anohito04_face_01

仁美

アニマルネストで「私、写真を撮るのが好きです」って話していたら、誕生日にみんなでフィルム式トイカメラをプレゼントしてくれて、高校生の私には衝撃的で。
anohito04_face_02

いいなぁぁぁ~。すてきだぁ。すてきな人たちだ。
anohito04_face_01

仁美

そう! とってもすてき! こんな人たちがいるんだなぁって驚いたの。当時、暗黒期&映画の影響でツンケンしてたんだけど、すてきなやさしいおとなを見てやめたよ(笑)
anohito04_face_02

暗黒期ってなんですか(笑)ツンケン? うーん、映画の蒼井優ちゃんみたいな感じですか?
anohito04_face_01

仁美

そうそう(笑)『花とアリス』っていう映画に出てくる、蒼井優ちゃんみたいな感じが可愛いのかと思っていたんだけど。でもすてきな人たちに会って、これは違うなって気付けたよ。

 

ツンケンするよりニコニコしてるほうがすてきだし、私が無理しなくて済むしね(笑)それでそのときに、フィルムカメラに出会って、「なにこれ、すごい!」って思ってそれからずっとフィルムカメラを使っています。

 

カメラを持って知らない町に行くとか、そんなことばかりしていました。撮って回って、ただただ現像してた。

anohito04_face_02

おぉ! 私もそういうことしていました(笑)
anohito04_face_01

仁美

楽しいですよね。もちろん勉強も大切だけど、学校に行けない子たちには行かなくてもほかにも楽しいことはあるよって知ってもらえたらいいんだけどね~

anohito04_05

お話しを聞いているうちに、私と彼女の共通の趣味や考えに気づきました。なんだかずっと前から知り合いだったような不思議な気持ちです。

自主制作映画でもっと地元を盛り上げたい

anohito04_06

anohito04_face_02

いろいろなお話しを聞かせていただきましたが、最後に今後やりたいことを教えてください!
anohito04_face_01

仁美

もっともっと映画を撮りたいです! ドキュメンタリーも好きなので撮りたいです。
anohito04_face_02

たとえばどんなものですか?
anohito04_face_01

仁美

企業さんのドキュメンタリーを撮ってみたい。CMものになると思うから、そういうお仕事ができたらいいなぁって思います。
anohito04_face_02

なるほど。この企業はこういうことをして、こんなふうに動いているってことがドキュメンタリー動画になっていたら、分かりやすくて広告になりますね(就活生の参考にもなりそうだなぁ)。
anohito04_face_01

仁美

そうそう。そういう活動で地元(富士市)が盛り上がったらいいなぁって。すてきな場所だからいまのままじゃもったいないって、もっともっとたくさん富士や静岡を撮っていきたいですね。

anohito04_07

お話ししていくなかで、学生時代の話や自主制作映画のことを聞き、彼女の魅力の元は「型にはまらない考え方」ではないかと私は思います。

自分がいいと思ったほうへ進んでいく仁美さんをみて、私自身、見習っていきたいと感じました。

はじめの印象と取材が終わってからの彼女への印象はだいぶ変わりましたが、さらに魅力的に感じています。これからの彼女の活動にも注目していきたいです。

anohito04_08

anohito04_09

ちなみに過去作品はこちらから見ることができるそうなので、ぜひぜひ~。

私も魅力的な人センサーをはりめぐらして県内をうろつきます! ではまた!

富士はにわかに盛り上がっている・・!?