「ふるさと納税」ってなに?(前編)
富士市のふるさと納税について調べてみた
テレビや新聞でもしばしば取り上げられる「ふるさと納税」。言葉はよく聞くものの、したことがないという人が多いのではないでしょうか。
かくいうわたしも、ふるさと納税をしたことがありません。そこで故郷の富士市にふるさと納税しようと思い、調べてみました。
ふるさと納税とは?
ふるさと納税を言いかえると、自治体への寄附のことです。仮に自分が住んでいる自治体をA市、寄附先の自治体をB市としましょう。
B市に寄附すると、A市に納める税金がB市への寄附金額に応じて控除されます。A市に本来納めるべき税金の一部を、B市に移転して納税することから、ふるさと納税と呼ばれることになりました。
ちなみに、ふるさと納税と呼ばれていますが、B市は出身地でなくても構いません。
お礼の品がもらえる
各自治体へふるさと納税の申込みができる、ふるさと納税総合サイト「ふるさとチョイス」も便利なサービス。
ふるさと納税の人気に火をつけたのは、寄附者に対する豊富なお礼の品です。各自治体では寄附金額に応じて特産品や旅行券、そのほかさまざまなお礼の品を用意しています。
ふるさと納税の方法
多くの自治体でインターネットからの申込みが可能です。そのほかにも寄附申込書を市区町村役場に持参、郵送、FAXする方法があります。
支払い方法は自治体によって異なりますが、複数の方法から選べることがほとんどです。クレジットカード払い、銀行振込、郵便振替、納付書、現金書留、窓口への持参などがあります。
上限額に注意!
よく「ふるさと納税では、2,000円の負担でお礼の品がもらえる!」と言われます。
たとえば20,000円を寄附した場合、控除上限額内であれば18,000円分の税金が差し引かれるため、実質2,000円を負担したことになるのです。
ただし、税金が控除される金額には上限があり、上限額を超えて寄附すると2,000円以上の負担になります。
上限額は年収や家族構成によって異なるので、利用する前にふるさと納税の控除額シミュレーションで、その目安を調べることをおすすめします。
富士市のふるさと納税事情
どこの自治体に寄附しても構わないとはいえ、やはり気になるのがふるさとの自治体。わたしは滋賀県大津市に住んでいますが、やはり愛着のある静岡県富士市にふるさと納税したいものです。
富士市のふるさと納税の使い道
ふるさと納税では、寄附金の使い道を指定することができます。
富士市で用意されているのは15種類の寄附メニュー。「表玄関富士市からの富士山百景保全」「田子の浦港の整備」「岳南電車の支援」「かぐや姫伝説と湧水の活用」など、ふるさとを感じさせる文字が並んでいました(参考:富士市ウェブサイト 寄付メニュー)。
なかでも一番気になったのは「岩本山公園の整備」。岩本山公園は学区内だったので、遠足などの行事でことあるごとに行きました。
小さなころは上り坂がつらかったことを覚えています。同地に思い入れのある私としては岩本山公園の自然や景色は格別なので、整備にはぜひ力を入れてほしいものです。
岩本山公園の様子。梅や桜の有名な公園で、富士山もばっちりと地元散策にもおすすめのスポットです。
富士市のふるさと納税のお礼の品
富士市では、10,000円の寄附からお礼の品が用意されています。前述のふるさとチョイスで調べてみると、その数はなんと113件! ※2016年11月時点
まず目につくのは、地場産業である製紙業のトイレットペーパーやティッシュペーパーです。関西で売っているトイレットペーパーにも「富士市」と書いてあることがあり、「あなたも同じところから来たのね」と郷愁を覚えます。
そのほかにはお茶、みかん、キウイといった農産物も豊富です。富士市出身者としては畑の映像が脳裏に浮かぶぐらい、これらには馴染みがあります。
聞いたことがなかったのは「富士山やきそば」。富士宮やきそばに対抗しているのかな?と思ってしまいましたが、そういう商品みたいです。
また富士山コーンもありました。工事現場にあるコーンが富士山と同じ色に塗られたものです。30,000円以上の寄附でもらえるそうですが、一般家庭での使い道はあるのでしょうか……?
さて、富士市のふるさと納税のお礼の品ラインナップを見ているだけでも、とても懐かしい気持ちになりました。
特色のあるお礼の品は静岡県内各地で見られます。後編では、各地の個性的なお礼の品についてご紹介します!