岡部町のコスモス畑が地域の呼び水に!?
休耕田から生まれた新たな秋の風物詩
藤枝市岡部町の観光スポットといえば、玉露の里。しかし、最近ではその近くにある「コスモス畑」が注目を浴びています。
じつは、このコスモス畑が岡部町を活性化させる、”呼び水”となりつつあるようです。
地域の景観を改善するために始まったコスモス畑
コスモス畑は岡部町殿地区のボランティア、「殿コスモスを咲かせてみよう会」の人たちが始めました。「県道209号線の風景が休耕田※になっていて寂しい」という想いがあったそうです。
県道209号線は岡部町のメインストリートであり、玉露の里へと続く道。だから「景観をよくしたい」「土地がせっかく空いているから」と考え、コスモス畑になったと言います。
そんなコスモス畑ですが、いまではちょっとした観光スポットになっているんです。でも、みなさんはどうしてコスモス畑を訪れているのでしょうか。
※休耕田:お米などの生産量を調整するため、あえて何も作っていない田畑のこと。
地元の人たちに浸透するコスモス畑
実際にコスモス畑を歩いていたら、小さなお子さん連れのお母さんを見つけました。どうやら、毎年この季節を楽しみにしているそうです。
安藤 |
今日はどちらから来たんですか? |
お母さん |
藤枝市内からです。 |
安藤 |
そうなんですね。はじめて来ましたか? |
お母さん |
コスモスがキレイなので、毎年この時期になるたびに来てますよ。 |
安藤 |
へぇ。でも、どうして岡部に? |
お母さん |
近いからという理由もありますが、こんなにたくさんコスモスが咲く場所って、静岡だとほかにあまりないですからね。 |
ボランティアの人たちが始めたコスモス畑ですが、なんと静岡県内では最大級の規模のようです。たしかに、こんなにコスモスがたくさん咲く場所は、静岡中を見渡しても珍しいかもしれません。
気軽に立ち寄れることで人気?
大人世代の方がたくさんいるコスモス畑で、ハデな雰囲気の20代の女子ふたりを発見。少し珍しかったので、インタビューしてみました。
安藤 |
こんにちは。今日はどちらからいらっしゃったんですか? |
女子A |
浜松から来ました! 今日はお休みだったので。 |
安藤 |
そうなんですね。はじめて来ましたか? |
女子B |
そうですね。あまりお金がかからないところへ遊びに行こうと思って。ここのコスモス畑って、静岡県内で一番大きいらしいって聞いたので来ました。 |
安藤 |
へぇ、元々ここに来ようと思って来たんですか? |
女子A |
ドライブ中にスマホで検索してたら、たまたま。 |
ドライブ中にスマホで見つけるなんて現代っ子ならでは。でも、たまたまでも足を運んでいる人がいるのは、地元の人たちも嬉しいと思います。
コスモスにちなんだイベントも開催
殿地区のコスモス畑は、いまや景観が美しいだけの場所ではありません。
なんと10月22日(土)~23日(日)と、来週の10月29日(土)~30日(日)には、「コスモス畑イベント」というイベントをここの周辺で開催しているそうです。
イベントでは、一面に広がるコスモスを楽しめるだけでなく、地元の農産物や手作り雑貨の販売、コスモスの切り花体験などもあります。
地元の人たちの想いは地域活性化の呼び水になっていて、「郷土愛っていいな」と感じました。
本日はもちろん、今度の週末に藤枝・岡部方面にドライブするなら、ふらっと立ち寄ってみてはいかがでしょうか。