岡部町のコスモス畑が地域の呼び水に!?
休耕田から生まれた新たな秋の風物詩

  • posted.2016/10/23
  • 安藤悟
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岡部町のコスモス畑が地域の呼び水に!? 休耕田から生まれた新たな秋の風物詩

藤枝市岡部町の観光スポットといえば、玉露の里。しかし、最近ではその近くにある「コスモス畑」が注目を浴びています。

じつは、このコスモス畑が岡部町を活性化させる、”呼び水”となりつつあるようです。

地域の景観を改善するために始まったコスモス畑

県道209号線

コスモス畑は岡部町殿地区のボランティア、「殿コスモスを咲かせてみよう会」の人たちが始めました。「県道209号線の風景が休耕田になっていて寂しい」という想いがあったそうです。

県道209号線は岡部町のメインストリートであり、玉露の里へと続く道。だから「景観をよくしたい」「土地がせっかく空いているから」と考え、コスモス畑になったと言います。

そんなコスモス畑ですが、いまではちょっとした観光スポットになっているんです。でも、みなさんはどうしてコスモス畑を訪れているのでしょうか。

※休耕田:お米などの生産量を調整するため、あえて何も作っていない田畑のこと。

地元の人たちに浸透するコスモス畑

お母さん

実際にコスモス畑を歩いていたら、小さなお子さん連れのお母さんを見つけました。どうやら、毎年この季節を楽しみにしているそうです。

安藤

安藤

今日はどちらから来たんですか?
お母さん

お母さん

藤枝市内からです。
安藤

安藤

そうなんですね。はじめて来ましたか?
お母さん

お母さん

コスモスがキレイなので、毎年この時期になるたびに来てますよ。
安藤

安藤

へぇ。でも、どうして岡部に?
お母さん

お母さん

近いからという理由もありますが、こんなにたくさんコスモスが咲く場所って、静岡だとほかにあまりないですからね。

ボランティアの人たちが始めたコスモス畑ですが、なんと静岡県内では最大級の規模のようです。たしかに、こんなにコスモスがたくさん咲く場所は、静岡中を見渡しても珍しいかもしれません。

気軽に立ち寄れることで人気?

20代女子

大人世代の方がたくさんいるコスモス畑で、ハデな雰囲気の20代の女子ふたりを発見。少し珍しかったので、インタビューしてみました。

安藤

安藤

こんにちは。今日はどちらからいらっしゃったんですか?
女子A

女子A

浜松から来ました! 今日はお休みだったので。
安藤

安藤

そうなんですね。はじめて来ましたか?
女子B

女子B

そうですね。あまりお金がかからないところへ遊びに行こうと思って。ここのコスモス畑って、静岡県内で一番大きいらしいって聞いたので来ました。
安藤

安藤

へぇ、元々ここに来ようと思って来たんですか?
女子A

女子A

ドライブ中にスマホで検索してたら、たまたま。

ドライブ中にスマホで見つけるなんて現代っ子ならでは。でも、たまたまでも足を運んでいる人がいるのは、地元の人たちも嬉しいと思います。

コスモスにちなんだイベントも開催

コスモス

殿地区のコスモス畑は、いまや景観が美しいだけの場所ではありません。

なんと10月22日(土)~23日(日)と、来週の10月29日(土)~30日(日)には、「コスモス畑イベント」というイベントをここの周辺で開催しているそうです。

イベントでは、一面に広がるコスモスを楽しめるだけでなく、地元の農産物や手作り雑貨の販売、コスモスの切り花体験などもあります。

地元の人たちの想いは地域活性化の呼び水になっていて、「郷土愛っていいな」と感じました。

本日はもちろん、今度の週末に藤枝・岡部方面にドライブするなら、ふらっと立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

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Writer安藤悟

1987年生まれ。静岡県静岡市出身、在住。株式会社エストリンクス代表取締役社長。中学時代の趣味は読書(筒井康隆、ビジネス新書)だった。10年以上ロックバンドでギターボーカルをしながら作詞作曲をする、“こじらせ系アラサー男子”。最近の趣味はダーツ。Twitter:@ando3106 Facebook:satoru.ando.986

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