個性派アーティスト集団「waC」がすごい!
特別支援学校OBによるアートコミュニティ

  • posted.2017/12/11
  • スギノコハル
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個性派アーティスト集団「waC」がすごい! 特別支援学校OBによるアートコミュニティ

ここ数年、静岡中部のアートイベントやギャラリーで名を轟かしている「wonderful art COMMUNITY」、通称「waC(ワック)」をご存じでしょうか?

waC_01RIO OISHI『0007』 画像提供:waC

ひと言でいうと、藤枝特別支援学校の卒業生を中心に形成されたアートコミュニティです。その作品に対する色使いや筆使いは、ひと目見たらとりこになる人続出中だとか。そんなwaCについてお伝えします!

waCってなに?

waC_02今年、静岡市のギャラリー「ノアギャラリー」で開催された「Wonderful Art展 vol.3 2017」。

あらためてwaCは、特別支援学校の卒業生の素晴らしいアート作品と、地域の企業、お店、社会など、たくさんの人たちをつないでいくコミュニティ。

カラフル、モノクロ、ダイナミック、繊細――。作者の個性と自由な感性が、作品を見る人をハッとさせ、感動させ、わくわく(waC×2)させ、そして優しい気持ちにさせてくれます。

waC_03YUJI KOSHIO『DSC_0217』 画像提供:waC

waCの発足は2012年春。

特別支援学校に在籍していたころは、授業や課外活動で絵を描いていた生徒さんたちも、卒業すればそれぞれの道へ進みます。そうなるとなかなか絵を描く機会も場所もない・・・。

そんな生徒たちが、学校卒業後も絵を描き続け、発信できる場所を作りたいその素晴らしい才能で、地域や企業や人をつないでいきたい。そんな想いから誕生しました。

waCのさまざまな展示活動

waC_04waCによる「Wonderful art ねこ展」の展示。焼津市三ケ名のカフェ「カフェセレサ」にて。

2017年、waCはあちこちで大忙しでした。8月に焼津のカフェセレサで猫の絵ばかりを集めた「Wonderful art ねこ展」が開催され、その後、藤枝、静岡でのギャラリーでの展示会が続きます。

ギャラリー展示のほかにも、焼津のアートイベント「ARTあんえっとん2017」や、藤枝茶町のイベント「お茶の香ロード2017」など地域への参加も多数ありました。

waC_05ARTあんえっとん2017では、焼津分校の生徒さんたちと一緒に展示。未来のwaCメンバーの作品です。

展示会に並ぶ作品の制作活動は、藤枝市の文化センター2Fで毎月第4土曜日の午前中におこなわれています

waC_06藤枝文化センター2Fにて。前に置かれた写真を見て、どんどん筆が進んでいきます。アクリル絵の具が立体的に!

細やかな線を緻密に描いていったり、ダイナミックに筆でどんどん塗っていったり、いろんな方法でたくさんの作品が生まれていく様子に引き込まれ、時間を忘れてしまいそうでした。見学自由ですので、ぜひ行ってみてくださいね。

2018年のカレンダー好評発売中

Exif_JPEG_PICTUREHAYAO SEKIYA『0001』 画像提供:waC

展示会やイベントで忙しいwaCですが、グッズの販売や企業からの商品ラベル、自動販売機のラッピングなどのオファーもあり、じつは私たちの身近な場所で発見することもあるんです。

たとえば、町へ出なくても自宅でwaCに触れられる、2018年のwaCオリジナルカレンダー

waC_07画像提供:waC

こちらは、一部500円。「こんなおしゃれなカレンダー、ちょっと安すぎるんじゃありませんか?」と、思わず聞いてしまいました。

12月から飾れるので、我が家にもすでに飾っています。気になったあなた! 売り切れる前に、急いで急いで~! 静岡市清水区「ロリエたこまん」、静岡市葵区「三保原屋LOFT」に置いてあります。※オリジナルカレンダーの購入について、詳しくは公式Facebookページをご覧ください。

さて特別支援学校は障がいのある子供たちが通っている学校です。彼らの描く世界はとても自由。使う道具も方法も、さまざまな絵を見る人は自由に受け止め、楽しみ、感動することができます。

ひと目会ったそのときから、そのインパクトにやられます。ひと目ぼれ間違いなし! みなさんも一緒に「waC×2(ワクワク)」しませんか?

※アイキャッチ画像はAINA SUGIURAさんの作品『R0015675』です。画像提供はwaCさん。

アート×ローカルは面白い!