個性派アーティスト集団「waC」がすごい!
特別支援学校OBによるアートコミュニティ
ここ数年、静岡中部のアートイベントやギャラリーで名を轟かしている「wonderful art COMMUNITY」、通称「waC(ワック)」をご存じでしょうか?
RIO OISHI『0007』 画像提供:waC
ひと言でいうと、藤枝特別支援学校の卒業生を中心に形成されたアートコミュニティです。その作品に対する色使いや筆使いは、ひと目見たらとりこになる人続出中だとか。そんなwaCについてお伝えします!
waCってなに?
今年、静岡市のギャラリー「ノアギャラリー」で開催された「Wonderful Art展 vol.3 2017」。
あらためてwaCは、特別支援学校の卒業生の素晴らしいアート作品と、地域の企業、お店、社会など、たくさんの人たちをつないでいくコミュニティ。
カラフル、モノクロ、ダイナミック、繊細――。作者の個性と自由な感性が、作品を見る人をハッとさせ、感動させ、わくわく(waC×2)させ、そして優しい気持ちにさせてくれます。
YUJI KOSHIO『DSC_0217』 画像提供:waC
waCの発足は2012年春。
特別支援学校に在籍していたころは、授業や課外活動で絵を描いていた生徒さんたちも、卒業すればそれぞれの道へ進みます。そうなるとなかなか絵を描く機会も場所もない・・・。
そんな生徒たちが、学校卒業後も絵を描き続け、発信できる場所を作りたい。その素晴らしい才能で、地域や企業や人をつないでいきたい。そんな想いから誕生しました。
waCのさまざまな展示活動
waCによる「Wonderful art ねこ展」の展示。焼津市三ケ名のカフェ「カフェセレサ」にて。
2017年、waCはあちこちで大忙しでした。8月に焼津のカフェセレサで猫の絵ばかりを集めた「Wonderful art ねこ展」が開催され、その後、藤枝、静岡でのギャラリーでの展示会が続きます。
ギャラリー展示のほかにも、焼津のアートイベント「ARTあんえっとん2017」や、藤枝茶町のイベント「お茶の香ロード2017」など地域への参加も多数ありました。
ARTあんえっとん2017では、焼津分校の生徒さんたちと一緒に展示。未来のwaCメンバーの作品です。
展示会に並ぶ作品の制作活動は、藤枝市の文化センター2Fで毎月第4土曜日の午前中におこなわれています。
藤枝文化センター2Fにて。前に置かれた写真を見て、どんどん筆が進んでいきます。アクリル絵の具が立体的に!
細やかな線を緻密に描いていったり、ダイナミックに筆でどんどん塗っていったり、いろんな方法でたくさんの作品が生まれていく様子に引き込まれ、時間を忘れてしまいそうでした。見学自由ですので、ぜひ行ってみてくださいね。
2018年のカレンダー好評発売中
HAYAO SEKIYA『0001』 画像提供:waC
展示会やイベントで忙しいwaCですが、グッズの販売や企業からの商品ラベル、自動販売機のラッピングなどのオファーもあり、じつは私たちの身近な場所で発見することもあるんです。
たとえば、町へ出なくても自宅でwaCに触れられる、2018年のwaCオリジナルカレンダー。
画像提供:waC
こちらは、一部500円。「こんなおしゃれなカレンダー、ちょっと安すぎるんじゃありませんか?」と、思わず聞いてしまいました。
12月から飾れるので、我が家にもすでに飾っています。気になったあなた! 売り切れる前に、急いで急いで~! 静岡市清水区「ロリエたこまん」、静岡市葵区「三保原屋LOFT」に置いてあります。※オリジナルカレンダーの購入について、詳しくは公式Facebookページをご覧ください。
さて特別支援学校は障がいのある子供たちが通っている学校です。彼らの描く世界はとても自由。使う道具も方法も、さまざまな絵を見る人は自由に受け止め、楽しみ、感動することができます。
ひと目会ったそのときから、そのインパクトにやられます。ひと目ぼれ間違いなし! みなさんも一緒に「waC×2(ワクワク)」しませんか?
※アイキャッチ画像はAINA SUGIURAさんの作品『R0015675』です。画像提供はwaCさん。