静岡のDeepな心霊スポット【第11話】
宇津ノ谷の明治トンネル(静岡市・藤枝市)
静岡県静岡市駿河区と藤枝市をつなぐ「宇津ノ谷トンネル」。宇津ノ谷峠を境に計4つのトンネルがあるが、心霊スポットで有名なのが明治時代に作られた「明治トンネル(通称:お化けトンネル)」だ。
今回はmiteco1周年記念と題し、静岡のYouTuber「鬼チャンネル」チームと明治トンネルを取材。当記事では、明治トンネルにまつわる心霊のウワサをご紹介したい。なお、記事中には取材時の動画も掲載する。
明治トンネルにまつわる怖い話
明治トンネルには、「人の声や笑い声が聞こえた」「火の玉のようなものが飛んでいるように見える」など怖い話がある。しかし、心霊現象のウワサは少ない。心霊スポットにありがちな落書きも見受けられなかった。
死亡事故は起きていないようだが、明治トンネルでは明治29年(1896年)に火災事故が起きているらしい。カンテラの火がトンネル内部の木材に燃え移って、火事になってしまったそうだ。
なお、明治トンネルからほどなく近い静岡市立城山中学校では、「剛健遠足」として藤枝市から宇津ノ谷峠を歩いて、城山中学校(駿河区小坂)まで遠足するのが恒例行事となっている。筆者の世代も、お化けトンネル(明治トンネル)を歩く機会があった。
深夜の明治トンネルの様子
明治トンネルの前に立った取材班が恐怖を感じたのは音だ。
「ゴォォォ・・・」と、自分だけが聴き取れるような大きさで耳鳴りのような音がする。トンネルに空気が吸い込まれる音だろうか。また、竹林からは「カタカタカタカタカタ!」と、けたたましい音がした。どうやらクツワムシの鳴き声だという。どちらも日常生活では耳馴染みがない。
明治トンネルの入口は静岡および藤枝側のふたつ。出入口にあたる部分は、なぜかどちら側もカンテラの明かりが消えている。
今回は、静岡市側からトンネルに入った。トンネル内は、その外と比べてひんやりと冷たい。気温差で結露のような現象が起きたからか、腕に水滴のようなものが付いている。
トンネルの出口は深い闇が広がっていた。都会の夜では考えられないほど真っ暗で、静かで、不気味だ。
鬼ちゃんねるとの明治トンネル突撃取材
先日ご紹介した鬼ちゃんねるのメンバー、そしてmitecoに寄稿してくれた白鳥チヒロ(株式会社エストリンクス)と、実際に明治トンネルへ足を運んでみた。そのときの様子は以下のとおりだ。
鬼ちゃんの鬼チャンネル「【肝試し】心霊スポットで楽しそうな鬼チャンネル【明治トンネル】」
明治トンネルの歴史
mitecoでは、過去に静岡の史跡として明治トンネルを紹介している。明治トンネルへの詳細な経路、本来の魅力はそちらに譲りたい。日本最初の有料トンネル(銭取りトンネル)、レンガ造りの内壁など、国の登録有形文化財とされる理由がわかるはずだ。
駐車場やガイド用のジオラマなど、明治トンネル前は観光用に整備されている。静岡が誇る史跡のひとつなのでぜひ日中に訪れるとよいだろう。
今回ご紹介したのは静岡市と藤枝市にまたがる明治トンネル。今後も静岡のDeepな心霊スポットを探索していきたい。
※本記事は地元民のウワサをまとめました。信ぴょう性その他について保証するものではありません。