静岡市七間町に新しい風が吹き始めた?
過去から未来へ辿る七間町特集スタート

  • posted.2017/11/06
  • 吉松京介
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静岡市七間町に新しい風が吹き始めた? 過去から未来へ辿る七間町特集スタート

JR静岡駅北口から繁華街に向かって一直線。

サラリーマン、OL、学生、主婦など、さまざまな人が行き交う通りを抜けると、大理石の歩道にすずらん灯が並ぶ喧騒から離れた町が見えてきます。

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静岡市葵区七間町。繁華街を構成する両替町、呉服町、呉六町、紺屋町と併せて、静岡市民からは「おまち」と呼ばれ親しまれています。

そんな七間町にはいま、新しい風が吹いているところ。大きなトピックスは1940年に静岡市を襲った大火災、静岡大火で焼失した映画館「キネマ館」が来年秋に複合施設として“復活”することです。

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でもなぜこのタイミングなのか、いったい七間町ではなにが起こってる?

まずは七間町を歩いていたみなさんに、町に対するリアルな印象を聞いてみました。

街頭インタビュー:「七間町の印象は?」

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静岡市出身、10代後半の女性。

seven_face_01女性A 七間町にはよく来ますよ。セガ(セガワールド静岡)に行きます。

 

七間町は栄えてるほうですかね。人通りも結構ありますし。年配の方と若い人の割合は、半々くらいかなって印象です。

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島田市出身、20代女性。

seven_face_02女性B 七間町? あ、ここが七間町ですか。今日はたまたま遊びに来たような感じで、あんまり来ないです。

 

七間町のことはそこまで考えたことがないですね。遊び場がそんなにないこともあって、ほとんど来ることがないので

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県外出身、大学生男女3人組。

seven_face_03女性C 七間町はたまに遊びに来ます。人通りは少なめで落ち着いてるイメージですね。で、おしゃれなお店がポツポツとある。周りの友だちも、おしゃれなお店を目的に結構来るみたいです
seven_face_04男性A あんまり来ないのでわかんないですね。「どこからどこまでが七間町なのか」っていうのが、まずわかんない。まあ、県外出身なので。
seven_face_05男性B ご飯を食べによく来ます。「飲食店はすごく多いな」って感じるんですけど、若者向けの服屋さんは少ないかなと。お腹が空いたときに来るにはいいですけど、買い物しようと思ったときは選ばないかもしれません。

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静岡市出身、50代男性。

seven_face_06男性C やっぱり映画館がほとんどなくなったことは残念ですね。子供のときから「オリオン座」「東宝会館」はよく通っていました。東宝会館はいまでも残って上映しているので、観たい映画があるときはなるべく足を運ぶようにしてますけども。

 

あと七間町は昔、1日居られる場所でした。2本立ての映画上映をしているところが多かったので、朝早くに行っても帰りは夕方になっているとかね。

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じつはかつての七間町は、「芝居小屋が点在する演劇の町」「映画館が立ち並ぶ映画街」でした。50代男性が教えてくれた映画館の思い出は、ちょうど映画街時代のお話。

オリオン座は昭和26年から平成23年まであった県内最大級の映画館、東宝会館は昭和58年からいまに続く七間町唯一の映画館です(2017年11月現在)。

そういったイメージのない若者から見た七間町は、あくまで商店街。このイメージは1年後、もしかしたら数か月後にも変わってくるのでしょうか。

まさにいま転換期を迎えている七間町。街に渦巻くこれまでのストーリー、そしてこれからを解き明かす特集がスタートします。

七間町を過去から未来へと辿ってみます