草薙駅から静岡県美までの道のりはサイコー!
岐阜のちびまる子ちゃんとふたりで歩いてみた

  • posted.2016/10/01
  • あんどうみを
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草薙駅から静岡県美までの道のりはサイコー! 岐阜のちびまる子ちゃんとふたりで歩いてみた

こんにちは、ライターのあんどうみをです。

大学進学で静岡に住みはじめて早4年目。美術館好きを公言しつつも、なんとまだ静岡県立美術館(以下、県美)に行ったことがない私が、JRの最寄り駅の草薙駅から県美までの道のりをレポートします。

美術館はひとりで行く派と誰かと行く派とわかれるところですが、今回は友人である“岐阜のちびまる子ちゃん”ことKちゃんと一緒。この旅を決めたのも、

――「え、静岡に住んでて県美行ったことないのヤバくない

――「あの道がサイコーなのに

――「あぁ、あの坂をもう一度登りたい・・・

というKちゃんの推しがあったからです。ちなみにKちゃんの一番好きな美術館は、東京都現代美術館だそうです。

草薙駅から出発!

草薙駅

ふたりが住む浜松市から、JRに揺られること約1時間20分。草薙駅に着きました。

草薙駅前

ここは草薙駅前。私の勝手なイメージですが、三島駅とか土気駅(千葉)の駅前に雰囲気が似ています。浜松にはない街並みです。

そしてわりとゆっくり家を出たので、いまはお昼どき。お腹が空いたので、まずはご飯屋さんを探しました。この道をまっすぐ進みます。

昭和53年創業! 線路沿いの人気店

栄屋

草薙駅から歩いてすぐ。こうした看板、見た目のお店がどうしても気になる年ごろです。えぇい!と入って、大正解でした。

エビ入りナポリタン

エビ入りナポリタン」です! エビ入りです! 土曜日のお昼ごはんの味がしました。私はまだ土曜の小学校を経験したことのある世代です。

半日で終えて家に帰ると、ちょっとだけお疲れさまの気持ちがこもった、お母ちゃんのごはんが待っていたことを思い出しました。優しくて、誰かの作った味、まさに!です。

とくにコンソメスープがなんともいえない美味しさ。甘くてやさしいコンソメスープでした。ちなみにKちゃんはオムライスです。

栄屋

懐かしさをギュッと閉じ込めたレストラン「栄屋」さんの創業は昭和53年。写真のおふたりは、38年間もこの味を守るお母ちゃんとお父ちゃんです。おかえり!といわんばかりのアットホームな雰囲気。

そして「この町は昼と夜で顔がまったく違うのよ!」というお母ちゃん。草薙は閑静な住宅街のイメージでしたが、夜は飲み屋に明かりが灯り、賑やかになるそうです。

目指せ県美!

公道

お腹いっぱいになったところで、県美に向かってひたすら歩き続けます。

あんどうみを

あんどう

道のりが魅力って言ってたじゃん・・・。
Kちゃん

Kちゃん

いや、これからだよ。

地下道

あんどうみを

あんどう

こんな感じ?
Kちゃん

Kちゃん

いや、まだだよ。

ここまで栄屋さんから歩くこと約15分。

公道

Kちゃん

Kちゃん

ここを曲がるよ。
あんどうみを

あんどう

おお。

緑

あんどうみを

あんどう

わ!!! 緑!!!
Kちゃん

Kちゃん

ここからっすよ~~~~。

まだまだ県美は見えませんが、突然現れた街路樹にウキウキする私。看板には「あと800m」と書いてあります。

坂

自動車学校の映像に出てきそうな坂をひたすら登ります。

街路樹

じつは街路樹が好きな私。この道にはいろいろな種類の街路樹が植えられていて、周りを見渡しても、上を見上げても、飽きない景色がありました。

静岡県立美術館前

長い坂を登ること約10分。やっと開けた場所に着きました。

あんどうみを

あんどう

着いたー!!!
Kちゃん

Kちゃん

ここからだよ、ここから。
あんどうみを

あんどう

・・・あれ?

静岡県立美術館の看板

ほとんどの美術館は、大きな看板の後ろに建物がそびえ立っているものですが、県美には木々が背景にありました。

緑

進んでいくと、もはや緑すぎて先が見えない道に。

Kちゃん

でも自然たっぷりで気持ちいいです。めちゃくちゃ気持ちいい。

アート作品

急にアート作品が現れました。

彫刻

「そうか、ここは美術館だった」と思い出させてくれるかのように、大自然の中にあるアート作品。

お茶畑

ふいにお茶畑も出てきました。

静岡県立美術館

ついに着きました! 大きな看板から歩くこと約10分。

いままで歩いてきた道は、約300mもある「彫刻プロムナード」というそうです。12点のアート作品がお出迎えをしてくれます。

道の途中ではお散歩しているおじいちゃんやおばあちゃん、犬を連れた奥様方など、いろんな人とすれ違いました。普段のお散歩コースに美術館があるっていいです。

ちなみに県美の敷地面積は、約12万㎡。これは磐田市にある多目的施設「エコパアリーナ」の約5個分以上です(あんどう調べ)。敷地内には図書館も併設されています。

私の地元の図書館は、地下駐車場に車を停めて、エレベーターで3階まで上がるといったスタイルだったので、こんな自然や文化の豊かなロケーションに驚きました。

静岡県立美術館前

また県美は今年で30周年。さまざまなジャンルの面白い企画展が開催されているので、こちらも要チェックです。

帰り道にマダム気分!

おしゃれゾーン

思う存分に美術館を楽しんだ私たちは、行く途中に気になっていたおしゃれゾーンへ。この辺に漂っているいい匂いに誘われて、はしっこにあるお店をのぞくことにしました。

ケーキ屋

お店の正体は「patisserie salut.」というケーキ屋さん。2016年3月にオープンしたばかりだそうです。

ケーキ屋店内

美術館の帰り道、アートでるんるんな気分をさらに高めてくれる、おしゃれなケーキ屋さん。丁寧に作られたクッキーや、綺麗で可愛らしいケーキが並びます。

どこで食べよう・・・と悩んでいると、「そこのベンチ、よかったらどうぞ!」と店員さんが声をかけてくださいました。

ケーキ

私が選んだのは、いちじく盛りだくさんのタルト。Kちゃんは、ちょこんとのったマ・マレードが可愛らしいフロマージュ。どちらもとっても美味しいです。ほわぁとしたやさしい甘さ。大切に大切に食べました。

普段食べるのがとっても早いKちゃんも、私が店員さんとお話しをしてるあいだ、愛おしそうにずっとずっと食べていました。

ここは美術館帰りや、お散歩中にふらっと寄られる方もいらっしゃるそう。美味しいケーキ屋さんにちょっと寄り道なんてサイコーです。お店の前のベンチで優雅な昼下がりを過ごしました。

車じゃもったいない!

草薙駅から県美までの道のりを歩いてみると、ほかにも気になるお店やスポットをたくさん見つけました。車やバス、自転車なんて方法もありますが、ぜひ歩いてみてほしい道のりです。

とくに彫刻プロムナードは、もういつ行っても絶対サイコーだと思います。春は新緑、夏は茂る緑、秋は紅葉、冬は木枯らし、想像しただけでも気持ちがいいです。ふらっと休日美術館、静岡県美術館の周りには素敵スポットがいっぱいでした!