幸せのいちご天国「なかじま園 農園カフェ」
人気農家の採れたていちごを贅沢に味わう!
いまは本格的ないちごのシーズン。静岡県では観光いちご狩り発祥の地ともいわれている久能をはじめ、掛川市や伊豆の国市などで栽培が盛んです。
そのうち私が訪れたのは、静岡市藁科街道沿いにある一軒。
「今年はもう行った?」
「まだ行けてない! 早く行かなきゃ!」
いまやそんな会話が成立するくらい、この季節の人気者となったお店です。
いちご農家が提供する幸せスイーツ!
その店とはこちら、「なかじま園 農園カフェ」です。名前のとおり、農家が営んでいるカフェで、摘みたていちごを使ったスイーツを提供しています。
シーズンともなれば開店直後から混み合い、入口の外で列が作られることも。満席となった店内には客の嬉しそうな笑顔があふれ、幸せのため息が聞こえてくるかのようです。
店内奥のスペースではパック詰め作業が行なわれている。
店主の中嶌正子さんによれば、なかじま園のいちごは土づくりからこだわり、温度管理を徹底しながら、じっくり熟成するまで待って収穫するそう。
丁寧に育てたいちごの味わい、完熟のジューシーな甘さ……。想像するだけでヨダレが出そう。
熟成いちごをたっぷり使った贅沢なメニュー
その想像を裏切らない農園カフェの看板メニューがテーブルに届きました。コチラです。
たっぷりのいちごと自家製ジェラート、生クリームをトッピングした「苺畑のワッフル(税込650円)」。これ、ワッフルも手作りなのだそう。
うーむ。まさに皿の上のいちご畑。見ているだけで幸せです。
こちらはいちごの生ジュース(税込500円)。いちごの甘ずっぱさが凝縮され、もうたまりません。まさにいちご尽くし、幸せいっぱいのいちご天国を味わいました。
写真での紹介はこの2品だけですが、ほかにも「贅沢ストロベリーパフェ」、リッチな「グラスdeケーキ」なども大人気。どれを選ぶか迷ってしまうこと間違いなしです。
なお、冒頭で「この季節の人気者となった店」と述べましたが、農園カフェは年間で営業しています。
いちごのオフシーズンにはフローズンいちごのスイーツ、メロンスイーツなどがあり、シャリシャリのかき氷も大好評。何度でも通いたくなる場所です。
静岡15年ぶりの新品種「きらぴ香」とは?
静岡のいちごは「紅ほっぺ」や「章姫(あきひめ)」が有名ですが、中嶌さんに話を伺うと、2014年末から出荷されている新品種があるとのこと。
農園カフェで販売しているパック詰めのいちご。きらぴ香(左)と紅ほっぺ(右)。
それは静岡で15年ぶりとなる新品種「きらぴ香」。静岡県農林技術研究所により、主力品種である紅ほっぺを親にさまざまな血統をかけあわせて生まれたいちごです。
味は、酸味が紅ほっぺと章姫の中間くらい。紅ほっぺよりも甘くフルーティであるというふれこみです。
上の写真にある2パックを中嶌さんからいただけたので、家で試食してみたところ、確かに甘い! いままで静岡で多く流通している品種にはない甘さで、とってもジューシーでした。
さらに、紅ほっぺには収穫できる時期が遅いというウィークポイントがありますが、きらぴ香は11月中旬くらいから収穫できるとのこと。
これから静岡の主力品種として、県をあげて売り出していくようです。いずれ全国にその名が知れ渡る日も来ることでしょう。楽しみですね。