常葉大生がサザンクロス商店街で大イベント!
地域を活気をもたらす「若者の力」が背景に?
こんにちは、ライターの森谷です。
2016年10月末に浜松市中区で行われた「はままつハロウィンフェスタ2016」。常葉大学の大学生が主体となっている同イベントは、今年で2度目の開催でした。
昨年は浜松駅北口にある遠鉄百貨店本館、新館の間に位置する「浜松市ギャラリーモール ソラモ」を会場として、大いに盛り上がりを見せていたことを覚えています。
2016年の会場は、浜松駅南口から徒歩1分ほどの場所にある「サザンクロス商店街」。
計5日間にもわたって行なわれ、アーケード状の商店街を丸々イベント会場として使い、ハロウィンの飾り付けや出店、各種催し物で今年も大いに賑わっていました。
大学生がなぜ浜松でイベントの主催を?
でも大学生がなぜ、こんな大規模なイベントを主催しているのか。運営の主体である常葉大学経営学部の中津川ゼミナールに所属する、坂田さんにお話しを伺ってきました。
森谷 |
そもそも中津川ゼミって、なにを学ぶところなんですか? |
坂田 |
先生の専門は対人コミュニケーションですね。ゼミの活動のひとつとして毎年地域貢献活動をやっていて、このイベントもその一環です。イベントを企画運営するなかで、私たち学生は対人コミュニケーションを体験的に学びます。 |
森谷 |
イベントの運営が勉学に繋がってるわけですね。 |
坂田 |
個人レベルでいえばそうです。ですが、このイベントの一番の目的はあくまで地域活性化です。中区地域力向上事業※としても認められているんですよ。 |
※中区地域力向上事業:市民協働の考え方のもと、市民と区が一体となって地域課題を解決したり、地域の魅力を活用したりすることで、住みよい地域社会の実現を目指す事業のこと。
森谷 |
でもどうしてハロウィンを題材にしているんですか? |
坂田 |
浜松にはハロウィンに関するイベントがないなぁって。僕らの先輩が決めたんです。 |
森谷 |
ハロウィンもそうですし、雰囲気とかも来場者のターゲットは若い人? |
坂田 |
そうですね。ターゲットとしては僕らと同年代の大学生か、家族連れなどを想定しています。 |
準備は12月からスタートしていた!?
森谷 |
結構大きなイベントで運営が大変だと思うんですが、中津川ゼミのメンバーは何人くらいですか? |
坂田 |
3年生が主体となっているんですが、3年生は10人ほどです。2年生と4年生を合わせると、だいたい35人くらいですね。 |
森谷 |
35人で企画から運営まで全部!? |
坂田 |
企画は3年生だけでやってます。運営に関しては、2年生と4年生に手伝ってもらってます。 |
森谷 |
準備期間はどれくらいですか? |
坂田 |
開催が決まったのが3月だったんで、話し合いから含めると去年の12月ぐらいから・・・笑 |
森谷 |
大変ですね・・・。今後もやっていく予定なんですか? |
坂田 |
そうですね、来年からもやっていきたいし、規模も大きくしていきたいです。 |
森谷 |
もっと大きく!? ちなみに今年はいまのところ(開催2日目)どれくらいの人が来てますか? |
坂田 |
いまのところは2,000人くらいです。 |
森谷 |
大盛況ですね。サザンクロス商店街にとってもありがたいと思います。 |
坂田 |
今回サザンクロスを開催地に選んだのも、正直、知名度がなくてあまり人が集まらないという理由もありました。 |
森谷 |
地域貢献としては大いに成果が出ていると思います! |
学生が主体となって地域に活気を、そんな素敵なイベントとなっているようです。
また商店街の一角に店を構えるお茶屋さん、「まるい園」の店主の方にお話を伺ったところ、
――「正直、普段の商店街とは白と黒ほどの違い。若者たちの力はすごい」
とおっしゃっていました。
最近、街の過疎化は全国的な問題です。とくに人口流出の多い静岡県は、過疎化の進行が早く非常に深刻であると言えます。
でも、若者が県外にどんどんと出ていくなか、街を救えるのもやっぱり若者なんだと、そう訴えるような素晴らしいイベントが「ハロウィンフェスタ2016」です。来年の開催も楽しみですね。
最後に、開催地のサザンクロス商店街では、毎月第1、3土曜日に朝市を開催しています。こちらもぜひ足を運んでみてください。