魅力的なあの人 vol.2
KAWAIIをつくりだす美少女クリエイター

日常生活のなかで魅力的な人に出会うときがありますよね。

ひと目惚れのときもあれば、だんだんと惹かれていくこともあります。

そんなときに私は「知りたい。話したい。でも、そんなにグイグイ聞いたら気持ち悪いかな・・・」と考えてしまいます。

そんな気持ちから生まれたのが、「魅力的なあの人」というシリーズ企画です。

第2回目のあの人は・・・犬？

魅力的なあの人とは、私が魅力を感じた人に「いまなにをしているの？」「なにを考えているの？」などとグイグイお話しを聞き、その人の奥にひそむ魅力の元を探していくという企画です。

第2回目のあの人は、静岡市出身在住のイラストレーター、野良いぬさん。

私と野良いぬさんは学生時代からの友人で、当時からキュートな顔と独特のオーラを持つ彼女に惹かれていました。

今回は、野良いぬさんの魅力の元を探すために、お仕事であるイラストレーターのことや彼女のテーマである「ゆめかわいい、病みかわいい※」について、お話しを聞いてみます。

※ゆめかわいい：夢みたいにかわいい。パステルカラーをテーマ色にしたメルヘンなモチーフが多い。。

※病みかわいい：「病み」の要素を足したゆめかわいい。医療系のモチーフがよく使われる。

コミュ障で根暗な学生だった！？

花	今日はよろしくお願いします。さっそくですが、いろいろ聞かせていただこうかと・・・。
野良いぬ	どうぞどうぞ（笑）
花	野良いぬちゃんはいつから絵やイラストを描いているの？
野良いぬ	絵を描き始めたのは幼稚園ぐらいだけど、本気で「イラスト」を描き始めたのは中学1年生のときかな。
花	ほぉ、なんでその時期に？
野良いぬ	私ね、中学生のころ、とってもコミュ障で根暗だったの。「デュフ・・・デュフフ」ってかんじ。
花	デュフってなに（笑）ヲタクの声？
野良いぬ	そうそう（笑）でね、そのときに描いていた絵は男の子がリボンをつけたもので・・・。そしたら、カースト※上位のキャピキャピとしたクラスメイトの女の子に、「え？　なんで男がリボンつけてるの？　きもっ」と言われて。
花	えぇ！？　それは心に刺さるね・・・。
野良いぬ	そう、それですごく落ち込んじゃった。でも、それと同時に「いつか、この子を超えてやる！」「この子が好いてくれるような、上手な絵を描くんだ！」って火がついたの。

花	いいねぇ。ちなみにそのときはなんて返事したの？
野良いぬ	「えへへ、そうだよね」って。
花	（笑）でも、心の中では燃えているのね。
野良いぬ	そうそう、野心家なの。それで、その後にインターネットの世界を知って、絵がうまい子がたくさんいることを知ったの。「あたしはまだまだなんだ」と気付いたよ。
花	それで挫折はしなかったの？
野良いぬ	うん。絵のうまい子達が動画サイトで曲をつくる人とコラボしているのを見て、「いいな～～～～～！　私もコラボしたい！」って気持ちのほうが勝った。それからかな、絵で仕事をしたいと強く思うようになったのは。

※カースト：スクールカーストの略。カースト制度のような身分制度になぞられた表現。

なぜ「ゆめかわいい、病みかわいい女の子」を描くの？

『女の子は甘いもので出来ている』　画像提供：野良いぬさん

花	最近、野良いぬちゃんが描くイラストは「ゆめかわいい、病みかわいい女の子」が多いけど理由はあるの？
野良いぬ	ん～。私が描きたかったのは、「かわいいだけじゃない女の子」なの。かわいいのなかにスパイスが入っているような・・・。それで、模索しているなかで、ゆめかわいいや病みかわいいという言葉を見つけて、「これは私の求めているものに近いかな？」と思って、こういう絵を多く描くようになったよ。
花	なるほど。それを思ったのは何歳ぐらいのとき？
野良いぬ	高校1年生のときかな。それ以前は、頼まれたものをつくっているだけだったけど、最近になって（まだあいまいではあるものの）それを反映できる作品がつくれるようになってきたよ。
野良いぬ	そういえば！　中学生のころから好きだった作曲家さんに、動画作成のお仕事を頼んでもらえて「うそ～～～！？　やります！！」ってことがあった！
花	わ！　すごい！　中学時代の目標を達成しているね。

こちらがその作品「生きてるおばけは生きている」。

野良いぬ	そ～。すごく嬉しかった。どんなに高い目標でも、掲げておけばそこへ向かって頑張れるからね。
花	野心家であり努力家だね。続けられる理由は？
野良いぬ	憧れていた人や好きだった人と一緒に作品をつくったり、なにかのきっかけで仕事ができたりすることかな。あとは、褒めてもらえること（笑）ギャルに「野良いぬさんのイラスト好き」って言ってもらえたとき、「あぁ、認めてもらえたなぁ」って・・・。
花	ギャルへの恐怖心が強いね。私から見ると、野良いぬちゃんもギャルだと思うけど。
野良いぬ	いやぁ、ヲタクですよ。隠し切れない（笑）

自分の好きなものがあるということ・・・

かわいい+スパイス入りの女子をデザインしたステッカー。

花	これから、ほかにやっていきたいことはある？
野良いぬ	頼まれたことは全部やっていきたいと思っているよ。
花	おっ、いいですね～。イラスト以外にもグッズ制作やVJ※をやったりしているものね。そういえばこの前、服のデザイン制作にも興味があるって話していたよね？
野良いぬ	うん！　かわいいの形は絵だけじゃなくて、映像でも服でも表現できるから・・・。自分のできる表現方法のなかでならなんでもつくりたいなって。それで最近はTシャツやアパレル関連のものに手を出したいと思っているよ。
花	なるほど。今日もかわいい服だね。
野良いぬ	うん、これも表現方法のひとつで、自分で身にまとって表現するのも好き。で、こういう見た目。
花	好きなものがある人強いよね、最高。
野良いぬ	そう、最高！！（笑）

※VJ：ビデオジョッキー。コンサートやライブのフロア正面のスクリーンに流れる映像を演出する人。

私の絵。取材中に描いてくれました。

お話していくなかで、彼女の野心家であり努力家な部分を知ることができました。そして、真面目。とっても真面目な女の子でした。

彼女の魅力の元は「絵を描くことへの真面目な想い」なのでは？　と私は思います。

友人として長い付き合いではありますが、このようなお話しをしたことは一度もなく、私にとって刺激的な時間でした。野良いぬさんのことをもっと知りたい人はHPをチェック！

それではまた！

ここでイベント出演のお知らせ！

• 企画名：「第四話 バンド組もうぜ!!」
• 開催日：4月3日（月）
• 場所：下北沢 BASEMENT BAR

ライブ＆パーティーイベントの「第四話　バンド組もうぜ！！」で、野良いぬさんがVJとして出演します。主催のナナヲアカリさん（＠nanawoakari）はとてもかわいいです。デュフフ。お時間がある人はぜひ足を運んでみてください！

「魅力的なあの人」好評連載中！