フォトジェニックなNEW静岡おでんへの挑戦
【エピソード6・完】撮影会&実食編
会う人会う人に行く末を心配される、「インスタ映えするフォトジェニックなNEW静岡おでん作成プロジェクト」。ついに最終回を迎えました。
今回は編集部の山口さんを加えた3人で、完成したNEW静岡おでんの撮影と、実食会の様子をお届け。
1枚のイラストからスタートし、奔走してきた我々の夢がこの鍋に詰まっています。
NEW静岡おでんの行方は・・・?
富士山を模した鍋、電球ダシ粉と電球青のりのビジュアルはバッチリ……。開けますよ……。あっ、嫌だ開けたくない……。怖い……。開けずに終わりたい……。アッアー!
やっぱこうなるか~~~~~!!!
馬場 | びっくりした、地獄かと思った。 |
吉松 | インスタ映えするはずの「大根×にんじんロール」が一番映えてないのが皮肉すぎる。ただの藻。 |
山口 | 想像と全然違う……。で、でも取り皿に盛り付けてみたら、もしかすると見え方が違うかもよ。ほら葵ちゃん、お箸。 |
馬場 | そうか、そうですよね。じゃあきれいに取り分けます! |
馬場 | まずはがんばって作った、ハート形の黒はんぺんから……。ハートの……。 |
ニチャア……。
馬場 | なにごと!? 怖い! 黒はんぺんが触るごとに溶けていく! お団子も崩れかけてるし……。 |
吉松 | ……。ほら撮るよ。 |
吉松・馬場 | ヒン……。 |
撮影会終了。
黒はんぺんというよりスムージー
山口 | これは富士山をいれようが電球を置こうが無理ですね……。いっそインスタ映えは諦めて味で勝負するしかない。「見た目のよさとおいしさ、どっちも叶える」って話でしょ? |
吉松 | そうでしたね。じゃあ、疑惑の黒はんぺんを……。いただきます。 |
吉松 | !? |
馬場 | むっちゃ笑うじゃん。どうしました? |
スッ……。
山口 | 怖っ、表情筋が大パニックですけど。 |
吉松 | ……なんて言ったらいいんでしょう。意味がわからない。ちょっと葵ちゃんも食べてみ。 |
馬場 | ごりごりに嫌なんだが~~~。 |
山口 | なんで笑っちゃうの。その黒はんぺんにどういう作用があるの? |
山口 | そして表情筋のジェットコースター。 |
馬場 | これは……プルプルというか、モチモチというか、ニュルニュルというか。例えるなら、あたたかなイワシのスムージー。脳が混乱します。 |
山口 | それおいしいの? |
吉松 | 食感だけで言ったら激まずいですね。 |
馬場 | エーン! |
〆の「NEW・静岡おでんお茶漬け風」は救世主になるか
山口 | ひと通り食べてみて、黒はんぺんのすさまじさはわかった。大根ロールもなんでか苦みが出ちゃってる気が。でも桜えびのお団子はおいしいですよ。 |
吉松 | 思いました。しらすのほうは、白身魚と緑茶の組み合わせが悪目立ちしてる気がしますけど。牛すじもとろとろだしね。 |
馬場 | コンニャク……コンニャクオイシイ……。 |
吉松 | だめだ、ふわとろイワシスムージーで完全に葵ちゃんがやられてますね。 |
山口 | 時間と体力つぎこんで作った食べ物がこの結果じゃ、やられもするわ。もう最後の砦に頼るしかない。 |
吉松 | ですね、じゃあ準備します。白米にマグロとネギ、ワサビを乗せて緑茶ダシをかければ……。 |
吉松 | 〆の「NEW静岡おでん・お茶漬け風」完成です! |
山口 | なにこの安心感、まずいわけがない。いただきます。 |
山口 | これはおいしいわ……。ただ味わうほどに「ちゃんとお茶漬けだ! ん? いや、おでんじゃん……。」って冷静になります。 |
吉松 | あー、おっしゃってることがよくわかる。お茶漬けの親戚。おいしいんですけどなにかが足りない。……あ、ダシ粉だ! ダシ粉をかけると1.5倍おいしい。というか、ダシ粉がおいしい。 |
※NEW静岡おでんは社内のみなさんにも振る舞って、結果的にはおいしくいただきました。
静岡おでんのテッペンを目指していたつもりが、明後日の方向のそのまた向こう側へ達してしまったようです。
反省会にて我々は「静岡おでん、ノーマルのままで完成されているのでは」という結論に至りました。この企画の節々から漂っていた”詰み感”に、もっと早く目を向けるべきでしたね。
1か月にわたる「NEW静岡おでんへの挑戦」はこちらで最終回です。見守ってくださったみなさん、ありがとうございました。イワシのみんな、おいしく調理してあげられなくてごめんね。
ちなみにmitecoのインスタグラムにて、馬場の持ちうるインスタ力をつぎ込んだ「NEW静岡おでん」の写真をアップしましたので、そちらもよければご覧ください。
後日談
「NEW静岡おでん」を食した翌日、馬場が突然アレルギー性鼻炎を発症しました。エピソード1での「インスタ映えは危険も伴うもの」という自分の発言を、見事にフラグ回収した形です。おつかれ、解散。