「おんな城主 直虎」が過ごした井伊谷城へ!
攻めにくい城から望む井伊谷の絶景に感動
5月に入り随分と暖かくなってきましたね! ライターの小枝です。
春は盛りを過ぎましたが、大河ドラマ「おんな城主 直虎」はまだまだ先の展開が楽しみです。
浜松市内には井伊直虎ゆかりの地がたくさんあり、たとえば先日はドラマのロケ地となった「渭伊神社」にお邪魔させていただきました。
本日は続きまして、井伊直虎が井伊家を継いだあとに城主となった「井伊谷城」を訪れてみたいと思います。
そもそも井伊谷城とは?
井伊谷城は遠江国の井伊谷にあった城。現在の浜松市北区引佐町にあたる場所にありました。なにを隠そうここは、井伊直虎の居城として知られています。
相次いで長が亡くなり、一時は衰退の危機に瀕した井伊家。そんななか、家督を継いだのが直虎です。
井伊家を継いだ直虎は、かつての許嫁の息子、虎松とともに井伊谷城へ移り住みます。次期当主が確定していた虎松に、武将としての教育をするために井伊谷城へ移った、という説があります。ちなみに虎松は、のちの徳川三傑と呼ばれる井伊直政です。
歴史の重要な舞台となった井伊谷城。城は残されていませんが、公園として整備された城跡があるそうです。実際に訪れて、歴史の一幕を体感してみます!
標高114mのプチ登山
井伊谷城跡がある場所は標高114m、道なりに行けば310mと、ちょっとした登山コースです。
頂上までの道は大河ドラマの制作が決定したあとに整備されましたが、それでもかなりの急斜面。そんな道の頼もしいお伴に、直虎ちゃんの杖が入口に置いてあります。
私は、「坂道といっても310mしかないし大丈夫だろう」と、杖は使わないで登ることにしましたんですが・・・。杖は使ったほうがいいです。あとでめちゃくちゃ後悔しました。
頂上までの道はほぼ1本道、緑豊かな景色を楽しめます。
木陰が多い道なので、涼しくて気持ちいいです。
井伊谷城はいわゆる山城で、標高の高い山が連なる北側と、敵の偵察をおこなう南側。さらに直虎が住んでいた龍潭寺は井伊谷城の防衛機能を果たしており、当時は国を守る城として大きな役割を担っていたようです。
「攻めにくい城」と評価されていた井伊谷城、たしかにこの急斜面は自然の要塞を彷彿とさせます。
彷彿と・・・。
ちょっとこの坂道、きつすぎないですか?
動悸、息切れが半端ないので休憩です。
道中はお休み処が2か所ほどあり、景色を楽しみながらゆっくりと休憩することができます。息を整えたら再び出発!
登れども登れどもつかない坂道
途中で神社を見つけました。頂上までの道から逸れますが、お参りしてから登るのもよさそうです。
かなり登ってきましたね! ここから見える景色だけでもかなりきれいで――。
嘘でしょ。
急すぎる階段がまた現れました。体力のなさは誰にも負けないと自負している私ですが、この時点で膝はガクガク、心臓は破裂寸前。
息切れし過ぎて呼吸もままなりません。でも登るしかない・・・!
本当にあと60mで到着するの? と疑心暗鬼になりつつ登っていきます。
杖、持ってくればよかった・・・。直虎ちゃんの親切を素直に受け取っておけばよかった・・・。
山頂まではほぼ1本道なので、下っていく方とすれ違ったり、あとから来た方に追い越されたりしました。大河ドラマ効果でご年配の方も多く、すいすいと登っていく様子を横目で見つめる私・・・。日本のご老人、元気すぎじゃないですか?
自分の体力のなさを実感しつつ、ようやく到着です!
絶景スポット! 井伊谷を一望して直虎気分
頂上に到着です! 現在は建造物のない公園ですが、写真右手の方へ行くと城跡を見ることができます。
ここに城があったのかなと想像すると、なんだか楽しくなってきます。
城跡は大きな石と立派な木々に囲まれて、なんだか不思議な雰囲気です。この場所で直虎は虎松を育て上げ、井伊家の危機を救い、戦乱の世を生き抜いたのですね。
頂上は円状の開けた場所で、直虎が治めていた井伊谷を一望することができます。
時代は違っても、直虎も同じ風景を見ていたのでしょう。
公園内にはパネルがあります。思い出の記念撮影にいかがでしょうか?
ちなみにこの公園、公衆トイレやベンチはあっても自動販売機はないので、登る前に飲み物を持っていくことをオススメします。私は下りてからすぐにお茶を買いに行きました。
自然豊かな井伊谷城跡で直虎の歴史を体感
建物は残っていない井伊谷城ですが、山頂までの道のりは自然豊かな景色がずっと広がっています。体力のない私でも、緑に囲まれた道のりを楽しむことができました。
山頂からは、直虎がかつて治めていた井伊谷を望む景色が素晴らしいです。井伊谷を一望しながら直虎の生涯を辿る井伊谷城跡、直虎ファンにはぜひ訪れてほしい場所です!