都会の喧騒から離れた隠れスポット！
浜松・長楽寺の紅葉で深まる秋を感じよう

紅葉シーズン真っ最中ですね！　ライターの小枝です。

秋の訪れを感じさせてくれる紅葉ですが、有名スポットや人気の場所はどこも人であふれ返っています。

でも、人混みでせわしない場所ではなく、ゆっくりと紅葉を楽しみたい・・・という方にオススメなのが、浜松市の隠れた名所「長楽寺」です。

浜松市北区の山奥にあるお寺なのですが、地元の方でもあまり知名度は高くない模様。友達や家族に聞いたところ「そんなお寺があるの？」という声がほとんどでした。

そこで今回は、地元でも隠れスポット的な存在となっている長楽寺の素晴らしい紅葉を、園内を散策しながらご紹介していきます。

長楽寺ってどんなお寺？

さて、その長楽寺ですが、隠れた名所と銘打っているだけあって、その場所は市内でも山の中という奥まった場所にあります。

実際に訪れてみると、周りには木と木と木、まさに森が広がっています。平日とはいえ紅葉シーズンに訪れてみましたが、私のほかには2～3名ほどしか姿を見かけませんでした。

なんだか神隠しにでも遭いそうな不思議な雰囲気です。

聞こえてくるのは鳥のさえずりと川のせせらぎ、風に揺られた木々のざわめきだけです。都会の喧騒から離れた、まさに隠れた名所、といったところでしょうか。

入口にそびえるのは、山奥にあるお寺ならではの急斜面です。ちなみに、運動不足の私はこの階段を登り切るだけで息が切れてしまいました。

しかし、緑のアーチとそこから見える柔らかな陽光は、都心部の紅葉では味わえない落ち着いた雰囲気が漂っています。マイナスイオンたっぷりです。

階段を登りきったところに見えてくるのが、荘厳な雰囲気のある立派な門です。

じつはこの長楽寺、平安時代初期に開かれた由緒あるお寺で、その歴史は約1,200年にも及びます。園内には静岡県指定文化財の梵鐘や、浜松市指定文化財の観音座像があります。

紅葉だけでなく、文化財を通して歴史に触れることができるのも、長楽寺の魅力のひとつです。

回遊式庭園の紅葉を彩る約200株のドウダンツツジが圧巻！

さて、今回の目玉である紅葉スポットに行きましょう。

長楽寺の紅葉は、回遊式庭園に植えられている約200株のドウダンツツジが彩っています。

回遊式庭園には「満天星の庭」という、なんとも素敵な名前がつけられています。

ちなみにこの庭園、県の指定名勝にも指定されているとのこと。

お庭はお寺内部からでも楽しむことができますが、実際にお庭の中を散策して、その紅葉を間近で見てみましょう。

見てください、この自然と調和した紅葉・・・。

長楽寺を訪れた日（11月14日）は紅葉が始まったころなので、この記事を読んだあとに行ったらもっと素晴らしい紅葉が楽しめるかもしれません。

普通の木々の紅葉とは違い背の低いツツジの紅葉は、美しく整えられた庭と自然のなかでなんとも言えない雰囲気を作り出しています。

近くで見ると、花束のような華麗さがあります。

このお庭も自然の中に作られた特徴を活かして、結構な急斜面です。この斜面がお庭とドウダンツツジの美しさを演出していると言えますが・・・。

実際に歩いてみるとかなりの急斜面な道が続くので、動きやすい恰好で行くことをオススメします（ヒールのある靴で行ったら何度か転びそうになりました）。

この日は残念ながら見えませんでしたが、天気がいいとお庭の上からは浜名湖が見えるらしいです。

お寺の中にみつばちが？　紅葉以外にも見どころはたくさん！

お庭を下って入口まで戻りましょう。

下った先でも、池と木々に彩られたきれいなお庭が楽しめます。景色を楽しみながらのんびり散策していると・・・。

「とても貴重な日本みつばち」と出会いました。

このお寺、数々の指定文化財だけでなく、貴重な日本みつばちも管理しているようです。なんとも豪勢な・・・。見どころたっぷりです。

看板の注意書きにもあるように、この日本みつばちはおとなしい性格です。見つけてもいたずらはしないでくださいね！

都会の喧騒から離れてゆったりと紅葉を楽しめる隠れた名所

紅葉というと、紅葉や木々といったイメージがありますが、ドウダンツツジの紅葉もまた一味違った魅力があります。

自然の音だけに囲まれたゆっくりと流れる時間、山の中にあるお寺ならではの静かな雰囲気、自然の澄んだ空気。そして200株のドウダンツツジは、都会では味わえない落ち着いた雰囲気で紅葉を楽しむことができます。

そんな隠れスポットの長楽寺ですが、じつは浜名湖からそう遠くない場所にあります。地元のローカルバス「遠鉄バス」を利用しても行けるので、浜名湖観光をする方はぜひ長楽寺に足を伸ばしてみてください！