静岡クラフトビール飲み比べ!「エールビール」
一度で二度おいしい静岡エールビール4選

  • posted.2018/01/16
  • こばやしかなえ
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静岡クラフトビール飲み比べ!「エールビール」 一度で二度おいしい静岡エールビール4選

冬に飲むお酒といえばなにをイメージしますか? 熱燗にお湯割り、ホットワイン……。お酒には冷え切った身体を温めてくれる、おいしい飲み方がいろいろあります。

が、

わたしは声を大にして言いたい。

こんな寒い夜こそ、暖かいおうちでのビールが至福だと!

部屋をしっかりと暖め、ぬくぬくしながら冷たいビールを喉に流し込む。そう「こたつでアイス」と同じ幸せ理論です。

とくに冬の晩酌におすすめなのは「エール」。日本人が大好きな「のどごし」を楽しみながらも、ゆっくりと時間をかけて飲むことで味の変化を堪能することができる、そんな2段階でおいしいビールがエールなのです。

今回は静岡のクラフトビールのなかから、4種類のエールビールを飲み比べてみました!

いざ!静岡クラフトビール飲み比べ「エールビール編」

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静岡のエール系ビールからピックアップしたのは、「サムライサーファービールレッド」「zen-infused Ocha Ale お茶エール」「レッドローズアンバーエール」「アングリーボーイブラウンエール」の4本。

それぞれ「レッドエール」「お茶エール」「アンバーエール」「ブラウンエール」と、エールのなかでも種類が異なります。ひと言でエールといっても本当にさまざまな種類があり、味も特徴も違うもの。まずは簡単にそれぞれの特徴をご紹介します。

  • レッドエール:上面発酵の甘口。濃厚でフルーティーさがある。カラメルのふくよかな甘みが特徴。
  • お茶エール:掛川産の深蒸し茶を使用したAOI BREWINGさんのオリジナルエール。
  • アメリカンアンバーエール:ドライな柑橘系。苦味があるがカラメルの甘みも感じられる。しばしばレッドエールはアメリカンアンバーエールのことを指すことも。
  • ブラウンエール:甘くて濃厚。チョコレートやカラメル、ナッツなどを思わせる甘みと苦味が特徴。

それではさっそく、これらのエールを飲み比べてみましょう!

※上面発酵:酵母を少し高めの温度(20℃~25℃)で発酵させると、液のなかから酵母が浮き上がり、酵母の層ができる。この醸造法のことを指す。ちなみにイギリスで主流の醸造法。

レッドエール:サムライサーファービールレッド(日本ビール醸造株式会社)

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レッドエールのサムライサーファービールは、沼津のおいしい水とこだわりの原料で造られているクラフトビールです。

香り

まろやかな柑橘系。華やかなイメージ。

深い褐色。

柑橘系の爽やかな味が口の中にふわっと広がる。余韻はやわらかな甘み。特筆すべき点は、温度が上がった際に味が大きく変化すること!

時間が経つとカラメル感がものすごく前に出てきます。こっくり、とろりとした甘みのインパクト。しかし柑橘感もあるため、そこまでしつこくはありません。

口当たり

炭酸は弱め。まろやかな口当たり。

総合

この味の変化は一度体験してみる価値ありです。ゆっくりと時間をかけて楽しみたい1杯。ワイン好きの人におすすめです。

お茶エール:zen-infused Ocha Ale お茶エール(AOI BREWING)

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静岡市内初のクラフトビール製造所であるAOI BREWING。zen-infused Ocha Ale お茶エールは、地の食材を使って仕込まれたオリジナルビールのうちのひとつです。

香り

お茶の香り!

透き通った黄金色。

口に入れた瞬間はお茶のインパクトを感じるものの、すぐにフワッと消え、あとはピルスナーのようなすっきりとした味わい。温度が上がってくるとお茶の濃厚さや甘み、渋さが強くなってきます。

口当たり

炭酸強め。

総合

個人的には冷たいうちにゴクゴクと楽しむのがおすすめ。ポップにお茶を感じますが、すっきりと飲めるビールです。食事にも合わせやすいので、お茶好きな静岡県民にはぜひトライしてもらいたい1本。

アンバーエール:レッドローズアンバーエール(ベアードビール)

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前回のペールエール飲み比べでもご紹介したベアードビールから、アンバーエールとブラウンエールの2種をピックアップ。まずはアンバーエールのレッドローズから!

香り

すっきりとした柑橘系。

深い褐色。泡立ちがいい。

少し渋みのある柑橘系。口の中に気持ちのいい苦味の余韻が長く続きます。温度が上がると酸味が増すものの、飲み飽きることなくグイグイと飲み進められます。

口当たり

炭酸強め。深い苦味の長い余韻が気持ちよく続きます。

総合

エールの旨みは深いものの、のどごしがよくスッキリとしているため、グングンと飲めるビールです。時間が経つと少し酸味が増すため、個人的には冷たいうちに飲むのがおすすめ。スモーク系の料理との相性がよさそう。

ブラウンエール:アングリーボーイ(ベアードビール)

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レッドローズに引き続き、ベアードビールからブラウンエールのアングリーボーイです。

香り

柑橘系の香り。

キャラメルブラウン。

柑橘系のインパクトと舌の上にしっかりと残るオレンジピールのような苦味。どっしりとした強さを感じます。余韻の最後に、少しだけチョコレートのような甘味が広がります。

口当たり

炭酸強め。濃厚でひと口含むと、柑橘系爽やかさや渋みが口の中いっぱいに広がります。余韻は長いものの、途中でストンと消え、最後は酸味が残ります。

総合

柑橘系のインパクトを強く感じます。味が濃いので合わせる食事は選びそうですが、炭酸が強いだけにゴクゴクと飲めてしまいそうな1本。

エール飲み比べまとめ

ピックアップしたエールはそれぞれ種類が異なったため、どれも特徴的で全く異なる個性を持っていました。

以下、勝手にNo.1ランキングを。

・県外の人に自慢したい!変わり種No.1:zen-infused Ocha Ale お茶エール
・ゆっくりじっくり楽しみたい!味の変化度No.1:サムライサーファービールレッド
・ごくごくいけちゃう!何杯でも飲みたいNo.1:レッドローズアンバーエール
・こだわりのあるあなたに!どっしり飲みごたえNo.1:アングリーボーイブラウンエール

その日の気分にあった1本を選んでゆっくりと楽しむ。最高に贅沢な時間ですよね。今日は1日頑張った自分へのご褒美として、エールビールを飲んでみていかがでしょうか?

「静岡のクラフトビール飲み比べてみました」シリーズ