沼津で1番小さなコーヒー屋「SWING COFFEE STAND」
日常に寄り添いムードをスウィングさせるコーヒーを

こんにちは、最近コーヒーにドハマリしているゆっけです。

みなさんもコーヒーはお好きですか？　朝にパンと一緒に楽しんだり、仕事の合間にホッとひと息ついたりと、コーヒーが日常に溶け込んでいる方も多いのではないでしょうか。

生活にコーヒーが欠かせない、そんな方々におすすめのコーヒースタンド。沼津の「SWING COFFEE STAND」というスペシャリティコーヒーを提供しているお店があります。

このお店を僕がおすすめする理由。それは、コーヒーがおいしいのはもちろんですが、「沼津で1番小さいコーヒースタンド」だから。

「どのくらい小さいスタンドなの？」「どんなコーヒーが飲めるの？」という疑問から、オーナーの石井さんにお話を伺ってきました。

「沼津で1番小さいコーヒー屋さん」ができるまで

ゆっけ	まずはじめに、沼津にコーヒースタンドを出した理由を教えていただけますか。
石井	出身が沼津で前職はサラリーマンなんですが、もともとコーヒーが好きで。生活に身近なコーヒーを商売にしたいと思っていました。それで、当時からひとりでやることを前提に考えていたので、スタンドがいいなと。
ゆっけ	「街で1番小さなコーヒー屋さん」というキャッチコピーがついていますが、小規模な店作りにはこだわりがあるんでしょうか？
石井	じつはたまたまなんです（笑）ひとりでできる手ごろな物件を探していたところ、ここにひと目惚れして。
ゆっけ	たまたま！　ちなみに何畳くらいあるんでしょう？
石井	2畳ないくらいです（笑）

SWING COFFEEではコーヒーを使ったカクテルも販売しています（昼間から飲めます）。

ゆっけ	もはや石井さん専用のコックピットですね（笑）店舗の作りが蔵造りで面白いのですが、もとはなにか別の店舗だったんでしょうか？
石井	母屋はもともとお茶屋さんだったんです。ここの蔵は抹茶を使ったソフトクリームを販売するために増設した小屋だったと聞きました。

こだわりの絶品スペシャリティコーヒー

アイスコーヒー「ケニヤ（中煎り）」。

ゆっけ	こちらで飲めるコーヒーのこだわりを教えてください。
石井	スペシャリティコーヒーを専門に扱っている京都の「WEEKENDERS COFFEE」さんから豆を取り寄せています。
ゆっけ	いま流行っているサードウェーブ系のコーヒー※になるんでしょうか？
石井	サードウェーブを意識しすぎたコーヒーはやりたくなかったんです。WEEKENDERSさんはサードウェーブの流れから、スペシャリティコーヒーで焙煎度浅めのものもあるんですけど、深煎りも扱っていて。どれもとてもおいしいんです。
ゆっけ	流行だけでなく、幅広いコーヒーを楽しめるんですね。どんなキッカケで京都のお店の豆を扱うようになったのですか？
石井	お店をやる前にいろんなコーヒー屋を回って。   東京の店でエチオピアのイルガチェフェの焙煎が浅めのコーヒーをいただいたときに「浅煎りのコーヒーってこんなにおいしいんだ！」って本当に感動したんです。その後、京都に行ったときにWEEKENDERSさんで飲んだエチオピアがやっぱりおいしくて同じ感動がありました。   流行の浅煎り傾向だけでなく豆のバランスが取れてて、なおかつクオリティも高い。これでWEEKENDERSさんに決めました。

※サードウェーブコーヒー：コーヒー本来の味を楽しもうとする流れ。浅煎りの焙煎で提供するケースが多い。

カフェラテはかわいいラテアートを描いてくれます。

ゆっけ	スペシャリティコーヒーのオススメの飲み方はありますか？
石井	冷めるとさらに酸味や甘味が増して味が変わるので、温度の変化を楽しみながら飲むと面白いですよ。一気に飲むのでなく、少しずつ少しずつ。
ゆっけ	コーヒーは冷めると味が劣化していくイメージがあったんですが、スペシャリティコーヒーはそんな楽しみ方もあるんですね。コーヒーを飲む楽しみがまたひとつ増えました！
石井	いい豆だからコーヒーの個性を活かしたままの状態で楽しんでほしいんです。あんまり深煎りするより、焙煎度が浅めのほうがコーヒーの個性が持ち上がるので。

「SWING」に秘めた想いとは？

石井さんの友人が手掛けたお店のロゴ。カッコいい。

ゆっけ	店名の「SWING」にはどんな由来があるんでしょうか？
石井	音楽が好きでジャズをよく聴くのですが、ジャズのようにコーヒーで人の気分を高めたり落ち着かせたり、豊かにさせたり「ムードをスウィングさせる」存在でありたいと思って。
ゆっけ	めちゃくちゃオシャレな由来ですね！ ロゴの下に「SWING BY FOR A FRESH CUP」という言葉も添えられていますが。
石井	スタンドなので「フラッと寄ってコーヒーを買っていく」という意味です。お金があればアナログレコードを聴いてコーヒーが飲めるお店「ジャズ喫茶」的なものをやりたかったんですけどね（笑）

人の日常に寄り添う「スタンド」を目指して

ゆっけ	カフェではなく、スタンド形式のお店を運営していくうえで大切にしていることってありますか？
石井	コストや効率のよさだけを優先したお店作りはしたくないですね。ちょっと時間がかかってでもおいしいコーヒーを提供したいと思っています。
ゆっけ	スタンド形式だとお客さんとの距離も近く、自然と会話も弾みそうですよね。
石井	はい、お客さんとの何気ない会話も楽しみですね。朝にコーヒーを買ってくれた人の1日が気分的にちょっと豊かになる、そんなコーヒーを淹れられたら。
ゆっけ	朝のコーヒーってなんであんなに美味しいんでしょうか（笑）朝の1杯が1日の活力になる人も多いと思います。
石井	人の日常がコーヒー1杯で豊かになってくれたらこんなに嬉しいことはないです。7時〜19時の営業時間も「人の日常になるべく関わりたい」という意識から来ています。

オリジナルカップの販売も。デザイン性が高い！

取材中にコーヒーを買っていくお客さんと、石井さんが談笑する姿がとても印象的でした。

何気ない会話を楽しみ、コーヒーを片手に笑顔で日常に戻っていくお客さん。まさに「日常に寄り添う」ってこういうことなんだと。

みなさんも優しく生活に寄り添ってくれるコーヒースタンドで、ムードをスウィングさせてみてはいかがですか？

ふらっと立ち寄りたい沼津のおいしいお店