
株式会社エストリンクス代表取締役。2012年、htmlコーダーや業界紙の新聞記者を経てWEBライティング専門の記事作成代行・エストリンクスを創業。クラウドワークス様でのウェビナーなど、SEOやコンテンツマーケティングに関する講演実績多数の上級ウェブ解析士。TwitterID…ando3106
コンテンツSEOを検討中の企業様やブログを書いて集客を目指す企業様に向け、コンテンツSEOの基礎知識や戦略、2021年最新の手法についてまとめました。 この記事は、
など、「コンテンツSEOはどんなもので、どんな効果があって、どんな手法をすればいいのか?具体的な成功事例までわかる」ことを目的に執筆しました。
記事を読んだ方に「自社でもコンテンツSEOをやってみたい!」と思っていただけるよう、具体的な施策や成功事例を交えてお伝えします。
Contents
コンテンツSEOとは、オリジナルなコンテンツを発信して検索上位を獲得、潜在的な自社の顧客に向けて製品・サービスの情報を届けるSEO(検索エンジン最適化)の手法です。
2010年頃から比べると、SEOはこのように進化したため、コンテンツSEOという概念が生まれました。
もしSEOについて一から理解したいなと思った方は、『SEOとは?初心者にわかりやすく対策方法と仕組みを説明』の記事をご覧ください。自分たちがどんな広告施策に取り組むか、理解が深まるはずです。
多くの場合、コンテンツSEOはブログ記事のことを指します。似たような言葉にコンテンツマーケティングがありますが、こちらはSNSの運用や広告配信、メールマガジンなどを通じた顧客育成すべてを意味する点が主な違いです。
コンテンツSEOとコンテンツマーケティングの関係性を図にしてみました。
あくまでコンテンツSEOはコンテンツマーケティングの戦略の一部に過ぎません。この記事ではコンテンツSEOのみを取り扱います。
なお、SNSを活用したコンテンツマーケティングの目的や戦略について、詳しくは『SNSマーケティングとは?特徴・やり方・効果を徹底的に解説』のページをご覧ください。
関連記事:コンテンツマーケティングとは?意味・目的・手法を創業9年のコンテンツ制作会社が徹底解説
当社では、ECサイトの売上が1.2倍になった事例や、住宅リフォームの地域ビジネスで月数件の問い合わせ事例があります。詳しくは『コンテンツSEOの成功事例』の項目で説明します。
まずはコンテンツSEOで得られるメリットを紹介します。もし、SEO自体のメリットを知りたい場合は『SEOのメリットとデメリットは?対策の必要性や効果がある事業者』のページも合わせてご一読ください。
一般的なWEB広告がクリックによって消費されるのに対し、コンテンツSEOではWEBサイトを資産化できます。制作したコンテンツが一度上位表示されたら長期的な検索流入を生み出すからです。
当社が制作した記事の中には、制作から3年以上にわたって上位表示され続け、毎月延べ10,000人近いユーザーに見られている記事もあります。一度の取り組みでこれだけ長期的な流入を生み出す広告・広報施策は他にありません。
参考までに、自社が運営していたWEBサイトのPV(ページビュー数)とサービスへの申込件数のグラフをご覧ください。
WEBサイト運営開始から地道にコンテンツを投下し続け、7ヶ月目には100件近いコンバージョンを獲得できました。
仮にビッグキーワードで上位表示すると、非常に多くのオーガニック流入が獲得できます。もしコンバージョン(問い合わせ)が見込めるキーワードで検索上位を獲得できた場合、その効果は絶大です。
実際に、コンバージョンが見込める検索キーワードのSEOに成功し、年間1億円以上の売上増に繋がった企業様もいました。自社や競合、市場などの変動要因はありますが、コンテンツSEOは費用対効果が高い施策だと言えます。
ただし、Googleのアップデートによる検索順位変動のリスクは否めません。陳腐化したり競合にマネされたりしない、オリジナルな情報を発信できるように努めてください。
検索エンジン・SNSなどの媒体の一部の広告メニューやテレビ広告と比較すると、コンテンツSEOは低予算でできる点がメリットです。
まず、自社で実施するならブログを書くだけなので無料で始められます。時間コストは発生しますが支払いは必要ありません。
僕の場合、創業当初や法人化直後はひたすら記事を書いて、自社サイトの流入増加とコンバージョン獲得に取り組んでいました。その結果、営業マン不在で社員約20人の会社に成長したのは事実です。
もし、記事作成代行サービスやクラウドソーシングでライターに依頼する場合、数万円から発注可能です。依頼する相手によっては発注者にコンテンツSEOの知識が求められますが、低予算で始められることには変わりません。
ライターさんや記事作成会社に依頼する場合の費用相場は『記事作成の相場は?外注費を理解して格安サービスへ予算内で依頼する秘訣』にて詳しく解説します。
コンテンツSEOを始めると、社内外に対するブランディング効果が生まれます。
オーガニック流入が増えることは、ただ自社の認知を高めるだけではありません。記事の発信によって自社の専門性を読者に伝えることができます。
コンテンツSEOを実施すると、お客様や採用予定の社員などに向けたアウターブランディングのほか、社員の意識向上や教育などのインナーブランディングも期待できます。集客以外の副次的な効果も生まれるのは、コンテンツSEOによる情報発信ならではのよさです。
社員からは「記事を読んで、自分たちがお客様に提供している価値をあらためて理解できた」という声があがりました。また、お客様からは「記事を読んでSEOの意味や効果がわかったので依頼したくなりました」とお声がけいただき、社内外にポジティブな効果が生まれたと感じます。
一般的な広告と違い、コンテンツSEOは即効性がありません。また、長期資産化しやすいですが定期メンテナンスの必要はあります。コンテンツSEOのデメリットについて紹介します。
Googleは、『検索エンジン最適化(SEO)スターター・ガイド』内でSEO施策に時間がかかることを明言しています。Googleに変更が反映されるまでの時間がかかるのです。
成果が出るまで時間がかかることを忘れないでください。変更に着手してからメリットが得られるようになるまで、通常は 4 か月から 1 年かかります。
特に、コンテンツSEOに取り組む場合、ブログ記事を書いて投稿する時間もかかります。 一方、Yahoo!やGoogleへのリスティング広告やSNS広告の出稿は、配信作業ができれば即日表示できます。短期的なキャンペーン情報を発信するときにSEOは不向きです。
関連記事:リスティング広告とは?仕組み・費用・運用についてわかりやすく解説
長期的に資産化しやすいコンテンツSEO施策ですが、一度書いた記事を放置していいわけではありません。キーワードによりますが、Googleは情報の鮮度を評価するアルゴリズムがあるからです。
コンテンツSEOの効果最大化を目指すなら、継続的な被リンク獲得や記事に関する変更があったときのリライトなどを実施しましょう。
メンテナンス方法については、
上記のページではそれぞれやるべきことを具体的に解説します。
メンテナンスが必要なタイミングはGoogle Analyticsやahrefsなどの分析ツール、順位チェックを使えばわかりやすいです。『無料で使えるSEO診断ツール17選!WEBサイトのSEO施策状況を今すぐチェック【目的別】』で紹介するツールをご活用ください。
いまのGoogleは低品質なコンテンツが多く含まれているサイトを評価しません。ブログ記事をたくさん更新するのがよいと聞いただけだと、SEOに対してマイナスな施策を実施してしまう可能性もあります。
たとえば、競合サイトのコピーコンテンツや専門性が薄いWEBサイトは、Googleからペナルティを受けるリスクがあります。たくさん記事を書くために競合をマネしたり短期で成果を出すためにダーティな施策に取り組んだりした結果、検索順位の圏外に飛ばされてしまった事例も聞きました。具体例を紹介します。
実験的に、海外中古ドメインの購入や自作自演の被リンクなどを行い、ブラックハットSEO(Googleがペナルティとする施策)を試した自社WEBサイトをご覧ください。
2020年5月、2020年12月と、Googleアップデートのたびに順位が下降しています。事業会社様が丁寧なコンテンツを定期的に更新すると、このような順位下降は起きにくいです。
これからコンテンツSEOに取り組む方はブラックハット施策を考えず、事業に取り組みましょう。
先ほどもご紹介しましたが、SEOの基礎知識について『SEOとは?初心者にわかりやすく対策方法と仕組みを説明』の記事で徹底的に解説しました。初めてSEOに取り組む企業様は必ずご一読ください。
コンテンツSEOの手法について、2021年最新版の知識をお届けします。ブログやWEBサイトを運用しようとお考えの方はぜひご覧ください。
まずは、自社の事業に貢献するようなキーワードを選定してからコンテンツSEOを始めましょう。
より検索ボリュームが大きいキーワードでSEOを行い、露出したいと考えるのは自然です。ただし、難易度も高くなり費用もかかるうえにコンバージョン率が低く、施策の成功率や費用対効果は悪くなります。
過去、「うちはウォーターサーバー事業者だから『水』というキーワードで上位表示したい」というご相談をいただいたことがあります。たしかに間違いではありません。ただ、『水』と検索するユーザーがどれだけの確率でウォーターサーバーを求めているか、またSEOの難易度や費用をご説明しました。
対策キーワードを考えるときは、キーワードプランナーなどのツールを使いながら検索ボリュームを分析します。
検索ボリュームが少なくてもユーザーの購買意欲が高いキーワードを選定して記事を書くと、コンテンツSEOの成功率は高くなります。キーワード選定の具体的なノウハウは以下のページをご覧ください。
関連記事:SEOのキーワード選定方法のコツとは?初心者でも上位表示を目指せるキーワードの選び方
いまコンテンツSEOを実施するなら、「ユーザーにどうなってもらいたいか?」を考え抜くことが非常に大切です。
Googleは「ユーザー行動を評価している可能性が非常に高い」というのが大方の見解になりました。Google Analytics 4の解析項目を見ても、ユーザー行動を収集していることは明らかです。
検索エンジンを利用するユーザーが、「どんな気持ちでそのキーワードを入力したか?」という視点で検索意図を考える必要はあります。現在上位表示されている記事は、相対的に見るとユーザーの検索意図を満たしている可能性が高いです。
ただし、現在の検索上位のマネをするだけではなかなかSEOで勝てません。ユーザーの目的を真に考えてコンテンツSEOに取り組むことを前提に、参考程度に競合サイトを見るのがよいでしょう。
『検索意図とは?考え方・調べ方・ズレが出ないSEO記事作成の方法を解説』の記事では、ユーザーの検索意図について詳しく紹介しています。コンテンツSEOに取り組む前にぜひご一読ください。
長文SEOではなく検索ユーザーの視点に立って満足度が高い文字数での記事作成を目指しましょう。
2016年頃のSEOはとにかく長文有利でした。現在もその傾向はありますが、以前より相関が強くみられなくなったと分析するSEOコンサルタントは少なくありません。
ここまで何度かお伝えしていますが、いまのSEOで重視されるのがユーザーの満足度です。Googleの検索アルゴリズムは、記事を読んだユーザーがどれだけ満足できたか、どれだけ多くの情報を届けることができたかを評価しています。
たとえば、同じ「SEO」をテーマにした2つの記事があった場合、ひとつの検索意図に応える内容であれば、より多くのトピックを紹介している記事のほうが検索上位になりやすいです。
数年前のコンテンツSEOの定義からすると、大きく様変わりしたと感じる方もいるかもしれません。それだけGoogleの検索アルゴリズムが進化しました。今後もこの方向で進むと考えられるので、文字数よりもユーザーの満足度を追求することをおすすめします。
SEOと文字数の関係性について『SEOと文字数の関係は?ブログやサイトの長文コンテンツが上位表示される理由』の記事で詳しく解説します。なぜ、文字数が大事なのかに関心がある方はご一読ください。
記事の論理構成は、読み応えや満足度を高める意味があるため、コンテンツSEOにおいて重要視して考えるべきポイントです。
ユーザーの検索意図を掘り下げ、行動喚起を促せるような論理構成を行いましょう。定番の記事構成ですが、PREP法で結論や理由をロジカルに説明しつつ、最終的に行動を呼びかけるような論理構成が好まれます。
必ずしも「商品が売れる記事」だけが望ましいわけではありません。ユーザーの検索意図を掘り下げた結果、情報を取得してインターネットを閉じることがゴールになることもあります。
たとえば、「肉じゃが 作り方」を検索したユーザーのゴールは、肉じゃがに必要な食材やレシピを知って肉じゃがを作ることです。スーパーで買い物をしたり台所で料理をしたりするときは、インターネットに接続していません。
1記事で十分な満足度を得られる記事は、場合によってはユーザーをインターネットから遠ざけます。ぜひ、「どんな記事を書けばユーザーが満足するか?」を徹底的に考え抜きましょう。
ユーザーが行動する記事構成の作り方や手順について、『【初心者向け】記事作成の手順とは?わかりやすい記事の書き方ができるテンプレート』の記事で紹介します。行動喚起できる記事構成が思いつかない方はご覧ください。
コンテンツSEOのゴールが「ユーザーの満足度」という前提があるため、どんな文章を書けばユーザーが行動してくれるか意識しましょう。そこで大切な考え方がCTA(コール・トゥ・アクション)です。
CTAは、ユーザーに対して行動を促す呼びかけや仕組み全般のことを言います。たとえば、「この記事を読んでください」という一文を加えたりクリックしやすいボタンにしたりと、CTAの種類はさまざまです。
だいたいの人は、「信じられない」「あとでいいや」など、面倒くさい・後回しにしたいといった気持ちで情報に接しています。そんな人に対して泥臭く声掛けをすることは、コンテンツSEOにおいて大切です。
なんだか営業色が強くて面倒な印象ですよね。でも、事業成果にも繋がるのでぜひCTAは意識してコンテンツを制作しましょう。
コンテンツSEOに取り組むなら発リンク(自社が外部サイトを紹介すること)も意識してください。
いまのGoogleは「どこから情報を引用したか?」を評価していると考えられます。そこで、ぜひ意識して欲しいのが情報の取得元・引用元の公開です。
たとえば、正しい知識を裏付けるための法律の条文や統計データなど、国のデータベースを参考にすることは珍しくありません。SEOについて執筆するならGoogle公式が重要な情報取得元です。
他のWEBサイトにリンクを送ることに抵抗がある方もいると思います。しかし、結果的にユーザーへの信頼度が上がって納得感も高まるコンテンツが作れるので、ぜひ情報の信ぴょう性を高めるために発リンク(引用元)は表記しましょう。
ただし、競合サイトのアンケート結果を勝手に引用するのはトラブルの原因になりえます。「どこから情報を取得すべきか?」など、記事作成のプロでないとわかりにくいはずです。創業9年の記事作成代行サービスの当社は、情報引用や記事の著作権に関するノウハウも持ち合わせています。自分でやるのは難しい、外注したいと思った方は、『記事作成代行サービスに外注するなら!SEOで成功するWEBライティング依頼のすべて』の記事も読んでみてください。
「自社でコンテンツSEOをやろうと思ったけど、こんなに難しいなら施策は諦めたほうがいいのでは…?」と思った方もいるかもしれません。しかし、創業直後の新設法人様や地場の製造業でもコンテンツSEOに取り組み、成果を出しています。
コンテンツSEOはどんな企業や個人事業主であっても上位表示や集客の可能性を秘めています。ここでは、当社運用により集客できた企業様の成功事例をいくつかピックアップしました。
画像引用元:株式会社ASHIKAWA様
「外壁塗装 静岡」で2年以上常時5位以内(最高1位)に表示されている外壁塗装の専門会社様に対し、コンテンツSEOを支援しました。
株式会社ASHIKAWA様は2018年に法人化したばかりの会社です。当然WEBサイトも持っておらず、目立ったキーワードで上位表示されている同業他社と比べると、被リンクは獲得できていません。
そこで、当社が提案したのがコンテンツSEOです。静岡ではまだまだSEOに深く取り組めている会社は多くありません。WEBサイトのHTMLコーディングや被リンク獲得施策などが中心だったので、勝機ありと判断してコンテンツ制作に取り組みました。
施策結果は、新設法人がコンテンツSEOによってほぼ毎月オーガニック検索経由で問い合わせをいただけるWEBサイトになりました。数件の問い合わせや成約につながる成功事例のひとつだと言えます。
関連記事:地方の中小企業がSEOに取り組む意味ってあるの?メリット・費用対効果・怪しい電話営業の業者を見分けるコツ
画像引用元:株式会社ハル・インダストリ様
全国を対象に「消臭ビーズ」で1位を獲得したメーカー様のコンテンツSEOを支援しました。
株式会社ハル・インダストリ様は消臭剤を取り扱う会社です。静岡ではテレビCMをやっていたりJR静岡駅の近くに看板があったりするため、ご存知の方も多いかもしれません。
Twitterを中心としたWEBマーケティングにも積極的ですが、さらに集客に取り組みたいというお考えのもと「同じ静岡だから」と、コンテンツSEOの領域で当社にお声がけいただいたのがきっかけです。
ハル・インダストリ様には、ユーザーの悩みに対するブログ記事を更新するコンテンツSEOに取り組んでいただきました。「WEB接客を意識しましょう」という方針のもと役立つ記事を執筆した結果、上位表示ができています。
コンテンツSEOの結果、オーガニック流入が施策前の3倍になり、売上アップにも貢献できました。対策キーワードには多くの上場企業様もいましたが、二人三脚で取り組み、地元の中小企業が全国を相手にして検索上位にランクインできた成功事例です。
エストリンクスは2012年の創業以来、コンテンツSEOに取り組んできました。
オンラインによる無料お打ち合わせを通じて、WEBサイトの施策状況の無料診断も実施しています。いまの自社の運用状況に不安があったり戦略にお悩みだったりする方は、ぜひお気軽にご相談ください。
「オンライン面談はハードルが高いしめんどくさい……」そんな方にはコンテンツSEOを始めるための資料をご提供しています。以下のページより「コンテンツSEO用の資料を希望」とご連絡ください。追って担当者よりコンテンツSEOに関する資料を送付します。
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