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COLUMN

- 2021.01.10 - 記事作成

体言止めとは?例文・使い方・効果やビジネス文書で使うときの注意点

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文章のリズムが悪くて読みにくいとき、ぜひ使って欲しいのが体言止めです。情緒的な文章を書くときは相性がよく、使い方によってはよい効果をもたらします。

この記事では、

体言止めを効果的に使う方法や使用時の注意点を紹介します。

関連ページ:国語の表現技法(修辞法)一覧

体言止めとは

体言止めとは

体言止めとは、名詞や代名詞などの体言で語尾を止める手法のことです。古くから短歌や俳句で使われていますが、現代文でも日記やエッセイ、小説などの文章ではしばしば使われています。中学2年生の国語で習います。

似たような表現技法に倒置法がありますが、こちらは助詞で終わることも多いです。体言止めと倒置法の違いについては別の記事で解説しました。

関連記事:倒置法とは?意味・例文・効果を徹底解説

体言止めの例文・使い方

体言止めの例文や使い方を見てみましょう。なお、体言止めの対義語は用言止めと言われることもあります。動詞や名詞で終わるため、いわゆる「ですます」調や「だである」調での表現になると言えます。

普通の文章の例

今日の天気は晴れです。

体言止めを使った文章の例を見てみましょう。

体言止めを交えた例

今日の天気は晴れ。

このように、体言止めは文章に余韻を持たせる効果があります。文章に余韻を与えたりリズムを持たせたりする効果があります。

日本語の普通の文末

通常、日本語で文章を書くときは「ですます」または「だである」という文末で終わります。日常的な文章表現のほとんどはこちらに該当するはずです。

用言止めは、時系列や事実関係が把握しやすい効果があります。「でした」であれば過去形、「です」であれば現在形といった時系列の他、「思います」のような語尾なら、書き手の予想であることが伝えやすいです。

関連記事:「ですます調」と「だである調」の違いとは?文章の語尾・文末による記事作成のテクニック

名詞とは?

体言止めは名詞・代名詞で文末が終わる文章を意味します。

「私」「東京」など、人や物を表す言葉が名詞です。代名詞は「彼」「それ」などです。たとえば、「~こと。」「~のため。」も形式名詞(抽象名詞)なので、体言止めに該当します。

体言止めの効果

「晴れ」に関する体言止めの例文・画像

体言止めによる表現は、文章の雰囲気を変える効果があります。ここでは、体言止めによって得られる文章効果を見てみましょう。

文章が読みやすくなる効果

体言止めを使うと、文章が読みやすくシンプルになる効果があります。用言止めと体言止めの文章を比較してみました。

普通の文章の例

今日は晴れていて、洗濯物を干すには最適な一日だったので、せっかくだからとついでに散歩に出かけました。

体言止めを交えた例

今日は晴れていて、洗濯物を干すには最適な一日。せっかくだからとついでに散歩に出かけました。

上記のように、ひとつの長い文章を短いふたつの文章に分割できます。体言止めを用いることでわかりやすい文章にできるのが特徴です。

リズム感のある文章にする効果

体言止めによって文章にリズム感を与える効果もあります

語尾が連続すると稚拙に見えたり暗い印象を読者に与えたりします。そんなときは体言止めを使いましょう。

普通の文章の例

先日、初めて楽器屋さんに行きました。そこで一目ぼれしたギターを購入しました。実際に持ち帰って部屋へギターを飾りました。

体言止めを交えた例

先日、初めて楽器屋さんに行きました。そこで一目ぼれしたギターを購入。実際に持ち帰って部屋へギターを飾りました。

このように、体言止めを用いるとリズム感が変わります。体言止めによって流れを一度止めることで文章に変化を与え、読み手を飽きさせずに文章を読ませる効果があるのです。

読者に注意を与える効果

体言止めによって読者の注意を惹きつける効果があります

普通の文章の例

記事の書き方のコツは、事前にリサーチをすることです。あらかじめ情報を集めてから書くことで、スムーズに記事が執筆できます。

体言止めを交えた例

記事の書き方のコツは事前のリサーチ。あらかじめ情報を集めてから書くことで、スムーズに記事が執筆できます。

体言止めはキャッチコピーに使われることも少なくありません。読者に対して印象的な一言になりやすいので、記事を読み進めてもらう効果があります。

体言止めがビジネス文と相性が悪い理由

ビジネス文書と体言止め

体言止めはビジネス文と相性が悪いことが多いです。相性が悪い理由と、効果的に使える局面を紹介します。

受け手によって意図が変わる

体言止めはビジネス文で好まれません。文章の意図が伝わりにくくなるからです。

文章に余韻を持たせる技法が体言止めですが、ビジネスで含みがあると読み手によって受け取り方が変わってしまいます

たとえば、本来「明日は晴れると思います。」と伝えたかった文章を「明日は晴れ。」というように体言止めにすると以下のようなことが起きます。

「天気予報で晴れるという根拠がある(明日は晴れです)」

「筆者が晴れて欲しいと思っている(明日は晴れると思います」

体言止めを用いると、根拠がある事実なのか筆者の推測なのかわからなくなります。

ビジネス文書や報告書の箇条書きは有効

ビジネス文書で情報を分けるときの体言止めは効果的です。たとえば、持ち物を伝えるときに用言止め(「ですます」「だである」)を使うのはおすすめできません。

普通の文章の例

明日の予定は右記の通りです。18時に開場して19時に開演します。参加費は10,000円です。市民ホールへお越しください。

箇条書きを使った例

明日の予定は下記の通りです。
・時間…開場18時、開演19時
・参加費…10,000円
・場所…市民ホール

このように、箇条書き・体言止めを使うと情報が整理され、読み手はわかりやすいです。体言止めを表記にして使うことで、必要な情報をわかりやすく届けるようにしましょう。

体言止めのその他デメリット

文章を書くときに体言止めを禁止されることもありますが、それだけのデメリットがあるからです。「意味が伝わりにくい」以外のデメリットをまとめました。

使いすぎるとリズムが崩れる

文中で体言止めを多用すると、かえってリズムが崩れてしまうのがデメリットです。

体言止めは、語尾の種類を増やして文章にリズムを与える表現技法とお伝えしました。文章を意図的に途切れさせ、読者に印象付ける効果があるからです。

しかし、多用すると途切れた文章の連続になり、リズムが悪く読みにくい文章になってしまいます。

体言止めを交えた例

朝早く起きるコツは適度な運動。前日の夕方頃までに身体を動かすと、適度に身体が疲れてスムーズに眠れるので翌朝起きるのが簡単になるそうです。運動を習慣化して早起きできる体質を目指しましょう。

体言止めを多用した例

朝早く起きるコツは適度な運動。身体を動かすなら前日の夕方頃。適度に身体が疲れてスムーズに眠れるので翌朝起きるのが簡単。運動を習慣化して早起きできる体質を目指しましょう。

このように、体言止めを多用すると文章がぶつ切りになってしまいます。使い方を間違えると読みにくい文章になってしまうので、体言止めの多用には注意しましょう。

失礼な印象を与える

体言止めは失礼な印象があると感じる方もいます。ビジネスの場でも、社内ルールまたは新入社員指導のときに禁止する会社もあるのではないでしょうか?

また、体言止めは高圧的な印象を与えると考える人もいます。たとえば、インタビュー専門ライターの方も、体言止めが高圧的な印象を与えるリスクについてTwitterで発言していました。

「ですます」調で説明したほうが丁寧な印象を与えるため、ビジネス文書やメールでは相手に失礼のないよう、体言止めを使わないほうが無難です。

体言止めは文章表現に奥行きを与えます。しかし、相手に失礼な印象を与える恐れもあるため、使い方には注意しましょう。

文章の品格を下げる

文章を軽くする効果がある体言止めは、同時に文章の品格を下げうる点がデメリットです。

体言止めは、事実か推測かをあいまいにする代わりに文章に奥行きを持たせます。一方で、ぼんやりとした表現になってしまうため、文章に持たせるべき堅さを失いかねません。たとえば、レポートや論文、ビジネス文書などには不向きです。

SNSやブログ記事など、WEBの文章では軽さが求められることが多々あります。また、Twitterのように文字数制限がある場では、体言止めを使ったほうが多くの情報量を詰め込みやすいです。

文章にどんな印象を持たせたいかを考えて、体言止めを使うか使用しないか決めましょう。

まとめ

体言止めは文章の流れをよくする効果があるテクニックです。しかし、使い方を間違えると文意が伝わりにくくなってしまいます。体言止めを上手に使い、読みやすい記事の執筆を目指しましょう。

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