
Cバイブルをご覧の皆様は、ネットビジネスを考え、実践している方がほとんどだと思います。多くの方の関心は、WEBマーケティングをどう成功させるか?コンテンツマーケティングでいかに顧客をファンにするか?といったことにあるでしょう。
ただネットビジネスは、一朝一夕で簡単に成功するわけではありません。一筋縄ではいかないのが、実際のところです。膨大な時間をかけて「考えて」・「実践して」を繰り返し、失敗を超えた先に成功があります。
そして、その繰り返しの先に、経験から得られる『深い思考』、つまり哲学が存在するのかもしれません。
今回は、ネットビジネスを『哲学的に考えるための本』を5冊選びました。『先人の哲学』に触れることができるので、どの本もおすすめです!ぜひご一読ください。それでは、まいります。
Contents
まずはインターネット業界で広く知られた名著、「アーキテクチャの生態系―情報環境はいかに設計されてきたか」をおすすめします。筆者は、株式会社nanapiの古川健介氏のおすすめで、本書を知りました。
2chやニコニコ動画、ブログやSNSなど、インターネットのアーキテクチャというものがどういう効果があり、どういう文化を作っているか、などが考察されている名著です。必読です!
引用元:冬休みにおすすめの8冊 by 古川 健介 - Wantedly
古川健介氏が上記のように述べている通り、本書では過去から現在に至るまで、大きく発展を遂げたいくつかのインターネットサイトを、アーキテクチャ(構造)の視点から、紐解いていきます。その考察がすごく勉強になり、かつ非常に面白いのです。
本書を読むと、Googleがなぜ発展を遂げたのか?アメリカと日本のSNSのちがいは、どこにあるのか?インターネットサイトのアーキテクチャは、私たちの時間をいかに操作するか?といった、普段は考えが及ばないような、すこし難しい内容を分かりやすく理解することができます。
ネットビジネスを、ビジネスモデルの視点で考えたり、マーケティング視点で捉えたりすることも大事ですが、「アーキテクチャの生態系」を読んで著者の思考を辿ることで、ネットビジネスを哲学的に考える機会を得ることも、とても貴重な体験です。
つづいては「キャズム」です。この「キャズム」という言葉自体、マーケティング用語として広く知られていますが、著書も同様に有名です。本書は2002年刊行と古い本ではありますが、おすすめできる名著でございます。ちなみにキャズムの意味は、下記の通りです。
〔キャズム(chasm)は「隔たり,溝」の意〕
革新的商品やサービスが市場でシェアを拡大する過程で,容易に超えがたい「溝」があるとする理論。顧客層全体を受容時期の早い順から五つの層に分け,このうち 13.5パーセントのアーリー-アダプター(初期採用者)と 34パーセントのアーリー-マジョリティー(前期追随者)の間に,普及を阻む「溝」があると考える。
ネットビジネスにおいて、WEBサイト・WEBサービスを世に出しても、思ったような反応を得られないことは、往々にしてあります。では、何がいけなかったのか?
以前、コンテンツマーケティング失敗事例をご紹介した際、コンセプトが曖昧ではいけないと述べました。「キャズム」は、そのコンセプトを見直すために、あなたにヒントをたくさんくれることでしょう。特に5W2Hのうちの「WHO?(誰に?)の点に、新たな視点を加えてくれるはずです。
そして、新たな視点は、顧客への理解を促進させてくれるでしょう。そのことは、ネットビジネをより深く、多角的に、そして哲学的に考察するための手助けとなります。
かねてより、おすすめ本としてご紹介していた糸井重里氏の「インターネット的」です。この本のすごいところは、難しい用語をいっさい使わないのに、インターネットの本質が書かれている点でしょう。
WEBマーケティング用語なんてほとんど出てこないのに、読むとインターネットについて哲学的に考えている自分がいます。ネットビジネスに限らず、インターネットについて哲学的に考えたい時に、おすすめの1冊です。かんたんだけに、深い・・・。(「インターネット的にはインターネットの本質が書いてある」でも、詳しく書いています。)
皆様ごぞんじ、クックパッドの本です。インターネットビジネスは数多くあれど、クックパッドほどユーザーファーストを徹底しているWEBサービスは、そう多くないでしょう。
「六〇〇万人の女性に支持されるクックパッドというビジネス」は、そんなクックパッドの徹底したユーザーファーストの哲学が、どのように生まれ、どのように育まれたのかを知ることができる本です。
インターネットビジネスで顧客満足をいかに生むかを考えるのに、クックパッドは非常に秀逸な好例です。本書を読んで、その一端にふれること体験は、強くおすすめできます。
最後は、株式会社ドワンゴの川上量生氏の本「コンテンツの秘密 ぼくがジブリで考えたこと」です。
内容は、川上量生氏がスタジオジブリでプロデューサー見習いとして過ごした日々の話なので、コンテンツ=WEB上のコンテンツとは、限りません。もっと大きな、包括的な視座でコンテンツについて述べています。(アニメ、絵といったものも含むという意味です)
ネットビジネスを考える際、魅力的なコンテンツを発信することは、非常に有用です。メディアであればコンテンツが商品であり、ECサイトでも魅せ方しだいで商品がコンテンツになります。WEBサービスやツールを売る場合も、コンテンツマーケティングで見込み顧客をファンにする企業も、多数あります。(「注目ベンチャーの秀逸オウンドメディア事例9選」でご紹介したPtengine Blogは、秀逸な一例です。)
こうしてコンテンツが重要になっている今、そのコンテンツが魅力的であればあるほど、商品・サービスへの集客も、成功する可能性が高まることは自明です。
先に述べたとおり、本書はコンテンツ全般を対象に展開されるので、WEBコンテンツに限らない話もでてきます。しかし、「コンテンツの秘密 ぼくがジブリで考えたこと」は、ネットビジネスにおける魅力的なコンテンツについて、深く哲学的に考える機会を与えてくれます。
今回は、「ネットビジネスを哲学的に考える|厳選おすすめ本5冊」と題して、おすすめ本をご紹介いたしました。いかがでしたでしょうか?どの本も、具体的な実践方法というよりは、概念的・哲学的な視点からネットビジネスを説いているので、パッと読んだだけでは分かりませんが、日々の思考にじわじわと薬のように効いてくる本です。
ちなみにネットビジネスを考える上で、SEOについても知りたいという方は「10年つかえるSEOの基本」がおすすめです。(「10年つかえるSEOの基本が10年つかえる理由とは?」もぜひ、ご一読ください!)
今回もCバイブルをご一読いただき、ありがとうございます。引き続き、よろしくお願いいたします。
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