サーフィン中級者がサーフボードを選ぶには、今使っているボードの不満点を整理し、自分の目的に合っているかチェックすることが重要です。

ボード選びで失敗したくない方は、挑戦したいサーフィンスタイルや好きな波のタイプなどを改めて考え直したうえで選ぶようにしましょう。自分の目的に適していれば上達の早さにも直結します。

この記事では、中級者向けサーフボードの選び方、波の大きさ別のおすすめ商品を紹介します。

買い換えを検討している方、上級者レベルを目指している方は、ぜひ最後まで読み進めてください。

■この記事でわかること
  • 中級者に合ったサーフボードの選び方がわかる!
  • 中級者向けのおすすめ商品がわかる!
  • ブランドごとの特徴やおすすめポイントがわかる!

サーフィン中級者のサーフボードの選び方

初心者の場合は浮力を最も重視し、テイクオフ(立ち上がり)のしやすさがメインの判断基準でした。しかし中級者以上がサーフボードを選ぶ場合は、他の判断基準があります。

ここでは、中級者向けのサーフボードの選び方を4つ紹介していきます。

使用しているボードの不満点を考えてみる

今のボードに満足していない方は、不満を改善できるものから優先的に選ぶようにします。

サーフィンの回数を重ねていくうちに、自分のレベルやサーフィンスタイルは変わってくるものです。初めは自分に合っていたボードでも、だんだんと不満が出てきてしまうでしょう。

不満点すべてを満たすボードを探すのは困難なので、これだけは外せないというポイントを考えてみてください。それを基準にボードを選ぶと、大体の不満は改善されます。

例えば以下のような不満点が挙げられます。それぞれの対処法について、詳しく解説していきます。

  • 軽い動きをしにくい
  • ドルフィンスルーがうまくできない
  • パドリングのスピードがでにくい

軽い動きをしにくい

◎今より長さの短いボードに変える

長さのあるボードは、大きな弧を描くようなターンしかできません。浮力が大きいので安定性には優れていますが、軽い動きやアクティブな技を決めるには不向きです。

ショートボードにすれば浮力が減り、小さいターンや派手なターンが可能となります。また、少ない体重移動でボードの進行方向を変えられるため、機敏な動き・細かい動きもできるようになります。

サーフィンの技は軽い動きを使ったパフォーマンスが多いため、次のレベルを目指している方は短めのサーフボードを選ぶと良いでしょう。

ドルフィンスルーがうまくできない

◎浮力の小さいボードや長さの短いボードに変える

何度も押し戻されるなど、ドルフィンスルーがうまくできない原因は、浮力が大きすぎるからです。ドルフィンスルーは海面の下に沈む必要があるため、長いボードだと浮力に邪魔されてしまいます。

沖に出るようなサーフィンをするのならば、浮力が小さく水の抵抗が少ないショートボードがおすすめです。ロングボードのように水中に押し込む際、無駄な体力を消耗せずに済みます。

ショートボードであればドルフィンスルーは必ず成功するので、なかなか上達せずに困っている方は浮力の小さいボードや短いボードに変えてみてください。

パドリングのスピードがでにくい

◎今より浮力を大きくする

初心者は浮力を大きくし、中級者以上は浮力を小さくするのが一般的です。しかし、スピードが出にくく、そのあとのテイクオフやターンなどの動作に影響するのであれば、少しだけ浮力を大きくしてみるのも良いでしょう。

サーフボードの浮力を1L変えるだけでも乗り心地は変化します。浮力を大きくするということは、ボードの幅や厚み、長さが増えるということです。波の力を得る面積が広がるため、スピードや推進力を得やすくなります。

ただし、浮力のあるボードはコントロールしにくくなるため、あまりにも浮力を大きくするのはおすすめできません。

挑戦したいサーフィンスタイルに合わせる

求めるサーフィンスタイルは人それぞれです。

自分が今までサーフィンをやってきて、「どんなサーフィンが楽しめたのか」「これからどんなサーフィンをしたいのか」についてじっくり考えてみましょう。「最適なボードを選ぶには、その目的に合ったものを探すのが最も大切です。

サーフィンスタイルの例と、それに合ったボードは以下を参考にしてみてください。

  • メロウな波でゆったり、のんびり⇒ロングボード
  • 基本はゆったり、たまには技も決めたい⇒ミッドレングス
  • アグレッシブな技を決めたい⇒ショートボード

挑戦したいサーフィンスタイルに合わせる

自分の好きな波のサイズを思い浮かべる

今までサーフィンをしてきたなかで、楽しいと思えた波やうまく乗りこなせた波など、「自分の好きな波」や「よく行く海のサイズ」を思い浮かべてください。

サーフボードによって適した波のサイズは異なります。浮力が大きく太もも程度の小さな波でも楽しめるボード、浮力がないため沖まで行く必要はあるが機敏な動きが可能なボードなど、種類によってさまざまです。

ここからは、小さい波~大きい波の特徴と、その特徴にあったボードを解説します。自分が好む波に最適なボードはどのサイズなのか、チェックしながら読み進めてください。

小さい波

小さい波とは、太ももくらいまでの高さの波をいいます。このサイズの波にはロングボードがおすすめです。

長いボードは浮力があるため、小さな波でも波の力をキャッチすることが可能です。また、長さがあると推進力がつきやすいので、一度波に乗ると自然にスピード感を得られます。

ショートボードでも小さい波に乗れないことはありませんが、漕いだり立ち上がるまでの動作に高い技術力が必要となります。また、ミッドレングスでも多少の力量が問われます。

中くらいの波

胸くらいまでの高さであれば、最適なボードサイズはミッドレングスです。

ミッドレングスボードは、波のタイミングを見計らって素早い動きが必要となる「パドルアウト」をしやすいという特徴があります。適度な浮力があるため、安定感がありながらも素早い動きが可能です。

腰以上の波に対しては、浮力性のあるロングボードを使ってしまうと波の力で押し戻されてしまいます。また、ショートボードでは苦戦しやすい波でも、ミッドレングスでは楽に乗りこなせるというメリットがあります。

大きい波

ショートボードの良さが発揮されるのが胸より高い大波です。

波のサイズが胸以上になると、ロングやミッドレングスではパドルアウトをしにくくなりますが、短いボードであれば楽にできます。

また、崩れるスピードの早いほれた波では、いつもよりも1テンポ早い動きが必要となり、ショートボード特有の機敏な動きを最大限に活かせるでしょう。

サーファーの技量次第ではあるものの、ショートボードなら身長より高さのある大きな波でも乗りこなすことが可能です。

デザインで選ぶ

サーフィンのレベルが上がり、選べるボードスペックの幅も広がることで、さまざまデザインを選べるようになります。

初心者のうちは上達するためにスペックを重視し、デザインではあまり選べていない方も多いのではないでしょうか。
もちろん中級者以上になってもスペックは重視すべきですが、お気に入りのデザインであればもっと海に行きたくなり、上達が早まります。

良いパフォーマンスにはメンタルや気持ちの面がとても重要なので、愛着のあるボードで気分を上げることをおすすめします。

【波の大きさ別】サーフィン中級者におすすめのサーフボード

上記で説明したように、波の大きさによって最適なサーフボードの種類は異なります。

ここからは、波の大きさ別に中級者向けのおすすめサーフボードを紹介していきます。それぞれの特徴やメリットを見ながら、自分に合ったものを比較検討してみてください。

サーフショップ独自に研究

サーフショップ独自に研究

おすすめの波サイズ 膝~
種類 ショート
ボードサイズ 6’8”x 21” x 2’9/16”
リッター 40L
コーンケーブ フラット
レール ミディアム
フィンシステム FCS TRI

フリーアンドウェーブは、ジャックオーシャンスポーツ独自のサーフブランドです。プロサーファーの方も開発にたずさわっているため、デザイン・機能性・使いやすさのすべてにおいて、こだわり抜いた商品となっています。

最大の特徴は、厚みと幅にしっかりとボリュームがあるため安定感が抜群な点です。身体がブレずにすばやく立ち上がれるので、膝くらいの小さな波から大きな波まで、さまざまな波のコンディションに対応しています。

また、幅を広めに取ったラウンドテールで乗り回しが良いこともメリットです。初心者はもちろん、操作性を重視する中級者以上の方でも満足できるでしょう。

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サーフボードデザイン界の名作

サーフボードデザイン界の名作

おすすめの波サイズ 膝~頭上
種類 ショート
ボードサイズ 5’9.75”x18.63”x2.13”
リッター 23.25L
コーンケーブ シングル
レール ミディアム
フィンシステム fcs2 TRI

世界トップレベルのサーファーから支持されるハイパフォーマンスボードです。中級者~上級者向けのモデルで、アクション重視のサーファーにおすすめの1本です。

長年の伝統技術と最先端の技術がミックスされており、今まで以上に乗りやすさがアップしています。推奨される波のサイズは弱い膝波~頭サイズくらいまでで、ダイナミックで難しい波にも対応可能です。

機能面の高さだけでなくデザイン性にも優れているため、他のサーファーと一歩差をつけたい方にもおすすめです。

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安定性に優れたオールラウンダー

安定性に優れたオールラウンダー

おすすめの波サイズ スネ~オーバーヘッド
種類 ショート
ボードサイズ 5’9”x19”x2’5/16”
リッター 27L
コーンケーブ シングル~ディープシングル~ミディアムダブル~スライトVEEダブル
レール ミディアム
フィンシステム futures. TRI

オーストラリア発祥のブランド・HAYDENSHAPESから販売されているオールラウンドなショートボードです。

全体的にバランスが取れた作りになっており、パフォーマンス性を重視しながらも、パドリングしやすいのが特徴です。ロッカーラインのデザインが工夫されているので、ターン間で楽にスピードを維持できます。スネ~オーバーヘッドサイズの波で使用するのがおすすめです。

一見シンプルなデザインと思われますが、後ろ側にお洒落なデザインがあるのもポイントです。

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他のボードからの乗り換えがしやすい

他のボードからの乗り換えがしやすい

おすすめの波サイズ 膝~頭
種類 ショート
ボードサイズ 5’7”x19’7/8”x2’7/16”
リッター 29.8L
コーンケーブ フラットエントリー~シングル
レール ミディアムから少し薄め
<フィンシステム futures. TWIN

HAYDENSHAPESの人気商品であるHypto Krypto Twinは、膝~頭サイズの波に対応したショートボードです。

スワローテールをタイト気味に設定し、さらにフィンの位置を後ろに持ってくることで、コントロールのしやすさとスムーズなレール移行を可能にしています。また、前方が広めに設定されているおかげで、スムーズかつスピード感のあるサーフィンを楽しめます。

汎用性があるため他のボードからの乗り換えにも適しています。パッと目を引くグリーンカラーもアクセントの一つです。

乗り換えがしやすいボードはこちら!

どんなコンディションでも性能を発揮

どんなコンディションでも性能を発揮

おすすめの波サイズ 太もも~頭
種類 ミッドレングス
ボードサイズ 7’1”x20’3/4”x2’3/4”
リッター 45.0L
コーンケーブ フラット+シングル+Vee
レール ミディアム
フィンシステム <シングル+futuresスタビ

ミッドレングスグライダーの特徴は、どんなコンディションでもバランスの取れた滑走感をもたらす点です。

ノーマルな波から尻込みするような大きな波まで、幅広いサイズの波に対応できます。このボードが描くターンやスピード性能には、世界のトップサーファーも中毒性を感じるほどです。

テールエンドにわずかに流れ込むV字のコーンケーブと、洗練されたミディアムレールで、コントロール性能を上げながらも、レールの切り替えをスムーズに行えます。初心者だけでなく中級者以上のレベルでも満足できる1本です。

どんなコンディションでも性能を発揮するボードはこちら!

20年以上のベテランサーファーとのコラボレーション

20年以上のベテランサーファーとのコラボレーション

おすすめの波サイズ 膝~頭
種類 ミッドレングス
ボードサイズ 7’6”x 21’3/4”x 2’7/8”
リッター 記載なし
コーンケーブ フラットーVEE
レール ミディアム
フィンシステム Single+TWIN FCS

過去20年に渡り南カリフォルニアで活動している有名サーファーとコラボし、改良を続けて完成したボードです。

ロッカーを徐々に入れ、前方に向けてボリュームを出したデザインが特徴です。これにより漕ぎやすさとスピードの出しやすさを実現し、フラットな波や小さい波でも楽しめるようになっています。

特に肩~オーバーヘッドサイズのポイントブレイクでのサーフィンで威力を発揮します。ダブルバレルコンケーブや抑えめなロッカーといった作りのおかげで、飛び出すことやターンも自由自在です。

クリアや白、黒などモノクロなカラーが多いサーフボードのなか、海に映えるビビッドなオレンジカラーも魅力です。

多種多様なボードの良さを1つにまとめた集大成

多種多様なボードの良さを1つにまとめた集大成

おすすめの波サイズ 膝~
種類 ロング
ボードサイズ 9’6”x23.75”x3.32”
リッター 86.0L
コーンケーブ シングル~ハル形状
レール ミディアム
フィンシステム シングル BOX

多種多様なサーフボードを作成するなかで、蓄積した知識や経験をひとつにまとめたロングボードです。

このボードを作成するサーファー本人の、ロングボーディングを追及するためのボードでもあり、初心者の乗りやすさはもちろん中級者~上級者でも楽しめます。テール付近にモダンエッジを取り入れたことにより、加速性能とコントロール性能を高めているのが特徴です。

どんなシーンにも使える汎用性の高さもメリットで、膝くらいの小波でもうまく乗り回せるように作られています。多彩な技術が取り込まれているので、幅広いレベルに対応可能です。

多種多様なボードの良さが詰まったボードはこちら!

ショートボードにも劣らないパフォーマンス性

ショートボードにも劣らないパフォーマンス性

おすすめの波サイズ 膝~頭半
種類 ロング
ボードサイズ 9’1”x22’5/8”x2’7/8”
リッター 記載なし
コーンケーブ 記載なし
レール ミディアム
フィンシステム シングル+ツインスタビfcs2

ロングボードでありながら、上級者用ボード並みの機能面を持つハイパフォーマンスボードです。

ショートボードと同じような軽い操作性とスピード感が特徴で、ウェーブのある波にアタックできるよう設計されています。ノーズからテールまで連続ロッカーが走ることで、1番パワーのあるゾーンでスピーディーかつ敏感にレールを入れることが可能です。膝~頭半くらいの波だとボードの良さを最大限に生かせます。

デザイン性においては、レッドとイエローの縦ラインがアクセントになりおしゃれな印象を引き出しています。

パフォーマンス性に優れたボードはこちら!

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おすすめのサーフボードをレベル別・種類別に紹介

中級者はサーフィンの目的にあったサーフボードを選ぼう

基本的な技術が身についている中級者は、初心者とは違った視点でボードを選ぶ必要があります。

これからどのようなサーフィンを行っていきたいかを改めて考え、その目的に合ったサーフボードを選ぶようにしましょう。

次のステップに向けてさらに上達したい方、初心者用ボードからの買い換えを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。