ライター
メタロマン@仮想通貨・副業ライター

メタロマン

マネーちゃんβ編集長

WEBライター歴11年。昔は紙(太陽光発電などをテーマにした業界紙)でも書いていました。「実際に使ってみる・取材してみる」を心がけています。
得意なこと:仮想通貨・NFT(2021年デビュー。DEAPcoinやJasmy、Cosplay Tokenに投資中)、音楽(ロックバンド経験15年)、ナイトワーク(キャバクラ・飲食店の広告代理店、取材ライター経験)、副業(受託者・依頼者ともに経験あり)、買取(楽器・オーディオ・ブランド品・エアガンなど事業者を多数取材)

2021年2月から仮想通貨投資を始めたライターのメタロマンです。今回は、仮想通貨の中でも送金スピードに優れたステラルーメン(XLM)を紹介します。

2014年にブラジルの仮想通貨取引所に上場したステラルーメンは、2018年1月までの4年間で約290倍の価格高騰を見せました。

2022年3月現在、ステラルーメンは0.2ドル前後を推移しています。ただし、仮想通貨バブルのタイミングで大きく価格上昇を見せる銘柄です。

この記事では、ステラルーメンの特徴や価格変動、将来性についてまとめました。

ステラルーメンはランキング100位以内に名を連ねる安全性の高い仮想通貨です。プロジェクトがとん挫するリスクは低いので、将来性を期待する方は相場が落ち込んでいるタイミングで仕込むとよいでしょう。

仮想通貨ステラルーメンとは?

まずは仮想通貨ステラルーメンの基本情報を表にまとめました。

価格 23.25円
時価総額 572,381,300,012円
発行上限枚数 50,001,788,073 XLM
ランキング 31位
公式サイト https://www.stellar.org/
ホワイトペーパー https://www.stellar.org/papers/stellar-consensus-protocol
開発年 2014年

※2022年3月20日時点(Coin Market Cap参照)

ステラルーメンとは、安い手数料ですばやく国際送金することを目的にステラ開発財団(Stellar Development Foundation)が開発した仮想通貨です

ステラルーメンによる送金はわずか2秒から5秒で完了し、0.01XLM(約0.23円)しか手数料がかかりません。新興国の個人を中心に活発な送金ができることを目的としているためです。

新興国の中には、一般人が銀行口座を持つことが困難な国もあります。ステラルーメンは、すべての人が金融サービスを受けられるための解決策として世界統一通貨を目指し誕生しました。

こうした背景もあり、2014年8月、ステラルーメンはブラジル初の仮想通貨取引所「Mercad Bitcoin」でステラルーメンネットワークを使用すると発表し、上場しました。

参考:Wired|New Digital Currency Aims to Unite Every Money System on Earth

ステラルーメンの特徴

ステラルーメンの特徴は、

  • 中央集権的な仮想通貨
  • 独自のアルゴリズムSCPを採用
  • ブリッジ通貨として機能
  • 複数の企業や政府と提携中
  • 送金手数料は1円未満

上記の5つです。

中央集権的な仮想通貨

ステラ開発財団

ステラルーメンはステラ開発財団が開発・運営に携わっている仮想通貨です。

多くの仮想通貨はブロックチェーン技術を活かして取引などのデータを分散し、ユーザーコミュティに運営がゆだねられています。しかし、ステラルーメンは管理主体が存在する仮想通貨です。

中央集権的な仮想通貨であるステラルーメンは、プロジェクトの開発時の意思決定がスムーズに進みます。また、トレーダーからも信頼を得られやすく、長期的に安定した需要が見込まれることが特徴です。

独自のアルゴリズムSCPを採用

ステラルーメンは、SCP(Stellar Consensus Protocol)と呼ばれる独自のコンセンサスアルゴリズムを採用しています。ステラルーメンの取引は合意の割合が低くても承認されるため、送金スピードが高いことが特徴です。

ステラルーメンのアルゴリズムはリップルをベースにしているため、しばしばステラルーメンとリップルの違いを比較されます。ステラルーメンが個人向け、リップルが法人向けの送金用通貨であることがわかりやすいです。

ブリッジ通貨として機能

ステラルーメンは、2つの通貨の橋渡し役であるブリッジ通貨であることが特徴です

日本円を米ドルに換金して送金する際に、ブリッジ通貨がどう機能するかの例を見てみましょう。

ブリッジ通貨とは

  1. 日本円をステラに換金する
  2. ステラを米ドルに換金して送金する

ステラルーメンは送金手続きを、たった5秒で、1円未満の手数料で完了できるブリッジ通貨です

ステラルーメンの他、リップルもブリッジ通貨として機能します。

複数の企業や政府と提携中

ステラルーメンは世界中の企業や政府と提携が進んでいます。

ウクライナ政府と提携

ステラルーメンは中央銀行デジタル通貨の発行を目的に2021年1月にウクライナ政府と提携しました。ウクライナ政府はステラルーメンのブロックチェーンを活用し、デジタル通貨の発行を検討中です。

参考:ステラ開発財団(海外サイト)

イスラム圏でシャリア適合認証に合格

2018年7月、ステラルーメンはイスラム経済圏からシャリア適合認証を受けました。ステラの技術やネットワークがイスラム法に適合すると認証されていますが、その理由はステラルーメンは透明性が高く、投機的ではない仮想通貨だからです。

金融規制が厳しいイスラム圏でも普及しているためステラルーメンは安全性が高い仮想通貨だと言えます。

IBMやTEMPOなどの企業と提携

世界的企業であるIBMがスピーディに国際送金するためにステラルーメンを導入しています。170か国以上に企業を置いているため、国際決済にかかるコスト削減効果は計り知れないでしょう。

ステラとIBMの提携

また、フランスに本社を構える大手送金会社のTEMPOとも提携しています。

提携企業が多い点も、ステラルーメンが国際送金を変える仮想通貨として期待が高い理由です。

参考:IBM(海外サイト)

送金手数料は1円未満

ステラルーメンの送金手数料は0.01XLM(約0.23円)です。個人間の送金手数料はほとんどかかりません。個人トレーダーの方がほかの仮想通貨取引所やウォレットへ送金する際、ステラルーメンの手数料の安さが選ばれています。

ステラルーメンの価格変動

ステラルーメンは2018年1月と2021年5月の仮想通貨バブル時に高値をつけました。これまでの価格変動と将来の価格予想を見てみましょう。

チャートから見る価格推移

2022年3月現在、ステラルーメンは約0.2ドル(約25円)で推移しています。過去最大に価格が急騰したタイミングは2018年1月です。

ステラルーメンのチャート

2014年8月にブラジルの仮想通貨取引所に上場したステラルーメンの初値は約0.003ドルでしたが、2018年1月には約0.87ドル(上場時の約290倍)まで高騰します。以降、価格は下落を続けていましたが、2021年5月に約0.7ドルまで価格が上昇しました。

ステラルーメンのチャートの値動きはリップルと似ています。IBMとの提携やステラルーメンのバーン(焼却)が価格高騰の要因と言われていますが、実は仮想通貨バブルに連動して値上がりしていると見たほうがよいでしょう。

海外サイトの価格予想

ステラルーメンの価格予想をしている海外の仮想通貨専門サイトの評価額を見てみましょう。

  2025年 2030年
CRYPTOCURRENCY PRICE PREDICITON 2.78ドル 5.97ドル
Price Prediction 0.76ドル 5.15ドル
Coin Price Forecast 0.49ドル 0.82ドル

ステラルーメンの将来性と今後の見通し

2021年1月30日、ステラ開発財団はステラルーメンの今後の見通し・将来性に期待が持てるロードマップを発表しました。ロードマップの内容は以下の通りです。

  • ステラの堅牢性と使いやすさの向上
  • ステラの認知度向上
  • ステラのユースケース(国際送金、証券化資産)開発

今後のステラルーメンの取り組みについて紹介します。

ステラの堅牢性と使いやすさの向上

ステラは、堅牢性と使いやすさを向上させるためにネットワークの分散化と信頼性向上を目指しています。取り組みの例を見てみましょう。

  • 安全性を目指してエコシステム・テクノロジーと連携
  • レイヤー2技術のプロトタイプ完成によるユースケースの増加
  • ステラ関連の取引で5倍の成長目標に向けて邁進
  • トランザクション増加に対応できるようスケーラビリティを重視
  • 技術や手順変更に投資してネットワークの安全性を向上

ステラ開発財団は、ステラルーメンの安全性向上やトランザクション増加に向けたスケーラビリティ問題の解消などに投資しています。

ステラの認知度向上

ステラのマーケティング活動に向けた取り組みを見てみましょう。

  • マーケティング活動を通じてステラ導入企業をサポート
  • 教育機関や政府機関と提携してステラの信頼性を向上
  • 企業やエコシステム参加者の交流によるネットワーク効果の創出

ブロックチェーンの世界においてステラルーメンの認知度を促進、利用する企業の事例を増やすことを狙いとして、ステラ開発財団ではマーケティング活動に取り組んでいます

ステラのユースケース開発

ステラルーメンのユースケース増加に関する取り組みを見てみましょう。

  • スケーラブルなネットワーク効果に焦点を当てたユースケース拡大
  • 仮想通貨ウォレット「Vibrant」の機能追加によるユーザー基盤の拡大
  • 国際決済・米ドル預金・証券投資などの金融サービス事例の促進

事実、ステラ開発財団はウクライナのデジタル改革省と提携し、CBDC(中央銀行デジタル通貨)の開発などを進めています

ステラルーメンが購入できる仮想通貨取引所

ステラルーメンを購入できる国内の仮想通貨取引所を紹介します。

取引所の特徴についてひとつずつ紹介します。

仮想通貨取引所アプリを比較したい方は『仮想通貨アプリおすすめ4選!初心者がビットコインを買うならどこ?【2022年最新】』の記事をご覧ください。13の取引所から定量的な評価手法で4社を抽出、初心者向けにおすすめしたい国内の仮想通貨取引所アプリを徹底比較しています。

Coincheck

Coincheck(ステラルーメン)

Coincheck(コインチェック)は国内No.1の400万ダウンロードを突破した仮想通貨取引所です。

Coincheckはステラルーメンを日本で初めて上場させた取引所で、現在の取引所内の売買ランキングは17銘柄中9位(シェア率は1.2%)となっています

また、ステラルーメンの貸暗号資産にも対応しており、Coincheckでステラルーメンを保有しているだけで最大年利5%で増やすことも可能です。

Coincheckに無料登録する

エアドロップキャンペーン

2020年1月17日、Coincheckでは総額2,800万枚(当時の価格で約1億7,000万円)のステラルーメンを配布しました。2017年にステラ開発財団が実施したエアドロップ(無料配布キャンペーン)を財源にしています。

Coincheckユーザー向けのステラルーメン配布は、2019年11月に取扱を開始したときから予告されていたものでした。

Coincheckは無料で口座開設でき、取引手数料無料で売買できます。

Coincheckに無料登録する

Coincheckは初心者でも使いやすく、購入しやすいアプリです。すでに400万人以上が利用していますがご不安な方は『コインチェックの評判・口コミはどうなの?信頼性や安全性は大丈夫?』の記事をご覧ください。
最小取引金額 500円相当
送金手数料 0.01XLM
取引手数料 無料
Coincheck取扱開始日 2019年11月12日

※情報は2022年3月20日時点

GMOコイン

GMOコイン(ステラルーメン)

GMOコインはFXや証券会社を運営するGMOインターネットグループが運営する仮想通貨取引所です。

GMOコインでは、ステラルーメンを使った貸暗号資産(レンディング)サービスを利用して長期保有による金利収入が期待できます。また、現物取引と暗号資産FXによるレバレッジ取引(2倍)が可能です。

なお、GMOコインではステラルーメンの預け入れ時にメモは必要ありません。

GMOコインはステラルーメンのレバレッジ取引が可能な仮想通貨取引所です。より大きな収益を狙ったトレードをしたいなら、GMOコインを口座開設するとよいでしょう。

GMOコインに無料登録する

最小取引金額 500円相当
送金手数料 無料
取引手数料 無料
Coincheck取扱開始日 2019年12月4日

※情報は2022年3月20日時点

bitflyer

bitflyer(ステラルーメン)

bitflyerや国内最大のビットコイン取引量※を誇る仮想通貨取引所です。

 

bitflyerのステラルーメンの最小取引金額は1円相当(0.0000001XLM)なので、少額投資からスタートできます。なお、LightningFXでは0.1XLMからレバレッジ取引可能です。

※ Bitcoin 日本語情報サイト調べ。国内暗号資産交換業者における 2016年-2021 年の年間出来高(差金決済/先物取引を含む)

最小取引金額 1円相当
送金手数料 無料
取引手数料 無料
Coincheck取扱開始日 2020年8月6日

※情報は2022年3月20日時点

DMM Bitcoin

DMM bitcoinのステラルーメン

DMM Bitcoinは証券会社やFX会社を運営するDMM.comが運営する仮想通貨取引所です。現物取引とレバレッジ取引(2倍)でステラルーメンが取引できます。

  • XLMのレバレッジ取引…2020年2月19日開始
  • XLMの現物取引…2021年9月15日開始
最小取引金額 500円相当
送金手数料 XLMの入出金は不可
取引手数料 無料
Coincheck取扱開始日 2020年2月19日

※情報は2022年3月20日時点

仮想通貨ステラルーメンの将来性まとめ

ステラルーメンは仮想通貨バブルに連動して値動きします。メジャーなアルトコインなので、プロジェクトが途中で頓挫するリスクは低いでしょう。

仮想通貨全体の相場が冷え込んだタイミングで仕込んでおけば、2018年1月や2021年5月の価格高騰時に大きな利益を出せるかもしれません。

将来的に0.8ドル程度、あるいはそれ以上まで価格上昇する可能性を信じられる方は、価格が下落している今のうちにステラルーメンを仕込んでみてはいかがでしょうか。

もし仮想通貨やブロックチェーンの最新情報に興味がある方はTwitterのフォローもお願いします!

仮想通貨ステラルーメンのよくある質問

ステラルーメンに関するよくある質問をまとめました。

ステラルーメンはステーキングできる?

国内の仮想通貨取引所ではステラルーメンをステーキングすることはできません。ただし、Coincheckは貸暗号資産サービスでステラルーメンの貸し出しができるため、利益を増やすことが可能です

Coincheckに無料登録する

ステラルーメンの半減期はある?

ステラルーメンはビットコインと違い半減期がありません

ステラルーメンの送金手数料はいくら?

ステラルーメンの送金手数料は0.01XLM(約0.23円)です。新興国での個人間取引を目的としているため、安い送金手数料での送金を実現しました。

ステラルーメンとリップルの違いは何?

リップルは発行上限枚数が1,000億枚ですが、ステラルーメンは毎年1%ずつ増える点が主な違いです。ステラルーメンは個人間の利用を目的としているため、価格変動率を抑えることを目的としています。

ステラルーメンとリップルの主な違いを表にしました。

  Stellar(ステラ) Ripple(リップル)
発行上限枚数 1,000億XLM(年1%増加) 1,000億XRP
アルゴリズム SCP(Stellar Consensus Protocol) XRP Ledger Consensus
決済システム 個人間利用が中心 金融機関や法人間利用が中心

ステラルーメンのメモって何?

ステラルーメンのメモ(memo)は、個別のお金であることを識別するために割り当てられた数字です。メモは、ひとつの取引が実際にどの個別口座に割り当てされるかを使用することを目的としています。

VISAとステラルーメンの関係は?

クレジットカード決済などの大手企業であるVISAはステラのブロックチェーン上で機能するステーブルコイン(法定通貨のUSドルの値動きに連動する仮想通貨)・USDCと対応するといううわさがニュースになりました。

VISAは過去にもUSDC対応カードを発行しています。

関連記事:COINPOST|決済大手Visa、ステラ(XLM)ブロックチェーン上のステーブルコインにも対応か

関連記事:GMOコイン|ビザがUSDC対応カード発行、ステーブルコインに追い風

 

 

ステラルーメンは今後10,000円まで上がるの?

現時点の価格や運営の状況から考えると、ステラルーメンが10,000円まで上がるほどの将来性はないと思います。ステラ開発財団の運営側がステラルーメンは毎年1%ずつ発行枚数を増やし、価格変動率を調整しているからです。

ステラルーメンの過去最高値を見ると、約100円(0.8ドル)まで価格上昇しました。そのため、仮想通貨バブルが来るなら100円を超えて史上最高値(ATH)を更新する可能性はあるかもしれません。

ステラルーメンが無料でもらえるアプリがあるって本当?

歩くだけでステラルーメンがもらえるアプリ「ステラウォーク」はTwitterを中心に話題になりました。

1か月で4.5XLMもらえたユーザーもいるため、仮想通貨のポイ活をしたいとお考えのiPhoneユーザーの方はダウンロードするとよいでしょう(Androidは非対応)。

ステラウォークは、送金手数料の安さからステラルーメンで報酬を得られる仕組みにしたのかもしれません。ステラウォークの詳細は『ステラウォークとはどんなアプリ?評判・口コミは?歩くだけで仮想通貨がもらえるポイ活アプリ』の記事をご覧ください。