メタロマン
マネーちゃんβ編集長
Pi Network(パイネットワーク)はスマホで仮想通貨「Pi(パイ)」をマイニングできるアプリです。2021年12月現在、世界で3,000万人以上が利用しています。
ベトナムでは、月間約10億PV(ページビュー)の老舗オンラインニュースサイト『VnExpress』にPi Networkの記事がたびたび掲載されています。
この記事では、Pi Networkについて解説します。
- Pi Networkは世界3,000万ユーザーが登録するアプリ
- Piはビットコインの課題を解決するために誕生した仮想通貨
- Pi Networkはインドを中心にアジア圏で注目が集まっている
- 2021年までにPi Networkはメインネット移行したが取引所には未上場
なお、スマホマイニングでPiを増やしても現時点では換金できません。
\スマホでできるマイニング/
Pi Networkをインストールする
ユーザー登録無料
なお、現時点では売買するコインではありませんが、投資を推奨する内容ではありませんのでご了承ください。また、アプリダウンロードは個人情報流出のリスクもあるため、ご自身の責任でご判断ください。
Pi Network(パイネットワーク)とは?
Pi Networkはビットコインの課題を解消する新たな仮想通貨として誕生しました。まずはプロジェクトの認知度について見てみましょう。
Googleトレンドを見る限り、世界的な検索のピークは2021年の2月頃だったようですが、2021年の年末も一定程度検索されているようです。
現在のプロジェクトの進捗状況を紹介します。
Pi Networkが盛り上がっている国
Pi Networkが盛り上がっている国や地域について、Pi Networkの公式サイトへのアクセス状況を調べました。
長らくアメリカとインドで検索されていましたが、2021年10月頃からはインドで、2022年12月頃にはフィリピンで大きく検索数が増えています。
特にインドでは有料広告でトラフィック(サイトへの訪問)を稼いでいることがわかりました。また、インドネシアでも広告を広めていることから、Pi Networkは2021年下半期にアジア圏でのマーケティング活動に力を入れているようです。
Pi Networkのロードマップ
Pi Networkのロードマップを紹介します。
フェーズ1:ブートストラップ
分散型システムとして動作するPiサーバーを立ち上げ、UI/UX(デザインや操作感などのユーザー体験)の改善に取り組むフェーズです。Piはどこの取引所にも上場せず、他の通貨で購入することはできません。
フェーズ2:テストネット
テストネットは本番と同様の環境で起動し、メインネットへの移行をテストするフェーズです。フェーズ1のサーバーとテストネットを毎日比較し、修正点を改善しながら実装します。
フェーズ3:メインネット
Piがメインネットに移行すると、永続的に自立したシステムとして起動します。以降、フェーズ1のエミュレーターとテストネットはシャットダウンされます。以降、Piを取引所に接続して他の通貨と交換できるようになる見込みです。
Pi Networkのガバナンスモデル
Pi Networkは永続的なガバナンスモデルを構築するために、2段階の計画を設けました。2021年12月時点で3,000万人のユーザーがいるため、すでに統治モデルはフェーズ2に移行したと見られます。
暫定ガバナンスモデル
ユーザー数が500万人に到達するまでは暫定的なガバナンスモデルの下で動作していました。ビットコインやイーサリアムなどのプロトコルで採用されているオフチェーンガバナンスモデルに似た方法で運用します。
ただし、Piのコアチームはコミュニティの意見に基づいて改善してきました。特定のセクションに質問や提案をしたり、オフラインのPioneerミートアップでユーザーの意見を聞いたりするなどして、Piの方向性を決定付けています。
Piの憲法制定会議
ユーザー数が500万人以上になって以降、Piのガバナンスモデルはフェーズ2に移行しました。
フェーズ2では世界中の複数地域で対面またはリモートの代表者会議が開催されます。対面・オンラインを問わず、コミュニティメンバーがPiの長期的なガバナンス構造作成に参加できます。
Pi Networkのマイニングの仕組み
Pi Networkのマイニング方法は、右側の「稲妻」マーク(緑色部分)を1日1回タップするだけです。マイニングが簡単なPi Networkですが、英語版のホワイトペーパーを翻訳し、マイニングの仕組みや報酬の内容を要約しました。
ビットコインのマイニング課題をスマホで解消
Pi Networkは、スマホで日常的にマイニングすることでビットコイン主導の仮想通貨の課題を解決します。
従来のビットコインのマイニングおよび分散型ネットワークによる承認は、多大な電力を消費するものでした。この電力消費は地球環境の視点において優しいものではありません。
Piは、SCP(Stellar Consensus Protocol)とFBA(Federated Byzantine Agreement)と呼ばれるコンセンサスアルゴリズムでトランザクションの有効性を承認します。Pow(プルーフ・オブ・ワーク)方式により取引データを記録するビットコインより、データ転送は軽量です。
スマホマイニングにおけるユーザーの役割
Piのユーザーは4つの役割があり、いずれも広義のPiマイナーとして定義されます。ユーザーは複数の役割を兼務することが可能です。
- Pioneer:日常的にログインするユーザー
- Contributor: ユーザーの信頼性を保証するユーザー
- Ambassador:次のユーザーを開拓するユーザー
- Node:PCでPiノードソフトウェアを実行するユーザー
なお、Nodeについては2021年12月時点で存在しません。そもそもPiNodeソフトウェアがリリースされていないからです。
Pi Networkの経済モデルとマイニング報酬
Pi Networkは常に希少性を作り出す設計をしています。
マイニング報酬の内容
Pi Networkはマイニング報酬の具体的な価格を明言していません。新規に登録したユーザーはだいたい1日あたり1~2πを得られます。
現時点で確実に言えることは以下の2点です。
- 1日1回マイニングできる
- Pi Networkへの貢献度が高いとマイニングできる量が増える
Pi Networkの拡大に貢献するユーザーはマイニング報酬が増える仕組みです。つまり、ユーザー自身がマーケティング活動に協力することでPi Networkが成長します。
\スマホでできるマイニング/
Pi Networkをインストールする
ユーザー登録無料
マイニング報酬の計算式
Piのマイニング報酬の計算式は以下の通りです。
M:マイニング報酬の合計(M=∫f(P)※ユーザーが増えると相対的に減少する)
R:紹介報酬の合計(R=紹介率×M)
D:開発者の報酬の合計(D=開発者の報酬率*(M+R)
上記の報酬率はPi Networkの発展とともに減少するよう設計されています。
一部ユーザーへ極端に富が集中しないよう、できる限り公平にマイニング報酬を提供できる仕組みを目指すのがPi Networkの特徴です。しかし、同時に初期ユーザーには報酬が多くなるよう設計されています。
Pi Networkの運営チームと開発者
Pi Networkの運営チームについて、まずは最新情報が確認できる公式Twitterから紹介します。
Tweets by PiCoreTeam
Pi Networkの開発者Nicolas Kokkalis(ニコラス・コッカリス)は、スタンフォード大学でコンピュータエンジニアリングの博士号と、経営科学・工学の修士号を取得した人物です。公式Twitterを見てみましょう。
Nicolasはスタンフォード大学でスタートアップ企業を支援する非営利団体StartXの創設メンバーかつCTOを務めていました。StartXはマイクロソフトやパナソニックから資金提供を受け、700以上のスタートアップ企業を生み出した組織です。
参考:LinkeIn|Nicolas Kokkalis
参考:StartX(海外サイト)
Pi Networkの価格予想
いまPi Networkのマイニングをしている、あるいは情報収集中の方は、仮想通貨取引所への上場時の価格を期待しているのではないでしょうか。
2021年12月時点の価格
Pi Networkは現在どこにも上場していないため、価格はおろかチャートが存在しません。
さまざまな方の予想を見ると、1πあたり1~2ドルになるとする意見が一般的です。ただ、ベトナムでは1π=8.5ドルで取引されているというツイートも見受けられました。
They have an economic value of around $8.50/Pi. It is not a few cents and their country supports Pi heavily. Pi has an extremely strong community of Pioneers who really believe in it in Vietnam.
They are real Pioneers making it happen for the world to see how it is possible.
— ThePiLifestyle (@LifestylePi) May 2, 2021
また、あくまで期待感ではあるものの、1π=100~1,000ドルまで高騰するのではないかと考える方もいました。
\スマホでできるマイニング/
Pi Networkをインストールする
ユーザー登録無料
ザ・シンプソンズのアノマリー
Pi Networkの価格上昇が期待される理由のひとつに、アメリカのアニメ『ザ・シンプソンズ』にPi Networkが登場したというアノマリー(理論的根拠がないが経験的に観測できること)があります。
#pinetwork は、 $atom の高騰を予言したシンプソンズにも登場しているようです🚀
アノマリーですがメインネット目前で期待できる仮想通貨なので毎日タップするだけならやってみてもよいですね🥰 https://t.co/vJmn5ehwvl pic.twitter.com/2B3VrNDIDk— メタロマン@web3.0 (@metalo_mann) December 29, 2021
『ザ・シンプソンズ』の予言は仮想通貨のアノマリーとして有名です。過去、ビットコインやATOM(cosmos)の価格上昇を示唆するシーンが登場しました。
実は、日本経済新聞でも『ザ・シンプソンズ』の予言が記事になりました。オカルト的な話題ではありますが、投資家の間ではそれなりに期待できる内容ではないかと考えられます。
参考:日本経済新聞|「ザ・シンプソンズ」の予言に身構える市場
Pi Networkとイーロン・マスクやテスラとの関係性
「イーロン・マスクがPi Networkに関係している」
「テスラがPiでの決済を認めるのではないか」
こうしたウワサがまことしやかにささやかれています。
まずはテスラとPi Networkの関係性ですが、テスラがPi Phoneを発表したからではないかと考えられます。
2021年12月時点では両者が公式に関係している旨は発表されていません。
イーロン・マスク個人とPi Networkに関する明確な関係性は見られませんでした。強いて言えば以下のようなツイートが一部で話題になっているようです。
#Pi #PINETWORK
【都市伝説】
イーロンのこのツイートですが『sine qua non』はラテンアメリカ語で「必要な物、必須条件」と言う意味です
新しく出た情報ではPiは最低でも25%のロックが必須条件であり、この写真もロックアップのイラストの鍵🔑を意味しているのでは?と思われます🤔
DYOR😉 https://t.co/K63zjy239d pic.twitter.com/ATaLmGq2zP— にしこり (@SxFcRxCdyzsWPLz) December 12, 2021
ただし、イーロン・マスクはテスラのCEOであり、2021年はビットコインやDogeコインの相場をにぎわせた人物です。Piに注目している可能性も0ではありません。
今後も仮想通貨分野で名前を見る機会はあるのではないでしょうか。
参考:TECHNEWSWORLD|Tesla Smartphone Could Be a Game Changer(海外サイト)
Pi Networkの上場時期と可能性
Pi Networkのホワイトペーパーを読むと、メインネット移行後に仮想通貨取引所へ上場することが示されています。しかし、2021年12月時点ではどこにも上場していないようです。
Googleの検索画面を見ると「上場廃止」という表現が見られます。しかし、これまではどこの取引所にも上場していないため、プロジェクトが不調で上場廃止になったなどのトラブルは起きていません。
Pi Networkのやり方・登録方法
ここではPi Networkへの登録方法を紹介します。
- Pi公式のダウンロードページにアクセスする
- 「Facebook」または「電話番号」からユーザー登録方法を選択する
- 携帯電話の場合は電話番号を登録する(最初の0は不要)
- パスワードを入力する
- 本名とニックネームを登録する
- 招待コードを「satoru1224」で入力する(マイニング速度が上がる)
- 「提出」をタップする
以上でPi Networkへの登録は完了です。あとは、毎日マイニングしましょう。
\スマホでできるマイニング/
Pi Networkをインストールする
ユーザー登録無料
Pi Networkの安全性
Pi Networkの登録による危険性がないか調査しました。考えられるリスクのうち、個人情報と事業失敗について考察します。
個人情報が流出するリスク
Pi Networkは個人情報流出のリスクが低く、安全性が高いアプリと考えられます。理由は2点です。
- CEOはスタンフォード大学出身
- ブロックチェーン技術自体が情報を暗号化している
まず、事業者としてPi Networkを設計するにあたって開発チームの開発力は重要です。Nicolas Kokkalisはスタンフォード大学のコンピュータエンジニアリングの博士号を取得しているため、世界でも上位の技術開発ができると考えられます。
また、ブロックチェーン技術自体も取引や送金履歴を暗号化して送る技術です。そのため、コインの送金等のやり取りから情報漏洩が起きるリスクは、一般的な金融機関と比較しても低いのではないでしょうか。
事業が失敗するリスク
Pi Networkの事業がとん挫するリスクは低いと考えられます。
2021年12月現在、Pi Networkは世界3,000万人のユーザーが登録しているアプリに成長しました。3,000万ユーザーいるアプリと言えばLINEと同様の規模です。つまり、LINE Payのような決済アプリになり得ます。
スタンフォード大学のスタートアップ支援団体・StartXの知見もあることを考えると、Pi Networkの成功確率は十分に高いのではないでしょうか。
Pi Networkでスマホマイニングを始めよう
Pi Networkは第二のビットコインになりうる仮想通貨プロジェクトです。
毎日スマホでマイニングするだけで1π以上の通貨を獲得できます。メインネット移行済で今後上場した場合、店舗での決済や取引所でのフィアット(円やドルなどの法定通貨)への換金などができるようになるはずです。
開発チームを見る限り、個人情報漏洩や事業とん挫のリスクは低いと考えられます。比較的安全なアプリと考えられますが、リスクを理解の上、Pi Networkの未来に期待する方はスマホマイニングを始めましょう。
\スマホでできるマイニング/
Pi Networkをインストールする
ユーザー登録無料
Pi Networkがご不安な方は安全にビットコインが貯まるビッコレがおすすめです。1分で無料会員登録ができる日本のサービスなので気軽に始めてみましょう。
“Pi Networkとは?価格・将来性・怪しいと言われる理由とプロジェクトの進捗” への1件のフィードバック