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メタロマン@仮想通貨・副業ライター

メタロマン

マネーちゃんβ編集長

WEBライター歴11年。昔は紙(太陽光発電などをテーマにした業界紙)でも書いていました。「実際に使ってみる・取材してみる」を心がけています。
得意なこと:仮想通貨・NFT、音楽、副業、買取

2021年に入り、メタバースというキーワードを聞く機会が増えました。Googleトレンドで見ると2021年10月に検索数が急増しています。

メタバースのgoogleトレンド

2021年12月に開催された「M-1グランプリ2021」では、メタバースプラットフォームcluster上でお笑い芸人のネタを見ることができました。

メタバース上ではチャットでやりとりでき、ライブビューイングのような感覚で視聴できます。

さて、メタバースは次のメガトレンドになると言われています。しかし、メタバースの意味や概念を理解するのは難しいです。

この記事では、メタバースとは何か、概念理解を中心にまとめました。市場規模は試算によるとアメリカだけで900兆円という説も。次の10年に向けて押さえておきたいトピックとして、「メタバースとは何か?」と答えられるようにしておきましょう。メタバースのやり方については「メタバースのやり方は?始めるための手順や必要なものを解説」で解説します。

参考:Googleトレンド

メタバースとは

メタバースとは、アバターを介して繋がれるデジタル上の仮想空間および仮想空間内のサービスを指します。「セカンドライフ」や「あつまれ どうぶつの森」など、ユーザーが交流できる仮想空間をメタバースと呼ぶことが少なくありません。

まずは、メタバースの意味・語源・定義と、メタバースの普及に向けて取り組む企業や仮想通貨プロジェクトについて紹介します。

メタバースの意味と語源

メタバースは、「meta(超、高次)+universe(宇宙)」を組み合わせた造語です。1992年に発表されたSF小説「スノウ・クラッシュ」内で提唱されました。2000年代にはすでにサービスがスタートしていますが、2020年代に入って注目されている理由を紹介します。

メタバースの歴史年表

まずは代表的なメタバースについて年表にしました。ゲーム作品などを思い浮かべると、メタバースの概念が理解できるかもしれません。

年度 サービス名 特徴
2003年 セカンドライフ Linden Lab社が開発。ゲームで稼いだ通貨を現実の通貨に換金でき、世界的なブームになった。
2009年 アメーバピグ サイバーエージェント社が開発。渋谷や浅草を模した街やアバターが日本国内で人気になった。
2012年 The Sandbox Gamestudio Pixow社が開発。2021年にはブロックチェーン版が登場して話題になった。
2013年 VRChat VRChat Inc.が開発。ユーザー自身が集まる部屋を制作できる自由度の高さが人気になった。
2015年 Decentraland ブロックチェーンを利用したVRプラットフォーム。仮想通貨MANAを使いゲーム内で売買できる。
2017年 フォートナイト EpicGames社が配信するシューティングゲーム。島を開発したり仮想空間上でライブ・映画が見られる。

実は、メタバースの実現に向けた試みは2000年代初頭から行われていました。2020年代に入り注目を集めている理由は、テクノロジーの進化により仮想空間での生活が現実味を帯びてきたからだと考えられます。

参考:メタバースのゲームおすすめランキング5選!ゲームで稼ぐ時代とは?

メタバース関連銘柄と仮想通貨一覧

メタバース関連銘柄や仮想通貨のプロジェクトについてまとめました。

メタバース関連企業(日本株) 任天堂,グリー,YE DIGTAL,アスカネット,メディア工房
メタバース関連企業(米国株) Meta(Facebook),Microsoft,NVIDIA,アルファベット(Google),Adobe
メタバース関連仮想通貨一覧 SAND,MANA,BLOK,RACA,DEP,ENJ,AXS,STARL,ILV,UFO

任天堂やグリーのようにゲームやプラットフォームを開発する企業、NVIDIA(エヌビディア)のような半導体メーカー、SANDやMANAなどメタバース内で普及する仮想通貨プロジェクトなど、メタバースを取り巻く事業者はさまざまです。

 

2021年10月にはFacebook社はmeta社に社名を変更しました。meta社では触覚を体験できる機器を開発中で、よりリアルとメタバースの境界線をなくそうとしていると考えられます。これまでのSNS企業から脱却してメタバース企業に進化したいとする、同社の期待が見て取れます。

メタバースの市場規模は900兆円になると試算されており、長期的な株価の成長も見込めるかもしれません。すでに投資目的で関連銘柄や仮想通貨を保有する方もいます。詳細は「メタバース関連の仮想通貨銘柄一覧!SAND・MANA・ENJなどのコインを厳選」の記事にて紹介します。

参考:Yahoo!ニュース|社名を「Meta」に変更したFacebookは何を目指すのか?

参考:BUSINESS INSIDER|「フェイスブックはメタバースの勝者になれない」モルスタ最新予測。市場規模は米国だけで「900兆円」も…

メタバースがテーマの作品

メタバースを扱う作品はこれまでに多数登場しました。映画・アニメ・小説などの事例を一覧形式で紹介します。

年度 作品名 メタバースが関わる点
1982年 トロン 主人公がコンピュータ内部の世界へ物質転送機で送り込まれる。
1989年 攻殻機動隊 インターネット上に電脳空間が広がっている。
1992年 スノウ・クラッシュ 仮想空間をメタバースと呼ぶようになった語源の作品。
1999年 マトリックス 自我を持った人工知能により人類が幽閉された仮想空間(マトリックス)。
2002年 ソードアート・オンライン ゲーム「ソードアート・オンライン」をプレイできる仮想空間。
2007年 サマーウォーズ 仮想空間「OZ」内にアバターを設定して生活する。
2011年 レディ・プレイヤー1 SNS型オンラインゲーム「オアシス」がプレイできる仮想空間。VRゴーグルやVRグローブが登場する。
2021年 竜とそばかすの姫 仮想空間「U」の中で「As」と呼ばれる自分の分身を動かす。まったく違う人生を送れる。

他にも、多くの作品がメタバースのアイディアを取り入れています。

インターネットや半導体の進化に加え、VRゴーグルやVRグローブが現実的になり、SFの世界だけだったメタバースが現実的なものになっているのです。『メタバースの映画・アニメ・ドラマおすすめ29作品【一挙紹介!】』にてもっと詳しく紹介します。

メタバースの発展に注目しよう

メタバースについての概念や企業・仮想通貨一覧、作品事例を紹介しました。今後数年以内にさらなる技術発展が進み、私たちの生活に浸透する可能性は高いです。

メタバースは、インターネットの次に来る大きなトレンドだと考えられます。さまざまな分野の技術成長に伴い成長するであろう分野です。最新情報については今後も更新します。ぜひTwitterをフォローしていただければ幸いです。