三島の新ショッピングモール「大社の杜みしま」
街の”初”を集めた文化と情報の拠点!
三島のランドマークといえば、境内の建造物が国の重要文化財にも指定される三嶋大社。
その名を冠したショッピングモール「大社の杜みしま」は、三島の新たなランドマークになるかもしれない。
大社の杜みしまのチーフコーディネーター轟敏男さん(以下、轟さん)にお話しを伺いながら、このスポットへ迫ります。
大社の杜みしまについて
はじめに大社の杜みしまをざっくりと解説します。この施設があるのは、三嶋大社の門前町である大社町。
三嶋大社の目の前という立地から一歩エントランスに踏みいれると、木を基調にしたファッショナブルな空間が広がります。
施設内は100席以上のゆったりスペースと、13店舗以上(2016年10月時点)のユニークなショップがずらり。
さらにこの空間は、第7回静岡県景観賞の最優秀賞にも輝いており、いたるところが絶好の撮影スポットです。
とくにこれから注目すべきは、秋から冬のみ設置されるイルミネーション。
たとえば、日光とライトが交わる華やかなお昼のエントランスも、
夜になるとこのように幻想的な様子へ。このなかで過ごす時間はたまらなく贅沢かも。
横でつながる三島を目指して
さて、大社の杜みしまはまず、どのようなきっかけで始まったのか。施設内にある貸お座敷「福座蔵(ふくざくら)」にて、轟さんにお話しいただきました。
大社の杜みしま チーフコーディネーター 轟さん
吉松 |
いちからになってしまうんですが、ここが始まったきっかけから教えていただけますか? |
轟さん | そうですね。三島という街はもともと宿場町として栄えていたんですけど、時代とともに廃れてきちゃったんです。
そこでまずは、三嶋大社門前町の大社町を活性化させるための起爆剤となる拠点を作ろう、ということで始めましたね。
あとここはもともと酒蔵だったんですが、大社の目の前なのにまったく使われていなかったこともあります。 |
吉松 |
なるほど。三嶋大社門前の活気がないとは、どこで感じられたんですかね。 |
轟さん | んー。三嶋大社があるので観光客さんは多かったんですけど、観光客が市内を回遊していなくて、三嶋大社のなかで完結していたんです。そんな様子から活気がないなと感じていましたね。 |
吉松 |
そういえば、横のつながりといえば、大社の杜みしまの仕組みにもミョウジン・・・。えーと・・・。 |
轟さん | アレー・・・? |
吉松 |
ああ、ミョウジン・アレー・プロジェクトでした。 |
轟さん | ありがとうございます(笑) |
吉松 |
いやいや、すみません(笑)これはお店同士がつながって、面白いサービスや商品を創るっていうお話しでしたよね。 |
轟さん | そうですね。やっぱり横でつながって、みんなで一緒に盛り上げていこうよという気持ちがあるので、ここの仕組みにしています。
またもうひとつの仕組みとして、いまの大社の杜みしまには13個以上のショップがあるんですけど、どれも“初”がつくようにはしていますね。 |
吉松 |
初? どういうことですか? |
もうひとつの仕組みは”初”
轟さん | 初はですね、大社の杜みしまを盛り上げていくために、チェーン店などではなく、「チャレンジ精神を持つ人や店を選定するひとつの基準」として取り入れています。具体的には、「はじめて起業する」「新商品の販売」「新しい販売方法」の3つです。 |
吉松 |
はーなるほど。たとえば、どんな人やお店があるんですかね。 |
轟さん | そうですね。たとえば、お店のひとつにアイス屋さんがあるんですけど、これは製菓メーカー「森永」の製造工場が直営※でやっているところで。これは全国で初の出店なんですよ。
※人気商品「MOW」のソフトクリームや自分だけのオリジナル「PARM」を作って食べられるお店です。 |
吉松 |
へー! |
轟さん | ほかにも、ホテルが経営するレストランが施設にはじめて構えた店舗だとか、地元のラーメン屋さんがはじめて本格ステーキハウスに挑戦した店舗とかがありますね。 |
吉松 |
面白いですね。初っていうのはやっぱり興味そそられますし。それらは三島にゆかりがあるんですか? |
轟さん | ・・・正直なところ、そこはあまりないですね。ただ、「三嶋大社の門前を盛り上げましょう」という意思統一はきちんとしているというか。 |
吉松 |
三島に新しい風を吹き込んで盛り上げよう、みたいなことですか。 |
轟さん | そうですね。その通りです。チャレンジ精神を持つ人や店が集まって、「新しい文化」や「新しい情報」を発信する基地にしましょうと。 |
轟さん | ちなみに定期的にやっているイベントも、新しい文化や新しい情報にこだわっていてですね。 |
吉松 |
イベントもそうなんですか。 |
轟さん | この辺は夜までやっているお店がさみしくて、一杯やれるところも少ないんですね。そこで夜に桜を見ながらお酒を飲む「夜桜ガーデン」をやったりだとか。 |
吉松 |
あーいいですね! |
轟さん | ほかにも地方自治体や地元の市民団体さんと協力しまして、イベントを実施したりミュージシャンやパフォーマーなどとつながったりして、三島には珍しいイベントを開催していますね。 |
吉松 |
そうですか。三島を三嶋大社門前町から盛り上げよう、という意思が感じられる取り組みばかりですね。 |
轟さん | そういっていただけると嬉しいです。こういう取り組みを続けられるよう、もっと協力の幅を広げてですね、この先は市内全域で手をつないだイベントなんかをしたいと思っています。 |
三島の街には面白みが多く眠っている、宝の山だと僕は思っています。でもそれを掘り起こすのではなく、“チャレンジ精神”という視点から横のつながりを増やしてく。そんな新たな挑戦をし続ける姿勢は刺激的です。
そんな取り組みが三島の心を掴んでいるのか、大社の杜みしまの来場者は右肩上がりとのこと。廃れていたという門前町から地域活性化の起爆剤になりそうな予感がバシバシします。むしろここが宝の山になっていくのかも。
とにかく大社の杜みしまは見どころだらけ。ショッピングにデートに宴会にもいいですし、これからのシーズンなんてイルミネーションが映えに映えます。ノープランでも満喫できる充実さなので、ふらっと立ち寄ってみては。
今度の休日は三島へおでかけしませんか
大社の杜みしま
三島大社より徒歩5分。駐車場は近隣の駐車場をご利用ください。