浜松の無添加ジャム専門店「ひなたカフェ」
自宅カフェからジャム専門店に転身した理由
「はじめての方はだいたい迷うんです」と案内された場所は、浜松市西区にあるご自宅の一角。
2008年から5年間営んだ自宅カフェ「ひなた CAFE」は現在、ジャム専門店として生まれ変わり今年で3年目。
実店舗を持っておらず、イベントでの対面販売がメイン。幅広い層のファンがその季節にしか味わえない、”果実のおいしさが詰まったジャム”を求めて足を運んでいる。
そこでオオイシマオが、ひなたCAFEの店主である「村松陽子」さん(以下、村松さん)に、お店のことからジャムのことまでお話しを伺った。
自宅カフェをジャム専門店にした理由
オオイシ |
どうして自宅カフェからジャム専門店に・・・? |
村松さん |
もともとカフェでは、天然酵母パンのランチを提供していたんです。それで付け合せのジャムを作っていて。最初は、いちごとゆずくらいだけだったんですけどね。
そのうちジャムづくりがちょっと大変になってきて、カフェ2年目には一度作るのをやめてしまったんです。ところが、お客さまから「またジャム作らないの?」という希望をいただいたので、またジャムづくりを再開したんです。
そして浜松市の街中で開催されたイベントにジャムメインで出店した際に、思いのほか評判がよかったこともあり、カフェからジャム専門店に切り替えました。 |
オオイシ |
また食べたくなる、忘れられないジャムなんですね。いちごとゆずから始まったジャムは、いまはどのくらいの種類がありますか? |
村松さん |
年間で30種類以上あります。季節によって種類はさまざまなんですけど・・・。たとえばいちごなら2月~5月くらいがシーズンで、そのあいだに作って売り切れたらそのシーズンは終わり。またその次の季節のジャムへと変わっていきます。 |
オオイシ |
だいたいどのくらいの期間が1シーズン・・・という目安はありますか? |
村松さん |
んー・・・わからないんですよね(笑)早いときだとすぐに売り切れちゃって、もうそれでシーズンは終わりなんです。だいたいのジャムは作ってから半年設定にしてありますが、でも、売れ行きは何とも言えないんですよ。 |
オオイシ |
早めのほうがいいよってことですね! |
村松さん |
そうですね! 基本ひとりで手づくりしていて数には限りがありますので、ほしいものがあれば早めのほうがいいですね。
もし気になっているジャムがあれば、お取り置きもできますし、またご都合のいいときに後日お渡しって形も可能です(下部「購入方法/問い合わせ」を参照)。 |
ひなたCAFEのジャムについて
ひなたCAFEのジャムは「浜松生まれの無添加ジャム」。素材そのままの味わいと安全性を守るために、ペクチンや着色料、香料、ゲル化剤などの化学物質は一切使っていない。
また素材のひとつとして甜菜グラニュー糖を使用し、ジャムの色=素材の色が綺麗に出るようこだわっている。素材探しはまず浜松で、次に静岡県、次に国内で行なっているという。
村松さん |
柑橘類は浜松市で3件、柑橘類以外の果物は静岡県や国内で。そしていちごならいちご、ラズベリーならラズベリー、キウイならキウイというように、果物によってそれぞれの農家から直接仕入れています。知り合いに紹介してもらったり、イベントで知り合ったりしてお取引させていただいていますね。 |
一般的なジャム専門店だと、ジャムの意外な組み合わせを楽しめる商品展開をしている場合もある。
しかし、ひなたCAFEでは「素材そのものの味を楽しんでもらいたい」という想いから、シングルの素材重視の展開をしている。
ちなみにこれからの季節、11月からは「次郎柿ジャム」のシーズンがはじまるとのこと。全国でも有名な次郎柿の名産地、浜松市浜北区からの味わいが楽しめる時期が待ち遠しい。
柑橘類の皮を使ったジャム「太陽のマーマレード」
静岡県はみかんをはじめとして柑橘類が豊富な地域。だからひなたCAFEではその特性を活かして、とくにマーマレードに力を入れている。こだわりは、あえて苦みを残していること。
村松さん |
マーマレード好きの方は「苦みが強いのはどれですか?」って感じで選ばれていきます。
2016年に開催されたイギリスのマーマレードアワードというコンテストでは、「ゆずマーマレード」と「ビターオレンジマーマレード」の2種類がシルバー賞を受賞しました(受賞したマーマレードはすでに完売)。
それに併せて、マーマレードだけはラベルを変えていて、「太陽のマーマレード」というシリーズで展開しています。 |
左から2番目が「太陽のマーマレード」。ほかのジャムとラベルが異なる。
「太陽のマーマレード」のシーズンは、11月ごろの青レモンからスタートし、徐々に増えていく。青レモンとは、レモンの黄色くなる前の緑色のレモンのこと。黄色く熟したレモンに比べ、苦みが強く、スパイシーな味わいだという。
写真提供:ひなたCAFE
マーマレードファンのなかには、この青レモンの苦みがとくに好きだという方も多く、青レモンが出始めると「これからマーマレードのおいしい季節が始まる!」というワクワクを感じずにはいられないのだそうだ。
村松さんに聞いたジャムの「おいしい食べ方」
イベント限定販売のレモネード。写真提供:ひなたCAFE
オオイシ |
村松さん、オススメのジャムの食べ方って? |
村松さん |
パン、ヨーグルトと一緒にぜひお召し上がりください。アイスに添えるのもおいしいですね。炭酸水で割ってもらって、ドリンクとしてもおいしくお召し上がりいただけますよ。 |
オオイシ |
ドリンクですか! おいしそう! とくにオススメの割合ってありますか? |
村松さん |
お好みなんですよね(笑)ジャムによって甘さが違うので、ちょっとずつ味見しながらお好みの割合を見つけてみてください。 |
また別の食べ方として、「浜松産ルビーグレープフルーツのマーマレード」と「いちじく&ミントのジャム(8月ごろがシーズン)」をヨーグルトでいただく。
少し苦みのあるグレープフルーツと、ほんのりとミントの爽快感を感じるジャムで、ヨーグルトをさらにさっぱりと味わうことができる。いちじくのジャムは女性に人気だという。
購入方法/お問い合わせ
- 出店
「まるたま市」:10月15日~16日
「フレンチマルシェ」:10月22日~23日
※Facebookやブログで詳しくチェック可。
※浜松市都田にあるドロフィーズインテリアにて店頭販売あり。
- メールでの注文
電話の注文ではなく、メールでの注文の場合、
1.ジャムの種類、サイズ、本数
2.お名前
3.ご住所、お電話番号
4.メールアドレス
以上を明記して送付。メールの返信が24時間経っても届かない場合は、 お手数ですがお電話でどうぞ。
温かみのある優しいグルメ
ひなたCAFE
ひなたCAEEより:ジャム&マーマレードの販売は、 事前にメールかお電話にてご連絡いただければ、自宅工房での販売や通販も承ります。また、イベントでのお受渡しも可能ですので、お気軽にお申し付けください。