春の新入荷からベテラン勢新作まで!
月刊ソネレコ【#10】
どうもこんちは! mitecoさん方針転換おめでとうございます!
ということで、昨年3月からほぼ毎月連載していた「月刊ソネレコ」も、首の皮一枚でつながり無事リニューアル。今まで編集長の吉松くんに書いてもらっていましたが、これからは店主の僕クワケンが書くことに。
再連載として県内インディーロック好きのオアシスとなれるよう頑張りたい所存でございます。
さて、改めて簡単に自己紹介など。浜松市にありますsone records(ソーンレコーズ)といいまして、海外/国内のインディーロックの新譜LP、CD、カセットテープをメインに扱ってるレコードショップです。
ソネレコソネレコ言ってますがすみません、ソネレコーズでもなく私はソネさんでもありません。なんとなく通称ソネレコと言われております。
そんなソネレコによる月刊ソネレコでは、これまでどおり新入荷から数枚と、そのときどきのフリーテーマに沿って数枚ピックアップして紹介したいと思います。よかったら最後までお付き合いください。
ということで早速、最近の新入荷からオススメをいくつか!!
新入荷「Très Oui / Poised To Flourish」
まずはこれ「Très Oui / Poised To Flourish」。
USのインディーポップ名門レーベルSLUMBERLANDからもリリースされている人気バンドLiterature。リードシンガー/ギタリストNate CardaciとベーシストSeth Whalandが新たに結成したバンドTres Ouiのデビューアルバムです!
瑞々しくキラキラとしたサウンドで、ジャングリーかつ疾走感もあるドリーミーなギターポップで春にぴったり?!
♪Tres Oui – Red Wine & Dry Ice
新入荷「Soccer Mommy / Clean」
続いてこちら「Soccer Mommy / Clean」。
米テネシー州の20歳の女の子Sophie AllisonによるユニットSoccer Mommyのデビューアルバム。Jay Somなんかにも通じるような、センチメンタルなメロディーのちょっぴり切ないインディーロックです。
昨年リリースされたこのデビューアルバム以前の楽曲を編集したコンピレーションアルバム(ジャケット最高)での、パーソナルなベッドルームポップからぐっと広がりのあるバンドサウンドへと進化した内容。
ここ最近女性SSWたくさんデビューしてますが、そのなかでも注目したいひとりだと思います。
♪Soccer Mommy – Your Dog
新入荷「Shopping / The Official Body」
新入荷最後はこれで「Shopping / The Official Body」。
00年代後半~10年代前半のUK DIYインディーシーンを賑わせていたバンドたち(Trash Kit、Golden Grrrls、Covergirl、Wet Dogなど)のメンバーによって結成された、ロンドン~グラスゴーのポストパンクトリオShopping3枚目のアルバム。
聴いた瞬間それとわかる、もはやトレードマークのようなGt/VoのRachelによるペラッペラな単音ギターのリフが本当最高! 大好き!
って僕の大好きとかはひとまず置いといて、このソリッドでキャッチー、カラっとしたダンサブルなサウンドが本当かっこいい。
そして本作をプロデュースしたのがなんとOrange Juiceのエドウィン・コリンズ先生ってところも注目したいところです!
♪Shopping – The Hype
フリーテーマ「ベテラン勢による新作ラッシュ!」
月刊ソネレコ#7より。
さてさて、鼻息荒く新入荷を紹介させていただいたところで、今回のフリーテーマにいってみたいと思います!
・・・最近お気づきの方もたくさんいると思うんですけど、ここのところ立て続けに80年代~90年代にデビューしたバンドたちが新作を発表してて。
それがまたスッバラしかったりするんですから、全国からおじさんおばさんたちのうれしい悲鳴がなりやまないことだと思います!
というわけで、フリーテーマはズバリ「ベテラン勢による新作ラッシュ!」です!
フリーテーマ「SUPERCHUNK / WHAT A TIME TO BE ALIVE」
「SUPERCHUNK / WHAT A TIME TO BE ALIVE」。
もうね「泣き」ですよ。まさにUSインディーロックの良心、「チャペルヒルに彼等あり!」なスーパーチャンクの5年ぶりの新作アルバムです。
Gt/Voマック・マッコーハンのトレードマークともいえる、いつまでも少年のようなハイトーンヴォーカルによる熱いメロディー。そして疾走感たっぷりの熱いバンドサウンド、いやもうデビューから25年以上の時がたってるとは思えないこのフレッシュなサウンド!
このおじさんおばさんたちは一体なんなんでしょうか!! 彼等に比べたらまだまだひよっこのおじさんの僕もがんばりたいと思います!!
♪Superchunk – Erasure
フリーテーマ「Yo La Tengo / There’s Riot Going On」
「Yo La Tengo / There’s Riot Going On」。
デビューから30年以上、USインディー界のトップを飄々と歩きながら、マイルドに尖り続ける我らがYo La Tengo。こちらも5年ぶりとなるニューアルバムです。
いや~この温もりと実験性が同居したような独自のサウンドの完成度たるや……。
バラエティーに富みながら違和感なくまとめるこの手腕(今作はセルフプロデュース)、例えるならSonic Youthが都会的なクールなサウンドに対して、Yo La Tengoはどこか郊外的ないい意味でのゆるさも感じさせます。
そんなところなんかこの都会でもなければ、すごい田舎というわけでもない静岡県という土地柄にもあうんじゃないかと?!
♪Yo la Tengo – For You Too
と強引にまとめた今回のフリーテーマの2作品、根底にはもちろんトランプ政権誕生に対する憤りがあるんですけど、そういう政治的な側面だけでなく純粋にサウンドとして十分に楽しめると思います。
またこの2作品のほかにも元Pixiesのキム・ディールと双子の姉妹ケリー・ディールによるThe Breedersの新作アルバムも素っ晴らしかったりしました。往年のファンはもちろん、若い世代にも聴いてもらいたい作品ばかりです。
最後にすみません、少し宣伝させてください。来る4/14 (土)に浜松のライブハウスKIRCHHERRにておこなわライブイベント「ツキヌケル」で私DJさせていただきます!
東京よりシューゲイザーを通過したギターポップが素敵なバンドcattleが出演します!(ソネレコでCDも扱ってます)
地元勢も素敵なバンド、そしておなじくDJには浜松「ピンクロリータジュリエッツ」のイナバ嬢によるrowbaiさんも出演です。みなさんぜひ遊びに来てください!!
それではありがとうございました! また来月!