BARもある!富士のヴィンテージショップ「Allegory」
特別な物語が詰まった宝物に出会えるお店
こんにちは、mitecoライターの花です。
突然ですが、みなさんは思い出の品がありますか?
私が使っているフィルムカメラは取材中に人から譲り受けたものです。その人も、誰かから譲り受けたと言っていました。
どんな歴史を経て、私のところまできたのか想像するとワクワクします。
そんな知られざる物語が詰まっているかもしれない、ヴィンテージやアンティークと呼ばれるアイテムたち。
その専門店として2017年5月、富士市本市場のビル1階「Allegory(アレゴリー)」はオープンしました。店内にはBARも併設されていて、おしゃれで居心地のよい空間が広がっています。
オープンのきっかけは富士市の古着屋?
今回はオーナーのMochizuki Yusukeさんに、ヴィンテージ商品へのこだわりやなぜ富士市でお店をはじめたのかを中心にお話をきかせてもらいます。
Allegoryのオーナー Mochizuki Yusukeさん
花 |
今日はよろしくお願いします。さっそくですが、お店を始めた経緯を教えていただけますか? |
Yusuke |
生まれは富士市なんですけど、長いあいだ県外で暮らしていて、19歳でこっちに戻ってきました。そしてCOZYという富士市の古着屋で10年くらい働いていたんです。
そのとき、COZYのオーナーと「この町に古着屋が5,6店舗あるようにしていったら面白いね」なんて話をしていたのがきっかけです。ちなみに僕の店が3軒目です。 |
花 |
ライバル店が増えてしまうとは思わないのですか? |
Yusuke |
ないですね。いろいろなお店があったほうが面白いし、お客さんもそのほうが楽しいだろうし・・・。富士市にきた人が1日潰れるくらい回れる場所ができたらいいなって思います。 |
花 |
なるほど、富士市ではじめた理由はありますか? |
Yusuke |
ここ富士に戻ってきたときに「本当につまらないな」って・・・(笑)でも、つまらないなら自分で楽しくすればいいかって思ったんです。難しいですけどね。 |
なぜヴィンテージショップにBARが?
花 |
このお店にはBARもありますが、なぜヴィンテージショップにBARを併設したのですか? |
Yusuke |
以前、昼は古着屋で夜はBARで働いてたということもあるのですが、アメリカに仕入れに行ったときに「街の色が出るのは人が交わるところ」だと思ったんです。
それと、ただの古着屋というよりお客さんとゆっくり話せる場所があれば、「この人はこういうのが好きなのかな」って好みが分かりやすくなって、仕入れもしやすくなると思いました。 |
花 |
たしかに座って話せる場所があると、商品のことも聞きやすいです。ところで、おしゃれなお酒がいっぱい並んでいますが、なにかこだわりがあるのですか? |
Yusuke |
ウイスキーはアメリカで服などの仕入れの際に購入していて、日本では買えないものもあります。
よりアメリカを感じてもらうために、あっちで作られたものを身体の中に入れてほしいんです。
長く残り続けるものって、作り手が情熱を持ってつくったものだと思います。お酒も同じなんですよね、僕はそういうものに囲まれていたいです。 |
アメリカで購入したウイスキー。
ちなみにソフトドリンクやクラフトビールなどもあります。
Allegoryの店内を案内してもらいました
花 |
かわいいお洋服や小物がたくさんありますね。・・・あ、ランタンだ~。 |
Yusuke |
これはColemanのランタン242B。1941年11月に製造されたものですが、いまでも使えます。 |
Yusuke |
作りがしっかりしているものは、大事にしていればいつまでも使えるんですよね。そして長く残っているもの1つひとつに物語が詰まっているんです。 |
――そう言って、Yusukeさんがひとつの帽子を持ってきてくれました。
Yusuke |
この帽子は仕入れたときから、映画のチケットが挟まっていました。2枚あるから「デートで使ったのかな」なんて、前の持ち主のことを想像できて面白いです。 |
花 |
わ! すてきですね! なんの映画だろう・・・。 |
花 |
どの商品も丁寧に説明してくださいますね。 |
Yusuke |
そうですね、好きで買ってくるので。 |
花 |
「あ、これ売れちゃった・・・。」とか思うこともありますか? |
Yusuke |
全部思います(笑)でも、そうやって自分の好きなものをお客さんが好きになって買ってくれて、またアメリカに行って仕入れて売る。それをずっと続けられれば幸せですね。 |
1976年、アメリカ大統領選挙のときに配られた缶バッチ(ジミー・カーター)。
入るまでは、少し敷居が高いと思っていたヴィンテージショップでしたが、Yusukeさんとお話をして「残り続けるもの」の魅力を知りました。
物語を感じる商品が数多く並ぶAllegoryで、あなたも素敵な宝物をみつけにいきませんか?