生徒はわくわく! 講師はハラハラ!
7年続く「静岡わくハラ勉強会」の魅力とは
どうも〜! ライターのゆっけです。
みなさんは最近、わくわくしてますか? ハラハラしてますか? といっても「なろう!」と思ってもなかなかなれるものではないですよね・・・。でも、人生にわくわくやハラハラといったことは大切だと思うんです。だから、そういう機会が欲しいと感じていたんですが・・・。
僕、見つけてしまったんです。誰もがわくわくして、ハラハラしてしまう場所を。
その名も「静岡わくわくハラハラ勉強会」。通称「わくハラ」。面白いネーミングに「どんな勉強会なの?!」って惹かれちゃいませんか?
わくハラは月に1度開催されている勉強会で「誰もが講師になれる」をコンセプトにした一風変わった勉強会です。講師は立候補で決まり、毎回とってもユニークな講座が受講できるので、好奇心旺盛な僕は数年前から参加させてもらっています。
今回は主催者のひとりである明石さんにお話しを伺ってきました。どんな経緯で始まった勉強会なのか、過去にどんな講座があったのか、僕も知らないことがたくさんありまして・・・。
「わくハラ」ってどんな勉強会なの?
ゆっけ | いつも楽しい講座をありがとうございます。あらためてですが、miteco読者さんに向けて「わくハラ」がどんな勉強会なのか教えていただけますか? |
明石 | はい。普通の人でも人前で話せる機会を作りたいという想いから「誰もが講師になれる」をコンセプトにした月1回の勉強会です。毎回3講座+懇親会の形式で開催しています。講座内容は参加者の誰がどんな内容を話してもいいのですが、その代わりに話してくれる講師の方には謝礼はなく、逆に安いですけど講師の方に会場費を負担してもらっています。 |
ゆっけ | 「誰でも参加できる」勉強会は数多くありますが、「誰でも講師になれる」勉強会はとっても珍しいですよね。名前も一度聞いたら忘れられないインパクトがありますが、どんな意味が込められているんでしょうか? |
明石 | 講座を聞く人は基本的に無料で受講できるので、聞く人は「わくわく」。普通の人が喋る前提で考えているので講師は「ハラハラ」。なので「わくわくハラハラ勉強会」という名前を付けました。 |
ゆっけ | なるほど! 雰囲気そのままのとってもわかりやすいネーミングですね。
参加していると感じるのですが、受講側の方々もあたたかい視線なので、講師になる方もとっても話しやすそうです。いつから開催しているんでしょうか? |
明石 | 2010年4月からなので7年目になります。 |
ゆっけ | な、7年! 参加資格はなくどんな方でも参加できるとのことですが、現在どんな方が参加されているのでしょうか? |
明石 | 自営業の方、お勤めの方、学生、本当にさまざまな立場の方々にご参加いただいています。
毎回3講座やっているのですが、好きな講座だけ参加することも可能ですし、どんな内容の講座でも毎回来る方もいます。講座後には毎回懇親会もあるんですが、たまに懇親会だけくる方もいますよ(笑)
縛りがなくてゆるく人が集まる場所が提供できたら、という想いもあるのでゆるくやっています。 |
ゆっけ | 懇親会だけの方もいるんですね(笑)それが許されるのもわくハラの魅力だと思います。 |
ユニークな講座が盛りだくさん!
ゆっけ | 講座はどんな内容でもいいとのことでしたが、具体的にはどんな講座が行われているんでしょうか? |
明石 | 仕事の話、趣味の話、健康、資格、食、スポーツ、ウェブ、ライフハック、本当にさまざまです。この前は学校の教材を作る仕事をしている方に仕事の話をしていただきましたが、普段聞けない業界の話なのでとっても面白かったですよ。 |
ゆっけ | ボーダーレスで面白いですね。教材を作る立場の方のお話しなんてまず聞けないですもんね。ちなみに明石さん自身はどんな講座をされましたか? |
明石 | 「美味しい紅茶の淹れ方」「味噌の作り方」の講座をさせていただきました。 |
ゆっけ | グルメ系ばっかり!(笑) |
明石 | あ、介護の話もしましたね。7年間で3回喋らせてもらいました。 |
取材で訪れた日は以下の3講座が行われていました。
- 体育の成績「2」運動が苦手で嫌いだった僕がマラソンにハマった理由
- 未来のあなたに送るヘルシーライフアドバイス 初級編
- ローカルSEOとWEB広告のいろは
会場前にはこんな感じで、その日に行われる講座について紹介されていますよ!
野外でイベント形式の講座も!
ゆっけ | 過去7年開催したなかで、明石さんがもっとも印象深い講座はどんなものでしたか? |
明石 | うーん・・・。温泉ソムリエの資格を持った方の講座ですね。温泉の魅力についてお話していただきましたが、みなさんが好きなテーマだったのでとても盛り上がりました。 |
ゆっけ | 温泉ソムリエ! そんな魅力的な資格が存在するんですね。僕も受講してみたかった・・・。 |
明石 | あとはただの講座だけではなくて、イベント形式の講座を年に2回くらい開催しているんですが、これも印象深いものが多いですね。
たとえば、由比の漁師さんに協力してもらい漁船に乗って釣りをやったり、料理教室をやったり。 |
ゆっけ | とてつもなく面白そうな企画ですね。 |
明石 | ほかにも積み木をビジネスにされてる方を招き、大人の積み木講座をやりました。積み木で大人が3人入れるくらいのドームを作ったり、積み木でドミノを作って倒してみたり・・・。大人が本気で積み木をやって遊ぶ経験はなかなかないので、印象深いです。ドームは最後に壊すのがつらかったです(笑) |
ゆっけ | 面白そうな企画ばかりだ・・・。イベントの講座も無料なんですか? |
明石 | イベント形式の講座は実費がかかる分、参加費をみなさんに払ってもらっていますが、高くても1,000円くらいです。
ほかの例として印象的だったのは、チームビルディングという会社で「やぐら鶴」というエクササイズを開発した方をわざわざ千葉からお招きしたことですね。ゲームをしながら「仲間が思いをひとつにして、ひとつのゴールに向かって進んでいける組織作り」を学べる講座でした。
どういうことをしていけばチームとして成り立つのか? わかりやすくて面白かったですよ。 |
「わくハラ」ってどうやってできたの?
長年わくハラに通っていながら、どんな経緯でこの勉強会が生まれたのかじつは知らない僕。ついにわくハラ誕生の背景が明らかに・・・。
ゆっけ | この勉強会を開催しようと思ったキッカケってあるんですか? |
明石 | いま現在3人で主催しているんですが、これは最初からのことです。もともと6か月という期限が決められた別の勉強会で知り合った3人なんです。
6か月経って「このまま解散してしまうのはもったいないよね」っていう話になって。なにか静岡を元気にすることができないかと話していたときに、「普通の人が人前で話せる場所を提供できたら面白いよね」ってアイデアが出たんです。 |
ゆっけ | 勉強会がキッカケで新たな勉強会が生まれたんですね。 |
明石 | そうですね。普通の人が人前で話す機会は滅多にないので、そういう場所を提供できればいいなと思っていました。
それから勉強会形式にすれば人が集まるので、人が集まることで地域の活性化に繋がったり、仕事が生まれたり、静岡が元気になればという想いも強かったです。 |
ゆっけ | 今後の展望も聞かせてください。 |
明石 | ゆるく長く続けられればと思っています。
おかげさまで7年と長く続けてこれたので、「わくハラって名前を聞いたことがある!」という嬉しい声を耳にするようになってきました。できるだけ長く続けて人が集まってくれれば、地域に貢献できるかなと。 |
ゆっけ | ありがとうございます。今後も講座を楽しみにしています。それから僕もそろそろ講師デビューをしようかな・・・! |
明石 | ぜひぜひ! こちらこそ楽しみにしています。 |
僕が感じるわくハラの魅力
毎回3つの講座はあっという間で、十人十色の個性たっぷりな講座が激烈に面白いです。いろんな世界・業界を知れるので、単純に視野も枠も広がるのがこの勉強会のいいところ。
また、講師になればプレゼン能力も高まりますし、自分自身の理解も深まります。講師には何度もなれるので、数を重ねていけば人前で喋る力もどんどんついていくのではないでしょうか。人前で話す練習ってなかなかできないと思うので、そういう意味では聴く側の姿勢もとっても優しいわくハラは最適な環境だと思います。
そしてなにより、面白い方々との横の繋がりが持てること。社会人になると新しい出逢いは積極的に動かない限り、なかなかないと思うんです。わくハラでは個性豊かで本当にさまざまな年代、職種の方が集まっています。懇親会の席では皆さん開放的なので、すぐに打ち解けられますよ。