静岡市内の美容室は1000店舗以上！？
街中を任される店長が追い求めた店舗づくり

こんにちは、編集部の山口です。僕はいま、静岡市の呉服町にあるビルの前に来ています。

突然ですが、「美容室はコンビニよりも多い！」という話を聞いたことはないでしょうか？

少し調べてみたんですが、どうやらこれは本当のようです。コンビニは2016年7月時点で55,000店舗※1、対する美容所（厚生労働省の表記に準拠）は2015年時点で230,000店舗※2。じつに4倍近い店舗数があるんです。

実際に、静岡の街中を歩いているとすぐに見つかる美容室。こんなに多いなかで美容室が営業を続けるからには、かなりの工夫をしているはず。

ということで、今回は街中でお店を開いてから14年という「colorful」さんにお話しをお伺いしてみます。

※1：平成26年度衛星行政報告例の概況（厚生労働省）

※2：商業動態統計月報　平成28年7月分（経済産業省）

雑居ビルから中に入るとオシャレな店内が・・・！

colorfulさんはこのビルの二階。レトロな雰囲気がぷんぷんするエレベータを使って上がると、まず見えたのがメニュー表の書かれたプレートです。

山口	あー。これ、よくあるよね。美容室の名前とメニューと価格表。にしても安いな！

そして、木枠で作られたオシャレな扉がお目見え。

中に入ってみると、スタッフさんたちがあわただしく準備をするなかで、お話しを聞かせていただける土橋店長（以下、土橋さん）がすぐに出てきてくれました。

山口	本日は、取材を受けてくださり、本当にありがとうございます。開店前の忙しい時間にもかかわらず店長に話を聞いてしまいますが……。よろしくお願いします。

※取材は開店前の忙しい時間を縫って対応していただきました。

土橋さん	いえいえ、こちらこそよろしくお願いします。

価格以上のサービスを提供することがモットー

山口	さっそくなんですが、美容室って全国で23万店舗、コンビニよりもはるかに多いっていうことはご存じですか？
土橋さん	うんうん。知っています。静岡市内だけでも確か、1,000店舗近くあったはずです。
山口	せ、1,000店舗……！？　ちょっと供給過多じゃないの？　って思ってしまうのですが。
土橋さん	すごいですよね。でも、そういう状況でもおかげさまで14年間、このお店が続けられていますね。
山口	14年間！　土橋さんは店長になられてどれくらいになりますか？
土橋さん	今年で8年目ですね。
山口	お店の歴史の半分以上が土橋店長の歴史ですね！　やっぱりライバルに負けないようにお店づくりにはこだわっているんですか？
土橋さん	そうですね……。とくに、静岡市の街中は激戦区ですね。他に負けないように、ということではないんですが、特徴を出したお店にしていくためにcolorfulでは、「価格以上のサービスを提供しよう」がひとつの大きなテーマです。   たとえば、料金面をできる限り抑えることはもちろんですが、必ずお客様とのカウンセリングの時間を取ることも重要視しています。   こうしてカウンセリングのためのスペースを設けているのは、静岡の他の店舗ではなかなかないんじゃないかなぁ。

colorfulさんが大切にするカウンセリングをおこなうスペース。静岡市内の美容室でここまで大きめのスペースを確保している店舗は珍しいみたいです。

山口	カウンセリングでは、具体的には何をしているのでしょうか？
土橋さん	基本的には、お客様の要望を聞いて、髪質や状態を見ながらどういったスタイルがいいか提案していくことですね。さらに、話していくうちに好みなどがわかってくれば、トレンドと合わせて「どういうスタイルがお客様に最適か」ということを考える場所でもありますね。

カウンセリングだけじゃなく空間づくりにもこだわるcolorful

山口	価格以上のサービスを、というところに紐づくかもしれないんですが、店内の雰囲気ってめちゃめちゃオシャレですよね！
土橋さん	そういってもらえると嬉しいです。じつは、ここの店舗は6年前の2010年に移転をしたときに内装もこだわって考えました。
山口	移転したんですね！　その経緯はなんだったんでしょう？
土橋さん	もともとは、常盤公園（静岡市葵区） の近くにお店があったんです。でも、2009年の年末のとき、当時のスタッフ8名に対して、900名のお客様へ対応したんです。 さすがにちょっと無理があって……。店内のセット面も8面だったのでかなりギリギリでした。
山口	900人！
土橋さん	そこで社長と話し合いをしまして、移転が決まったんです。そのころに物件を探したらいまの場所が見つかって、倍のスペースが取れるようになって。 セット面も17面に、スタッフも併せて増えたので、多くのお客様に行き届いたサービスができるようになりました。

山口	移転時に「こだわった」というのはどういった部分でしょう？
土橋さん	テーマとしては「お客様がまた来たくなるようなアットホームな空間」です。とにかく明るくてポップな店内というのを意識しましたね。
山口	確かに白を基調にしたなかで、ウッドも使っていて喫茶店みたいです。
土橋さん	喫茶店というのはいいですね。お客様が来られたら長ければ数時間も店内にいるわけですから、リラックスできるかがすごく大切なんです。   明るい店内にするのはもちろん、天井をむき出しにして高さを出したり、細かい部分を演出するために気に入るランプシェードを探したり、当時は結構苦労しました(笑)

お客様が「好きだな」と思う店舗とスタッフに

山口	こういうお店の雰囲気は、若い方にはすごい人気なんじゃないですか？
土橋さん	それはもう狙っていますね(笑)　colorfulは20代前半をメインターゲットにした店舗なので、そういう人が好きな空間やファッションに合わせてリニューアルしました。   ただ、ブランドもので敷居を高くするのではなく、とにかくカジュアルなのを重視しています。これはスタッフのファッションもそうですね。
山口	え！？　スタッフさんのファッションにも決めごとがあるんですか？
土橋さん	厳しいルールではないけれどありますね。アパレルと同じように美容師もモデルになりますから、お客様に近い恰好をしていることは大切ですね。
山口	なるほど……。美容師さんはただヘアカットできればいいってわけじゃないんですね……。
土橋さん	そうですね。サービスの面でも通ずるところがあって、昔は美容室といえばヘアカットやパーマ、そして僕たちが得意としているカラーをする場所、というイメージが強かったですよね。   でも、いまはいろいろなケアが受けられるという文字通り、「美容の場所」としての店舗が求められるようになってきているんです。   そこで、前のリニューアルのときにはcolorfulでもネイルを始めようと考えて、そのブースも併設していますね。

リニューアル時にオープンしたネイルスペースは清潔感にあふれてリラックスできる空間に。

山口	そういえば！　ネイルも人気なんですか？
土橋さん	うーん。ネイルだけっていうお客様もいるくらい人気ですね。でも、どちらのケアでもお店を気に入ってくれることが大切で、違う日にカットに来られるようなこともあります。   美容室というのは80％くらいのお客様がリピーターといわれるほどなので、やっぱり気に入ってもらえるかどうかが大切ですね。

静岡の街中を元気にする美容室へ

山口	これからの展望や考えていることをお聞かせいただけますか？
土橋さん	colorfulは、市内に5店舗を構えるグループのひとつの店舗なんですが、街中の店舗としてはここだけです。そこの店長を任されているというので、ファッションに対してはすごく密接なかかわりを持つ仕事だなぁというのは意識していますね。   静岡は美容師さん同士で横のつながりもかなり密接。だから、全国展開するような大型サロンって呼ばれるような美容院グループもなかなか入ってきづらいんです。
山口	違う店舗同士でも交流をするんですね。
土橋さん	そうなんですよ。ローカルというのはあるんだろうけど、みんな同じように静岡をもっとオシャレにしていきたい、という気持ちを持っていて。極端だけど美容師のレベルが高くってオシャレが満喫できるなら県外に出ていかないじゃん。っていう考え方もあるかなぁ。
山口	なるほど！　それはすごい共感です。思えば若い人が減ってしまうのにもっとも敏感な業界かもしれませんね。
土橋さん	最近では東海地区は美容師さんのレベルが高いといわれるので、スタッフさんへの勉強も含めて「colorfulへ行けばオシャレになれる」と思わせられるようなお店づくりを目指したいですね。

美容室の数が多すぎるのではないかと思って始めたこの取材でしたが、それだけによりよいお店づくりを目指す姿勢が印象的でした。

土橋さんは美容師としての勉強をするだけでなく、お店に対してトータルで考えて、リニューアルの際にも積極的にプロデュースにかかわってきたという、まさに店長！　自分の店舗に誇りを持っているなぁと感じます。

colorfulは、静岡の街中にあるお店でもカラーリングが丁寧で、きれいな仕上がりになると口コミでも評判のお店。 しかも、価格も低料金で保証期間が2週間もついているのが特徴です。

「店内の雰囲気が良くて価格も安心できるところがいい！」と考える方は、ぜひ予約してみてはいかがでしょうか？