標高736m!天空の里こと「農家民宿 ほつむら」
浜松のマチュピチュで時間を忘れてきた

  • posted.2017/10/16
  • 田中嘉人
  • Hatena 3
標高736m!天空の里こと「農家民宿 ほつむら」 浜松のマチュピチュで時間を忘れてきた

mitecoをご覧のみなさま、こんにちは。静岡出身ライターの田中嘉人です。

突然ですが、“夢”ってありますか?

僕の夢のひとつが「マチュピチュへ行くこと」。でも飛行機代は高かったり、移動時間も超長かったり、語学に自信がなかったり・・・と、なかなか一歩を踏み出せないでいます。

そんな僕がたまたま発見したのがこちら。

hotsumura_01

「天空の里」だと・・・? ※小さいですが「天空の里 大沢」と書いてあります。

このポスターが貼ってあったのは、浜松市天竜区の国道152号線沿いにある道の駅・相津花桃の里(そうづはなもものさと)。

天竜川に沿って北上した先にある水窪町(みさくぼちょう)標高736mの場所、大沢集落に「農家民宿 ほつむら」という宿があるというのです。

さらにさらに調べてみると、農家民宿 ほつむらは1日1組限定。ひとりで行くのはもったいなさすぎるということで、miteco編集長の吉松さんを誘いました。

hotsumura_face_01

田中

ありましたよ! 静岡にもマチュピチュが! これはmitecoで行くしかないでしょう!
hotsumura_face_02

吉松

また急に・・・? 次はマチュピチュ・・・? 静岡のどこにあるんですか?
hotsumura_face_01

田中

一緒に来たらわかりますよ! いまからサクッと行きましょう!
hotsumura_face_02

吉松

えぇ・・・いまから・・・? 強引だなぁ・・・。

吉松さんもかなり乗り気だったので、静岡から新東名に乗って「浜松北IC」へ。途中で休憩を挟みながら、静岡から3時間半ほどで水窪町に到着しました。

標高736m! 天空の里ってどんな場所?

hotsumura_face_02

吉松

「サクッと」とか言ったわりに、水窪町まで3時間半かかってるんですけど・・・。しかも目的地はまだみたいだし・・・。
hotsumura_face_01

田中

都会の喧騒を離れて、天空の里へ・・・。まさに非日常だよねぇ。
hotsumura_face_02

吉松

・・・そ、それにしても、すごい山道ですね。道幅も狭いし、急カーブも多い・・・。
hotsumura_face_01

田中

・・・・・・。
hotsumura_face_02

吉松

ど、どうしたんですか・・・?
hotsumura_face_01

田中

自分の運転で酔ってしまった・・・。
hotsumura_face_02

吉松

(なにをやっているんだ、この人は・・・)

水窪の中心街から大沢集落までさらに45分。念願の「天空の里」こと「農家民宿 ほつむら」に到着しました

hotsumura_02

hotsumura_03

hotsumura_04

hotsumura_face_04

吉松

ちょっと!! いつまで酔っているんですか!! とんでもない絶景ですよ・・・!
hotsumura_face_05

田中

ほ、本当だね・・・山の稜線と目線が同じ高さだなんて・・・空気も澄んでいるし。想像していたよりも何倍もすごい・・・!

hotsumura_05

hotsumura_face_04

吉松

こちらが今日お世話になるほつむらさんですね。ごめんくださ〜い。
hotsumura_face_03

ご主人

ようこそ! お待ちしてましたよ! オーナーの藤谷です。静岡から来たんだって? 長旅お疲れさまでした。

hotsumura_06ほつむらオーナーの藤谷さん

hotsumura_face_05

田中

いやー・・・すごいところですね・・・。あ、電波が入らない。
hotsumura_face_03

ご主人

でしょ(笑)ネットはつながらないから、スマホもパソコンもここじゃ役に立たないよ。だから、仕事のことは忘れて、のんびりしていってくださいね。

hotsumura_07

宿にはいろりがあったり、

hotsumura_08

なぜかステージセットがあったり、

hotsumura_09

開閉式の屋根が付いた露天風呂があったり・・・と、かなりの充実ぶり!!

hotsumura_10

そして夕食は・・・?

hotsumura_11

ドーンと猪鍋!!

hotsumura_12

いろりに火が入り、グツグツと煮込まれていきます。

hotsumura_face_04

吉松

あの・・・田中さんは猪肉って食べたことありますか?
hotsumura_face_05

田中

昔食べたことがあったなぁ。編集長は?
hotsumura_face_04

吉松

僕、食べたことないんですよ・・・そもそもジビエとか苦手で・・・。硬かったり、生臭かったらイヤだなぁ・・・。
hotsumura_face_05

田中

うーん、きっと大丈夫だよ!
hotsumura_face_04

吉松

(全然心配してくれない)

hotsumura_13

そうこうしているうちに、猪鍋が完成しました。

hotsumura_face_05

田中

じゃあ、編集長から食べてみよう!
hotsumura_face_04

吉松

ええ・・・。

hotsumura_14

hotsumura_15

hotsumura_16

「う、う、う・・・」

hotsumura_17

「うんま」

hotsumura_face_06

吉松

これが猪ですか!? めちゃめちゃうまい。豚ほどクドくないし、牛ほどクセもないし。

hotsumura_18

hotsumura_face_07

田中

ホントだ! 決して柔らかくはないけど、かめばかむほど旨味が広がっていく・・・。

 

野菜の出汁もスープに溶け込んで最高じゃん・・・。

 

断言します。猪、最強! ビールが進む〜!!

hotsumura_face_06

吉松

(グルメレポすごいな・・・)

ドキュメンタリー番組「人生の楽園」も注目した宿

hotsumura_face_03

ご主人

失礼します〜。お、だいぶ盛り上がってますね。鍋はいかがですか?
hotsumura_face_05

田中

とんでもなくおいしい猪鍋をありがとうございます。ところで、ご主人はなぜこの土地で民宿を?
hotsumura_face_03

ご主人

単純に、この大沢という集落が生まれ故郷だからですよ。ずっと浜松市街で働いていたんですけど、定年前にこの家屋が空き家になるということを聞いて、なにかを始めてみようかと。定年後が畑仕事だけじゃつまらないじゃないですか(笑)
hotsumura_face_05

田中

第二の人生は生まれ故郷で、ということですか。
hotsumura_face_03

ご主人

そうですね。それに、このあたりは年寄りばかりだから、もし民宿のお客さんに農作物の収穫なんかを手伝ってもらえたらすごく助かるし。
hotsumura_face_05

田中

テレビ朝日系列で放送されているドキュメンタリー「人生の楽園」にも出演されたんですよね。
hotsumura_face_03

ご主人

ええ。最初に連絡をもらったのが、民宿を始めて半年くらいのタイミングだったから断ったんですけどね。

 

それでもまた連絡をくれたので・・・。そういえば、お笑い芸人のU字工事さんが撮影に来てくれて、ベンチを作ってくれましたよ

hotsumura_19U字工事さん手づくり「天空心癒しのベンチ」。

hotsumura_face_05

田中

今後、「ほつむらをこんなふうにしていきたい」といった目標ってあるんですか?
hotsumura_face_03

ご主人

まぁ、自然に囲まれながら変わらずにのんびり暮らしていくってことだよね。だから、時間を忘れてのんびりしたいという人は気軽に遊びに来てほしいですね。
hotsumura_face_05

田中

圏外だから必然的に時間を忘れられますもんね(笑)SNSに疲れた人とかはリラックスできるだろうなぁ。ご主人、今日はありがとうございました!

hotsumura_20

アクセスは大変。ネットもつながらない。でも、時間を忘れ、非日常を楽しむことのできる空間が水窪の奥地にありました。

「星も近いし、四季の移ろいも感じやすい。このあいだは虹が下に見えたよ」と話すご主人。ペルーのマチュピチュとは、またひと味もふた味も違った過ごし方ができるのではないでしょうか。

hotsumura_21帰り際、藤谷さんと撮った記念の1枚。

天空の里でのんびりと過ごしてみたいという方は、ぜひ足を運んでみてください!

じつは山奥も面白い!都会の喧騒から離れたスポット

農家民宿 ほつむら

住所:〒431-4101 静岡県浜松市天竜区水窪町奥領家6140
電話番号:053-987-3802
宿泊料金:大人 4,000円、小・中学生 2,000円
チェックイン:10:00 チェックアウト:9:00
食事:原則、材料持込の自炊(猪鍋、熊鍋は要予約)※地酒は完備
  • Hatena 3

Writer田中嘉人

1983年生まれ。静岡県出身東京在住。静岡文化芸術大学大学院修了後、2008年にエン・ジャパンへ入社。求人広告のコピーライターとしてキャリアをスタートする。その後、Webメディア編集チームへ異動。CAREER HACKをはじめとするWebメディアの編集・執筆に関わる。2017年5月1日、ライター/編集者として独立。Twitter:@yositotanaka

田中嘉人の記事一覧