世界の絶景プロデューサーって知ってる?
SNSで話題の旅好き女子「詩歩」が追う夢

  • posted.2017/07/25
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世界の絶景プロデューサーって知ってる? SNSで話題の旅好き女子「詩歩」が追う夢

みなさんには、「死ぬまでにやりたい」というほど、思い焦がれる存在はあるでしょうか?

たとえば、世界各地の息をのむような絶景をテレビで観ていて、「いつか行ってみたい」と妄想がふくらむこともありますよね。

でも、とりあえず「行きたい」と口に出してみるだけで、絶景ってなんだか遠い存在のように感じていませんか?

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「絶景は、行こうと思えば行けるもの。足を運んで、実際に楽しんでもらえるきっかけになりたい」と語ってくださったこちらの女性は、詩歩さん。

じつは「死ぬまでに行きたい!世界の絶景プロデューサー」として書籍を4冊も刊行し、運用するFacebookページは70万いいね!を超えるというインフルエンサー。しかも26歳、静岡県浜松市出身とのことです。

わたしとそう年齢も変わらない女性が、世界中をかけまわり大活躍している・・・。そのパワーの源泉はいったいなんなのかを伺ってきました。

「世界の絶景プロデューサー」が生まれたきっかけ

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馬場

こんにちは、今日はよろしくお願いいたします。詩歩さんの肩書きって結構インパクトがあると思うのですが、そもそも絶景に興味を持ったきっかけってなんですか?
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詩歩

もともと絶景に関心があったわけではなくて。学生時代から海外旅行は好きだったんですけど、絶景というよりは歴史とか、遺跡に興味があったんです。だからお金を貯めてローマだったり、エジプトだったり、マチュピチュ、ペルーとかそういうところを回っていました。

shiho_03詩歩さんがマチュピチュに行かれたときのお写真。画像提供:詩歩

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馬場

ほー、そうだったんですね。
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詩歩

それで、会社に入社したときに「facebookページを作って、いいね!数を競う」っていう新人研修があって。どんな内容だったら、いいね!数を稼げるコンテンツを作れるかなって考えたときに、「絶景」っていうキーワードにたどり着いたんです。それがいまの「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」につながっています。

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馬場

研修がきっかけだったんですね。お仕事柄、いつも世界中を回っているんでしょうか?
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詩歩

そうですね、毎月海外に行っています。
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馬場

毎月!それでも、まだまだ「行きたい」って思う絶景はありますか。
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詩歩

旅行って、行けば行くほど、もっと行きたくなってしまうもので。いまでは50カ国くらい回っているんですけど、もっといろんなところへ足を運びたいなって思います

「死ぬまでに行きたい!静岡の絶景」は?

この日は、奥大井の湖上駅に期間限定でオープンする「絶景郵便局」のプレオープン体験会。

グリーンがかった湖のうえに赤い架橋がかかり、レトロな列車が走るようすの趣深さは、およそ日本とは思えません。

shiho_05奥大井の湖上駅。 画像提供:STLアライアンス

shiho_06期間限定の絶景郵便局。8月6日(日)まで土日のみ営業。営業時間は11:00~16:00。 画像提供:STLアライアンス

そんな絶景から、大切な人へ手紙を送るサプライズを提供するというこの企画。こちらのスポット監修をしているのが、詩歩さんなんです。

当日多くの記者の方が押し寄せているのを見て、「詩歩さんってすごい・・・」と縮こまりながらも、取材は続きます。

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馬場

詩歩さんは静岡の浜松ご出身と伺ったのですが、静岡に絶景はありますか?
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詩歩

静岡はね、意外とないんです。観光地はいくつもありますが、絶景と呼ぶにはそこに根付くストーリーとか、五感で感じられる体験があることが大切で。静岡はどうしても富士山頼りになってしまって・・・。それで、地元出身としては、もう少し発掘していきたいなと。
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馬場

そう言われてみれば、ここ(湖上駅)は富士山に頼ってないスポットですね。
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詩歩

そうなんです。それに加えて、湖の上にある駅っていうのも全国的に珍しい。
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馬場

耳にしたことないですもんねえ。ほかにも、「死ぬまでに行っておいたほうがいい静岡の絶景」ってありますか?
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詩歩

うーん。いますごく行きたいのは、清水吉原にある雲海の茶畑。富士山が見えて、茶畑があって。標高はそんなに高くないのに、雨上がりには雲海が出るんですよ。そうすると、天空の茶畑になるっていう。
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馬場

天空の茶畑! 聞いただけでもすごそうです。

取材同行してくださったmitecoライターのTakashiさんが、写真を見せてくれました。

shiho_07撮影:村松高志(mitecoライターTakashi)

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詩歩

あーこれです。雲海がバーっと広がっていて。
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馬場

は~こんなところあるんですね、絵画みたい・・・。
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詩歩

ね、きれい。ここ行きたい(笑) あとは、夢の吊り橋もきれいですよね

夢の吊り橋はmitecoでもご紹介済み。

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馬場

あの湖面の色は絶景としかいいようがありませんね。やっぱり、静岡の景色には思い入れがありますか。
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詩歩

そうですねえ。でも実際、住んでいるとわからないことってたくさんあると思うんです。わたし自身、18年間静岡で暮らしていましたけど、こんなに観光地があるなんて全然知らなくて。この駅は2冊目の本を作るときに調べていて知ったんです。さっきの茶畑も最近有名になり始めたところで。意外とあるものなんだなーって。
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馬場

灯台もと暗しってやつですねえ。
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詩歩

静岡に限らないことですが、その地域に住んでいるからこそ見つけられるような、新しい絶景の見方を地元の方にも発掘して欲しいなと。それが、静岡の今後につながることかもしれませんし。
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馬場

たしかに、富士山が見える地域の方にとっては当たり前の風景も、他県出身のわたしからしたらかなりテンションあがりますもん。大事にして欲しいです。静岡の絶景に、たとえば順位をつけることってできますか?
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詩歩

うーん、絶景のなかで一番ってすごくつけづらくて。それぞれ違いすぎるので。奥大井と富士山どっちがいいって言われても、どっちもきれいだし全然違うからねえ・・・って(笑)順位かあ、難しいなあ、富士山もきれいだなあ、夢の吊り橋もいいなあってなりますね。

地球を何周しても絶景は行き足りない!

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馬場

詩歩さんはいま、絶景郵便局のプロデューサーとして携わっていらっしゃるわけですけど。絶景になにかを手を加えるお仕事はよくあるものですか?
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詩歩

なにかをクリエイトしたり、こういう形でプロデュースしたりっていうのはあんまりないです。絶景はそのままでも十分にきれいだと思うので。どちらかというと、知られざる絶景を発掘して、発信していくことを「死ぬまでに行きたい!世界の絶景プロデューサー」としてやっています。
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馬場

同名の本を作られるのもお仕事のひとつですよね。スポットを選ぶ基準ってありますか。
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詩歩

タイトルにもあるとおり、わたしが本当に死ぬまでに行きたいところを選んでいます。書籍だと、そのなかでもバランスとかを考えなきゃいけないので、兼ね合いを見ながら。

shiho_09詩歩さんの著書『死ぬまでに行きたい!世界の絶景 日本編』。

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馬場

書籍の『死ぬまでに行きたい!世界の絶景』は4冊出ていますよね。そうなると、生きているあいだにあと何か所行かれる予定になるでしょう?
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詩歩

書籍1冊に60か所ずつ載っていて、今年5冊目が出るのでごろくさんじゅう・・・300か所になりますね。それなのに、じつはまだ4分の1しか行けていなくて、どうしよう(笑)
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馬場

毎月行っても足りないくらいですねえ。
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詩歩

ほんとう、地球3周くらいしないといけない。
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馬場

3周・・・日本を出たことすらないわたしには想像もつきません。じゃあ地球3周と、ほかには今後の展望ってありますか。
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詩歩

あ、1番行きたいのは南極ですね
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馬場

なんきょく!
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詩歩

氷河を見るのが好きで。南米から船で10日間くらいなので、時間もお金もかかりますけど。南極大陸ってもう全部氷河なので、その氷の大群ってどんなもんだいっていうのを見てみたい。
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馬場

普段なら「壮大だな」と思うところですが、実際に詩歩さんなら行けそうです。

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最近、取材をしていて感じるのですが、馬場はパワー系の女性が大好き。圧がすごいとか、権力者とか、そういうことではありません。明確なやりたいことを持ち、それに向かって心身のすべてをつぎこむような熱のある女性に出会うと、キュンキュンしてしまうのです。

詩歩さんもまた、そうだったように感じます。地球3周分もの目に焼き付けたい絶景がありながら、今後の展望でさらに「南極に行きたい」と答えてくださるなんて、パワーそのものでしかない。

超がつくほどのインドアっ子であるわたしですが、「外にはこんなに美しいものがある!」と誰より楽しんで発信する詩歩さんを見ていていると、思い切って出かけてみるのも素敵だなと思えました。

詩歩さんが「まるで海外のような日本のロケーション」としてプロデュースしていらっしゃる「絶景郵便局」。その様子や詳細が気になる方は、こちらの記事もご覧になってみてください。

詩歩さん! これは絶景でしょうか・・・?