厳選!富士山を望む絶景スポット【富士宮編】
富士宮で牧場と湖、名瀑を堪能!
前回、静岡編を公開して好評を得ました連載「富士山を望む絶景スポット」の第2弾! 今回は富士宮編です。
県民ならご存じのとおり、富士山は毎日見られるとは限りません。晴れていても湿度が高い日などは、遠くからでは見えないことがあります。
富士山を“ゲット”できる確率が高いのは
- 空気が乾燥している冬季
- 空気が澄んでいる早朝
- 空が茜色に染まる夕方
……という具合ですね。
それから、やはり富士山に近い場所のほうが見えやすいというのは、言うまでもありません。
富士登山に挑むハイカーが利用する西臼塚駐車場より。
富士山に近い場所。静岡県内であれば富士宮市、裾野市、御殿場市、小山町あたりですね。そんなわけで富士山麓、富士宮市のスポットを紹介していきます。
湧水が絹糸のように流れる「白糸の滝」
- 眺望ポイント:白糸の滝展望台
- 周辺スポット:白糸の滝売店、富士山本宮浅間大社
- アクセス:容易
国の天然記念物であり、世界文化遺産の構成資産にも指定されている名瀑「白糸の滝」。
豪快に流れ落ちる水流は、そのほとんどが富士山の湧水です。富士宮市観光協会のホームページによると、毎秒1.5トンもの湧水が流れているそう。
滝壺まで遊歩道が整備されている。
轟音を響かせる滝壺はマイナスイオンたっぷり。水流が絹糸のように伝う岩壁は、富士山の溶岩で形成されているそうです。
駐車場から滝壺へいたる通りには、売店がならんでいます。富士宮やきそばを食べられるお店もあるので、チェックしておきましょう。
白糸の滝
ダブルダイヤモンド富士が輝く「田貫湖」
- 眺望ポイント:田貫湖畔
- 周辺スポット:まかいの牧場、田貫湖ふれあい自然塾
- アクセス:容易
キャンプ場もある「田貫湖」。じつは人工湖で、もともと小さな沼地だったところ、農業用水を確保するために整備したのだとか。
写真でわかるとおり、湖面に映しだされる「逆さ富士」を撮影できるスポットです。それだけでなく、4月20日と8月20日付近では「ダイヤモンド富士」を崇められることでも知られています。
ダイヤモンド富士とは、富士山頂から昇る朝日や沈む夕日が、まるでダイヤモンドのように見える現象のこと。田貫湖では朝日のみですが、前述の「逆さ富士」も合わせて見られると「ダブルダイヤモンド」になります。
風が穏やかで、湖面に波がたたないことが条件ですね。この神秘的な自然現象が見られるのは、静岡県ではココだけです。
湖畔は自然とふれあえる場所として整備されています。また入館料無料で雨でも楽しめる「田貫湖ふれあい自然塾」は家族連れにも人気。いくつかの自然体験プログラムも用意されています。
田貫湖
ほぼ全域で富士山ビュー「朝霧高原」
朝霧高原牧場の風景。
田貫湖あたりまで北上すると、ほとんどの場所で富士山を眺められます。田貫湖を含む辺り一帯は朝霧高原と呼ばれており、朝に霧が発生しやすいことが名の由来です。
富士山麓の自然を体感できるオートキャンプ場「ふもとっぱら」。
古くから酪農が盛んな地域で、上の写真のような乳牛が群れ遊ぶ草原が点在。広大な大地を活かしたスカイスポーツも盛んです。
お立ち寄りスポットとして、上記に挙げた「まかいの牧場」のほか、以下のような施設もあります。
- ふもとっぱら:大自然を満喫できる休暇、宿泊施設
- 朝霧アリーナ:大規模音楽祭「朝霧JAM」の開催地でもある自然公園
- 富士花鳥園:ふくろうなどの鳥類や花とふれあえるテーマパーク
- 富士ミルクランド:新鮮な牛乳で作るソフトクリームが絶品!
- あさぎりフードパーク:富士山麓の食と文化を体験できる計8施設
遮るものなく富士山を眺められる朝霧アリーナ。
朝霧高原の初日の出。
これだけのレジャースポットがあるので、とくにポイントを定めなくても、十分に富士山ビュードライブを楽しめます。
寒い地域のため車で向かう場合、冬季は冬タイヤもしくはチェーンを用意しておいたほうが無難です。安全運転で出掛けましょう!