穴場の夜景&富士山スポット「徳願寺山」
富士山と静岡市街を見渡す絶景に感動!
静岡市近辺で夜景といえば日本平や清水区の山原、梶原山公園などがよく知られていますね。ちょうど先月も、編集部の山口さんが日本平の夜景に足を運んでいました。
ほかに焼津市の高草山、富士市の岩本山公園などは、筆者もよく行きました、ひとりで(笑)。
カメラマンの仕事を始めてから富士山を撮影する機会が多くなりましたが、そんななか、静岡市内で気軽に行ける夜景&富士山の穴場スポットを発見したのです。
四季折々の大パノラマが広がる徳願寺山
そこは住所で述べると、駿河区の向敷地になります。安倍川橋のある付近ですね。
藁科川に沿う県道207号を、国一バイパス牧ヶ谷インター方面へ向かいます。すると「徳願寺」の看板があるのでそこを左へ折れ、細い道路を進んでいきます。
車なら5分ほど登れば、展望台へ続く階段が現れます。上の写真は、その展望台から撮影しました。まさしく絶景。こちらから撮影した夜景は、こんな感じに。
安倍川越しの静岡市街、右手には駿河湾、左手には富士山。標高はそんなに高くないので、街全体が近く感じられるようです。
この徳願寺山全体の、四季折々の風景も魅力のひとつです。農家さんが多く、秋には柚、冬にはみかんがなり、紅葉や梅、菜の花、河津桜も楽しめます。
そのため時折ですが、昼間はのんびりと山歩きを楽しむ老夫婦の姿も見受けられます。急坂ですが険しくはないので、高齢のハイカーにも人気がありそうです。
ただ、見どころはそればかりではありません。
アヒルが泳ぐ「徳願寺」
山中には寺院があります。行基作と伝わる千手観音を秘仏として祀る「駿河七観音」寺院のひとつ、徳願寺。
苔むした参道や石の灯籠、趣のある石段。美しく静寂に包まれた境内に、心がほっと和みます。
寺務所がないのでご朱印やお守りなどは購入できず、見学だけになりますが、秋は紅葉、12月には山茶花のトンネルなども見ごろとなり、見どころの多い寺院です。
筆者がいちばんビックリしたのは、境内の池にアヒルがいたこと。池のなかを気持ちよさそうに泳いだり、地面をてくてく歩いたりしていました。思わず「アフラック」のCMが頭に浮かびましたね。おそらく住職が飼育しているのだと思います。
境内にあった案内看板によれば、この寺院は今川義忠の正室である今川氏親の母、北川殿により開かれたそう。アヒルが泳ぐ池の近くには北川殿の墓石もありました。
ご本尊は前述したとおり、千手観世音菩薩。秘仏のためこちらも非公開ですが、仏像好きな方にはよく知られているスポットかもしれませんね。
富士山ビューの絶景と静岡市街のネオンが美しい夜景、由緒ある寺院と四季折々の風景。これからは2月に梅、3月には河津桜、菜の花などを楽しめます。ウォーキングにもオススメのスポットですよ。