静岡の県境、歩いちゃいました。
静岡県と山梨県の間は外国人に大人気!?
県境。それは、2つの県の境目という、ある種のフェティシズムをくすぐる言葉。いま、あなたはその響きに心をときめかせていませんか?
静岡県は、4つの県(山梨県、長野県、神奈川県、愛知県)が「おとなりさん」です。当然、それぞれの県との間には境目が存在します。そこには、何があるのでしょうか――。
申し遅れました。編集部の安藤です。
愛県心が強い静岡県民のみなさま、お待たせしました。私、県境、歩いちゃいました。
今回は、山梨県(富士河口湖町)との県境にある根原(静岡県富士宮市)を訪れてみましょう。
県境
読みは(けんざかい、けんきょう)。正式には、都府県界と呼ぶそうです。
地図記号での標記は、「―<・>――<・>――<・>―」。
なお、本記事では、「けんざかい」と読んでもらうつもりで執筆しています。
かつては関所があった根原地区
朝霧高原を眺めながら国道139号線をクルマで走っていくと、山梨県・富士河口湖町の看板が見えました。
ここは、静岡県富士宮市にある根原地区。標高は約1,000m、人口わずか52人の小さな地区だそうです(平成26年4月現在)。
かつては、駿河国(現在の静岡県)と甲斐国(現在の山梨県)の関所がありました。
ちょっと静岡県から出て、反対側の看板を見てみましょうか。
ご覧のとおり、静岡県富士宮市です。さっきまで富士宮市だったのだから、当たり前ですね(笑)
「ワンダフォー!」な富士山の絶景ビュースポットin静岡
根原地区は、ただの県境ではありません。
朝霧高原のススキの茅(かや)、そして富士山の景色の美しさが認められ、平成23年に文化庁が指定する「ふるさと文化財の森」に認定されました。
富士山の裾野に広がるススキの風景は、秋の根原でしか味わえません。
おっ。外国人のグループがいますね。
富士山を意識した並びで並んでくれました(?)。
「◎△$♪beautiful×¥●&%#?!」と話す外国人のみなさん。
正直わからなかったのですが、とにかく感動しているようで、何枚もカメラで写真を撮影していました。
なるほど。ここの県境は、意外と外国人の方もよく訪れる人気ドライブコースみたいです。
ふふっ。ここは、「ワンダフォー!」な富士山の絶景ビュースポット。
世界のみなさん! これが“静岡”から見える絶景ですよ~~!!
余談ですが、外国人にmitecoへの出演交渉をするとき、「I’m company.」(私は会社です)みたいな感じで、日本人のガイドさんに話してしまいました。
これが県境だ! 静岡県と山梨県の間にある割石峠
少し周りを歩いてみると、「根原入口」という看板がありました。
この手つかず感が、いい雰囲気を醸し出していると思いませんか? せっかくなので、もう少し県境を堪能してみましょうか。
森の中へ入ってみました。
秋の雰囲気を感じさせます。
おや?
ここにも県境を示す標識が立っていました。どうやら、割石峠と呼ぶそうです。
山梨県側へ行くと本栖湖、静岡県側へ行くと田貫湖へ行けるのだとか・・・。
!?
熊出没注意!?
こわっ・・・。
そうか・・・ここは標高1,000mの山中。自然の中ならではの危険が潜んでいるようです。
ハイキングコースなので基本的に安心だとは思いますが、もし出かけるなら念のために熊には気をつけて歩くようにしてください。
というわけで、静岡県・富士宮市と山梨県・富士河口湖町の県境の様子をお届けしました。
県境を歩くと意外な発見があるかも!? ぜひ、あなたも県境を歩いてみてください!