浜松の絶品トンテキ「シュガー&スパイス」
女のことが分かりたければ肉を食え!
こんにちは、ライターのしょうへいです。
突然ですが、男性のみなさん、女心というのは分かっていますでしょうか。
私はこの通り・・・。
いったいどこを見ているのでしょう。はたして、女心を分かっている面に見えるでしょうか。
そんな僕が女心を知りたいと調べものをしていたとき、次の詩の一句を見つけました。
――女性は砂糖とスパイスからできている
(童謡『マザーグース』より)
さてどういった意味なのか・・・
あまりに分からず頭を抱えていたある日、なんと「シュガー&スパイス」というお店があるとの情報を入手。
こんな願ったりかなったりの偶然があるでしょうか。そこで実際に行ってみることにしました。
女性はトンテキとカレーからできている?!
シュガー&スパイスは浜松市中区にある、トンテキとカレーの二枚看板を売りにしたオシャレなカフェ。近年は空前のカフェブームであり、女性を中心に男性にも広まっている・・・。
だからシュガー&スパイスは、名前はもちろん女心を理解するにはもってこいのお店だと思いました。さっそく、お店の中に入ってみましょう。
店内はアメリカンな雰囲気。おひとりさまから家族連れまで、さまざまなお客さんで賑わっております。
またオープンキッチンなので、スタッフさんが調理しているところをみることもできます。
そして、この後ろ姿が男らしいご主人は、シュガー&スパイスの店主・芥川さん。気になることがたくさんあるので、少しお時間をいただいてインタビューしてみたいと思います。
ですが・・・
お話に夢中になりすぎたので、店主を正面から撮影する機会を逃がしてしまいました・・・。
そのため、ここからはお店に置いてあったマスコットを使って、対談している様子を再現していきます。
トンテキは女心を掴む?
あらためて、こちらが店主の芥川修造さん。東京で約6年間、カフェやハンバーガーショップ、レストランなどで修行されていました。
こちらが私です。
し ょうへい | 店名のシュガー&スパイスの由来を教えていただけないでしょうか? |
芥川さん |
外国の意味を持つ言葉を探していたとき、たまたま『シュガー&スパイス』っていう映画を見つけたのですよ。その言葉がマザーグースの一説というのは知らなかったけど、女の人を表す言葉っていうのを聞いたことがあって。
そこで知り合いの外国人に聞いてみたら、“女性は砂糖とスパイスからできている”っていう意味だと知ったんですね。しかもこのキーワードが悪いニュアンスではないといわれたから、そのままシュガー&スパイスと名付けてしまいました。 |
しょうへい | なるほど。なぜ、外国の意味を持つ言葉を探していたんでしょうか? |
芥川さん | うちは基本的にトンテキとカレーのお店なんですけど、ハンバーガーとかもやっているんです。外観もアメリカっぽいイメージにしてはじめたこともあって、シュガー&スパイスみたいにお互いのバランスをとり合わせてやってきたい、とも考えていましたね。 |
しょうへい | それではトンテキをお店で出そうと思ったのは・・・? |
芥川さん | 浜松地区ではもともと豚肉の消費量が多くて、馴染みのある食材を使おうと思ったからですね。
あと小さなお店でお客様の記憶に残り、外食の選択肢のひとつに加えてもらうためには、普段食べないようなものにするのではなく、家庭ではなかなか食べれないものにしたい。
大衆的ではあるけど、新しいお店にしたいと思ったからでもあります。 |
しょうへい | ちなみにおすすめのメニューってなんですかね? |
芥川さん | もちろんトンテキですね。 |
ということでいただいてみました。
これがトンテキです。ほかほかのご飯に前菜、汁物、そして中央に構える分厚い豚肉!!
いただきます!!
なんだこれ・・・
うめえぇぇえええ!!
肉が分厚いのにやわらかい・・・。そして優しい味。
ご飯に合う一番のおかずはシーチキンマヨ、という常識が簡単に崩れ去りました。いつぶりでしょうか、ごはんをおかわりしたのは。
キーワードは“コンフィ”!
このうますぎるトンテキの最大の特徴は、“コンフィ”というフランス料理の調理法を使用していることだとか。
コンフィ(confit:Fr. kɔ̃.fi)とは、料理法のひとつであり――。
と、僕が説明する前になにやら便利なものを店内で発見してしまいました。
そういうことです。
僕が出る幕はもはやありません。もしかすると、こういった気配りが女心を掴むのでしょうか。
ちなみに芥川さんに「ずばり女心を掴むには」と質問したところ、「逆に教えてほしいです」との回答が返ってきました。
シュガー&スパイスさんで学んだコト
食後のデザートには、奥さんが作ったチーズケーキをいただきました。
甘さ控えめで、女性はもちろん男性でも楽しめるスイーツです。このキャラメルソースのかかったホイップクリームと一緒に食べると、より一層味の深さを感じることができます。
まさにご主人がスパイスならば、奥様はシュガーといったところでしょうか。
また飲食のほかにも、ハンドメイドで作ったアクセサリーなども販売。
雑誌や豚肉の豆知識なども置いてあり、随所にお店を楽しむ工夫がなされていました。
さて女心を知るために足を運んだシュガー&スパイスさん。ここで僕が出した結論は・・・。
コンフィで作るトンテキがうますぎる。
・・・あれ、ぜんぜん答えになってないですか?
そうですね。女性は砂糖とスパイスからできている、という意味は正直わかりませんでした。それでもシュガー&スパイスのご主人と奥様のように、男女のどちらかがスパイスで、どちらかがシュガーを担当することがひとつのヒントかもしれません。
みなさんならなにか分かるかもしれないので、女心を掴むために一度足を運んでみてはいかがでしょうか? カップルではもちろん、僕のようにひとりで行くのもおすすめです。お店で至福の時間を過ごしながら、ぜひ女心について考えてみてください。