定番の自家製ワッフル「cafe birch(カフェバーチ)」
北欧の薫り漂う爽やかブルーなカフェ
カフェ通を自称する筆者より、富士山のお膝元、富士市にある「北欧×ワッフル」のかわいい1軒をご紹介。
富士山のお膝元といっても、国道1号線から少し路地を入ったところなので、場所として気軽にアクセスできます。
富士市の「雑貨cafe birch(カフェバーチ)」さん。明るい青を基調にした爽やかな空間です。どうやら青は、店主さんの好きな色のようですね。着ているものまで青。
さて店内にお邪魔してみましょう。
手作り雑貨がお出迎え「雑貨cafe birch」
こちらは店主の神尾恵子さん。このキッチン手前は雑貨スペースになっています。柄やデザイン、色使いが素敵なものばかりで、見ていてどこかほっとします。やはり青が多いですね。
神尾さんは、北欧の雰囲気がとても好きなのだそう。その気持ちを芽生えさせたのは、白樺という素材との出会い。学生のころウィンタースポーツにハマり、沼津育ちの神尾さんはよく、長野や山梨へ出掛けていたそうです。
寒い地域のため白樺の木を見かける機会が多く、次第にその存在感に惹かれていったのだとか。白樺は北欧の森にたくさん自生しており、現地に伝わる工芸品の素材としても多く使われているようです。
birchという店名はそのまま「白樺」の意。カフェスペースにも白樺で作られた椅子やテーブルがあります。神尾さんの白樺に対する愛情と、素材がもつ温かみが伝わる空間です。
スウェーデンやフィンランドといった北欧の国々は、古くなったものでも大切に使い続ける生活文化が知られています。たとえば古布を裂いて麻糸などを織りこみ、また別の衣料や生活用品として再利用する「裂織」も、モノを大切にする北欧の文化ですね。
写真は季節もの。そういえば、もうそんな時期なのですね。雑貨は手作りが中心で、白樺を使った小物やファブリックパネルなど、北欧製のものもあります。
北欧雑貨を眺めていると、そのような人々の気持ちや暮らしが想像を膨らませ、心が穏やかになる。そんな気がします。
食事もデザートもワッフルで
カフェの看板メニューは、クリスピーワッフルを使ったお食事系ワッフル。「ベルギーワッフルやアメリカンワッフルと比べてシンプルなので、いろんな味と合わせられる」と、神尾さん。
自家製のミートソースやガーリックバターソースを合わせたもの、サーモンとクリームチーズをトッピングしたものなどを提供しています。
旬野菜のピクルスとドリンクに加え、北欧料理「ヤンソンさんの誘惑(アンチョビとポテトのグラタン)」がつくランチプレートは1,180円〜。雑貨だけでなく、料理でも北欧色を演出しています。
こちらはデザート系の日替わりワッフルで、りんごのコンポートとアイスクリームをトッピング。筆者の大好物で、日替わりといえども登場機会の多い1品です。りんごは紅玉を使うことが多いそう。オススメです。
ワッフル以外にも食事、スイーツ、ドリンクまで豊富で、すべて神尾さんの手作り。「レシピを教えてほしい」という客からの要望も多いのだとか。
北欧原産のリンゴベリーをトッピングした、なめらかな口溶けのティラミス。プチプチとしたベリーの食感と相性抜群です。
写真が甘いものばかりですが、筆者の嗜好が出てしまいました。何卒、ご容赦くださいませ(実際は甘いものばかりではありません)。
雑貨を見たい。あるいはドリンクのみでの来店も歓迎。やさしい北欧の雰囲気にどうぞ、癒されてみてください。