ゆるびく村にアジアンなハンモックカフェを発見!
川のせせらぎと絶品ベトナム料理「ホアスゥア」
藤枝バイパス谷稲葉ICから、北へ車で走ること30分。山深き瀬戸谷の景色を楽しみながらずんずん進むと、市営びく石牧場へ案内する小道に「ゆるびく村」という看板が現れます。
このネーミングは、広場の周囲一帯を所有するオーナーが名付け親。どんな場所なのかといえば、瀬戸谷の自然と瀬戸川のせせらぎのなか、食事やお買い物を楽しめる、そんな村なのです。
筆者が訪れたのは、ゆるびく村のハンモックカフェ「ベトナムハンモック&雑貨カフェ Hoa sữa(ホアスゥア)」。民族衣装のアオザイを纏う、ベトナム人店主のタン・トゥーさんが出迎えてくれました。
パパイヤのなる庭、ハンモック席やランタン、ベトナム雑貨であふれる店内。まるで本当にベトナムにいるかのような、そんな雰囲気です。
ハンモック席でいただく本場のベトナム料理
とても人懐っこい笑顔で日本語も堪能な店主、タン・トゥーさんに、この店に込める想いを尋ねてみました。
タン・トゥー |
ベトナムのことをみなさんに知ってほしくて。料理やハンモックのこと、手作りの文化など。
ひと言にベトナムといっても北と南で大きく違うのですが、わたしはハノイ出身なので、料理はハノイ仕込みです |
ベトナム特有の料理といえば、米粉の麺を透明なスープに入れていただく「フォー」。日本でも今年大流行しているパクチーをはじめ、さまざまなハーブや具材が入ります。
ベトナムではパクチーはあくまで、香りづけのもの。タントゥさんからしてみれば、日本での使われ方にはかなり「びっくり」しているのだそう。
オーダーしたのは、「ハノイのフォーと生春巻き、揚げ春巻きのセット(蓮茶付)1,500円」。透明なスープは薄めの上品な味わいで、ハーブが心地よく香ります。
フォーもおいしいけれど、筆者がとくにハマってしまったのは揚げ春巻き。揚げているのに重くなく、サクサクとした食感と、これまた上品な味わいがたまりません。専用のタレもぴったりの味付けです。
本場のベトナム料理を、ベトナムハンモックの席でじんわり味わってみてください。
ベトナム固有の文化を伝える
ハンモックをはじめ、店内の一角で販売している雑貨類は、タン・トゥーさん自ら本国で仕入れてきています。
タン・トゥー |
ベトナムには素敵な手作りの文化が残っています。わたしも小さなころから、刺繍や裁縫を母に仕込まれました。
モノによっては輸入もできるけれど、やっぱり自分の足で現地へ出向いて自分の目で見て、その土地の人から受け取りたいから。 |
ベトナムの焼き物である「バッチャン焼」や糸、布、レトロな魔法瓶……。雑貨好きの女子なら、見るだけで幸せになれそうなものがいっぱい。
手作りでありながら、価格も手ごろなものばかり。手仕事でしか伝わらないぬくもりが、店内のそこかしこにあふれています。
「頑張っている人が、頑張らなくていい空間にしたい」と語るタン・トゥーさん。希望があれば民族衣装体験(500円)もできるそうです。異国情緒あふれる癒しの空間へぜひ、足を踏み入れてみてください。
※カフェ利用はひとりワンオーダー、お子さま連れの場合は要予約です。ご注意ください。