焙煎ラボ「COFFEE&CO. ROASTING LAB」
ヴィンテージトレーラーの中はコーヒー研究所
梅雨が近づいてきて、湿気で髪の毛が変な方向にはねて悩んでいるライターの空芯菜です。
突然ですが、みなさんは普段コーヒーを飲みますか?
先日、コーヒー好きの方に「ぜひ行って欲しい!」と教えてもらったお店があります。自分好みのコーヒーをブレンドできるという、三島市の「COFFEE&CO. ROASTING LAB(コーヒーアンドコー ロースティングラボ)」です!
砂糖とミルクをたっぷり入れる、コーヒー好きに怒られそうな飲み方をする私が取材していいのかな?
と思いながらも、カメラマン・佳奈映ちゃんと行ってきました。
佳奈映
大学時代からの友人。学生時代から写真を撮ることが好き。モデル並みのスタイルを持つ美女。
メタルなヴィンテージエアストリームがお出迎え
伊豆箱根鉄道の三島田町駅から徒歩4分。
佳奈映 |
カフェらしい建物が全然見えない・・・本当にこの道? |
空芯菜 |
そのはずだよ、ちゃんと地図を見たんだから! あ・・・これか! |
空芯菜 |
車? 想像していたお店とは違ったけど、レトロでかわいい! |
佳奈映 |
店舗というよりはまるで秘密基地みたい。すごくオシャレだよね! |
アメリカ生まれのキャンピングカー「エアストリーム」。1965年製のトレーラーを、マリメッコの店舗デザインを行なった方がリノベーションをしてくれたそうです。50年以上経っているようには見えません!
COFFEE&CO. ROASTING LABは、今年2月にオープンしたコーヒースタンド。代表である岡田裕二さんは国際コーヒー鑑定士※(CQI認定Qグレーダー)でもあり、まさにコーヒーのことを知り尽くしたプロです!
※国際コーヒー鑑定士:日本スペシャルティコーヒー協会主催。コーヒー品質鑑定における高い技能を認定する、世界で唯一の国際的なコーヒーの資格。
COFFEE&CO. ROASTING LAB代表の岡田裕二さん。アナウンサーにいそうな爽やかイケメン。
仕入れるコーヒー豆はもちろん高品質。ただし、あまりブランド化していないものをピックアップするため、お手ごろな価格でおいしいコーヒー豆を提供できるんだそうです。
鮮度が命のコーヒーを目の前で焙煎
車内にある焙煎機。コーヒー豆の色の変化を見て楽しむこともできる。
コーヒー豆は、焙煎した直後から風味や香りの劣化が進みます。こちらの店舗で使っている焙煎機は、少量から焙煎できるタイプ。注文が入ってからその場で豆を焙煎するため、新鮮なコーヒーを味わえるのです!
焙煎前の白いコーヒー豆が、みなさんの見たことある「こげ茶色」に変化していく過程を見ることができました。
左が焙煎前のコーヒー豆で右が焙煎後。かなり色が変化して驚きました。
ワークショップ「FIND」でカッピング体験!
COFFEE&CO. ROASTING LABでぜひ体験して欲しいのがワークショップです。
ワークショップのコースはふたつ。無料でできるカッピング体験「FIND」と、自分好みのブレンドに出会える「MAKE-YOUR-BREND」です。後者は参加費3,000円(豆代含む)で、世界にひとつの「じぶんブレンド」を作ることができます。
私たちが選んだのは、カッピング体験。FINDというテーマどおり、コーヒーの味や香りを比べるテイスティングで「自分の好みを知る」ことがメインとなります。かかる時間は30分ほど!
まずは岡田さんが、コーヒー豆の大きな産地であるアフリカ、アジア、アメリカの特徴について丁寧に教えてくれます。
世界地図に貼ってあるシールは、コーヒーの「酸味」「甘み」「フルーティ」など9つの特徴を視覚的にわかるようにしたもの。
地域を比較しながら自分の好きな香り、味の傾向に気づくことができます! 特にコーヒーについてよく知らない方、コーヒーの視野を広めたい方にピッタリ。
カッピングに使用するコーヒーの産地は日によって変わります。ちなみに取材日だと、アフリカはタンザニア、アジアはインドネシアのマンデリン、アメリカはコロンビアでした。
カッピングの流れは「挽いたときの香り」「お湯を淹れたときの香り」「カスを取った上で味見をする」という3工程です。
まずは豆を挽く前のコーヒーたちを嗅ぎます。この時点では違いがイマイチわかりません。豆を挽く前じゃ、香りが中に閉じ込められている状態なんだそう。
次に豆を挽いた状態のコーヒーを嗅いでみます。
挽いた豆を真剣に嗅いでる空芯菜。
タンザニアはフレグランスな香りがします! お花好きの私にはたまりません・・・! 次のマンデリンはなんだか・・・少し草のような香りがしました。コーヒーのはずなのに・・・。
最後にコロンビアですが、普段飲んでいるコーヒーの香りに似ています。3種類でこんなに違うとは・・・!
次はお湯を淹れたときの香りを嗅いでみましょう。
写真左からタンザニア、マンデリン、コロンビアです。お湯を淹れたら、色がかなり違うぞ!?
タンザニアのコーヒーは紅茶のように淡い色ですが、真ん中のマンデリンはまるで濃い土の色。味は大丈夫でしょうか・・・。コロンビアはタンザニアとマンデリンの中間みたいな色でした。
お湯を淹れる前とあとでは香りが変わるらしいです! 抽出中の2~4分に嗅いでみました。
タンザニアは花の感じがさらに増し、爽やかに変わった気がします! やっぱりタンザニアのコーヒーが好きかも。
マンデリンは、草というより土のような香りになったような・・・どんな味なのかある意味楽しみです(笑)最後にコロンビア。イメージ通りのコーヒーの香りでなんだか安心します。
それぞれどんな味なのか、いざ体験。カッピングのポイントは、スプーンで少量すくってズズっと鼻に抜けていくように飲むことです。そのことを意識して味見してみました。
いまのところ私のなかで1位のタンザニア。味は・・・
とっても爽やかではありませんか!!!!
コーヒーとは思えないほど飲みやすいです! このコーヒーなら砂糖、ミルクは必要なし! 柑橘系の酸味があって紅茶好きの私にはたまりません。
次に飲んでみたマンデリンは、ものすごく癖が強く、とにかく濃いぞ! 味は・・・色と同じ土のような味がします。私の味覚がおかしいのかと思い佳奈映ちゃんにも聞いたところ、
佳奈映 |
これは土! |
と言ってました(笑)最初は「なんだこれ!?」と驚きましたが、2,3度飲んでいくとこの味が癖になります。初めて飲んだビールみたいな感覚に近かったです。ちなみにマンデリンは苦味や癖がわかる日本人に人気なんだそう。
コロンビアは王道な感じ。よく飲むコーヒーの味がして、なんだかホッとしました。
ここまで体験して、コーヒーの奥深さに興味津々。「もっと知りたい!」ということで特別に「MAKE-YOUR-BREND」にも挑戦してきました!
ワークショップ「MAKE-YOUR-BREND」にも挑戦!
MAKE-YOUR-BRENDでは、私のお気に入りのタンザニアをベースにブレンドしてみました。
「コーヒーが苦手な人でもブラックで飲めるコーヒー」をコンセプトに、何度も味見しながら試行錯誤すること約30分。ついに私だけのブレンドが完成!
ブレンドの割合はタンザニア2、マンデリン1(店主の岡田さんには「けっこう冒険的なブレンド」だと言われました)。あらためて飲んでみます!
さ・・・爽やかー! マンデリンを配合したことで深みのある味わいになり癖になりそうです! このコーヒーなら何杯でも飲めます。締め切り前に飲んだら仕事も捗りそうです。
自分がブレンドしたものには名前をつけられるそうなので、私のライター名からとって「空芯菜ブレンド」にしました。自分だけのブレンド・・・嬉しくてニヤニヤが止まりません。
空芯菜ブレンドが気に入り、購入しちゃいましたー! ちなみにほかの方がワークショップで作ったブレンドはHPにコレクションとして載っていて、購入もできます!
ちなみに私みたいに「コーヒーについてよく知らない、あまり飲まない」という方は、店舗でも採用しているコロンビアベースのブレンドがオススメです。
香りを出すためにタンザニアを、コーヒーに厚みを出すのにマンデリンを少々混ぜると飲みやすくなります。割合でいうと、タンザニア4:マンデリン1:コロンビア5です。
飲んでいて「酸味が欲しい」「コクが欲しい」と感じた場合は、カッピングしながら少しずつ配合を変えて自分好みの味にしてみてください。
源兵衛川で散策しながらコーヒーを
コーヒーをテイクアウトしたあと、お店の近くにある源兵衛川周辺を散歩しながらコーヒーを楽しみのもオススメです。
川の流れを見ながらコーヒーを飲むとリフレッシュできますし、とても贅沢な気分になります。
コーヒーなんてどれも同じだと思っていましたが、産地によってこんなに味も香りも変わることに衝撃を受けました!
今まで知っていたコーヒーはほんの一部だったんですね・・・。
コーヒー好きな方はもちろんのこと、コーヒーが苦手であまり飲まない方も、ワークショップをぜひ体験してみてください!