静岡初!チョコレート&シャンパンバー「chocola214」
静岡市街中で甘いものとお酒を楽しむならココ!
お久しぶりです! ライターの鈴木です。
みなさんご存じのとおり、僕は甘いものとお酒が大好きなのですが、つい先日、そのふたつを一度に楽しめるお店を見つけちゃいました。
それは「chocola214」という静岡県内初のチョコレート&シャンパンバー。
チョコレートをつまみにお酒を飲む方にとっては、まさに夢のようなスポット。葵区昭和町にあるビルの2階、階段を上がって店内へ向かいます。
わくわくする気持ちを抑えながら、店長の岡田さん(以下、岡田さん)にお話を伺ってきました。
お店を続けるなかで変わってきたコンセプト
鈴木 | 静岡県初のチョコレート&シャンパンバーと聞いてきたんですけど、具体的なコンセプトはありますか? |
岡田 | じつはコンセプトは段々変化しているんですよ。 |
鈴木 | どんな風に変化を? |
岡田 | 開店当初はチョコレートとシャンパンの組み合わせが楽しめるバーだったんですけど、いまはチョコレートを使った料理とシャンパンがメインになってます。なので、バー(BAR)と表記は同じなんですけど、バル(BAR)に近いかな※。 |
鈴木 | そうなんですね。たしかにホームページにもチョコレートを使った料理が多く載っていて印象的でした。 |
岡田 | 今年の8月に入ってから料理も増やしていて、メニューもチョコを使った料理とお酒に合うもの(バルメニュー)で分けているんですよ。 |
※バル:料理を片手にお酒を楽しむスタイルの店舗。スペイン語の「BAR」が語源で日本語では「居酒屋」のイメージに近い。
鈴木 | 8月! 最近変わったばっかりですね。個人的にホームページで見たチョコレート風味のスペアリブが気になります。やっぱり甘いんですか? |
岡田 | いや、ふわっとチョコの甘味が感じられるくらいですよ。マリネ※する際にチョコを使うと、焼くときに砂糖の焦げ目や焼き色が付いて香ばしさやコクが出るので、甘すぎることはないです。 |
※マリネ:漬け汁に漬ける調理法。素材に柔らかさを出したり味付けしたりする。
チョコレート風味のスペアリブ。
鈴木 | めちゃめちゃ興味惹かれますね。「チョコ=甘いもの」というイメージがあるので、いい意味で期待を裏切られそうですし。 |
岡田 | ありがとうございます。ちなみにチョコレートドレッシングもおすすめです。このドレッシングと魚介の組み合わせは、ぜひ食べて欲しいですね。 |
鈴木 | チョコレートドレッシング・・・? 味の予想がまったくつかないけど、食べてみたい。 |
そのほかにも、カスレやラぺといったフランスの家庭料理をチョコでアレンジしたものもメニューに加わったそう。これは全メニュー制覇したくなります。
気を付けているのはチョコと料理のバランス
鈴木 | チョコレートを使った料理を食べたときのお客さんの反応ってどんな感じですか? |
岡田 | 驚く人がほとんどかな。ちょっと言い方は悪いんですけど、罰ゲーム感覚で来る方も多いんですよ(笑)「本当においしいの?」みたいな感じで。
でも、さっきのスペアリブとかを食べて、最終的にはおいしいと言って帰っていかれますね。 |
鈴木 | そんな目的で来る方もいるんですね。素人目線ですが、甘さのバランスが重要なのかなと思いますし、おいしく作るのは相当難しそうです・・・。これはチョコが好きだから成せる技なんでしょうか? |
岡田 | いや、じつは僕、そんなにチョコが得意じゃないんですよ(笑) |
鈴木 | えっ! そうなんですか! それ言っちゃってお店的に問題ないですか? |
岡田 | お客さんにも言ってるので大丈夫です。それに得意じゃない自分がおいしいと思えば、チョコを好きな方はもっとおいしいと思えるはずなので。 |
鈴木 | たしかに。甘すぎてしまうこともなさそうですもんね。 |
岡田 | そうですね。甘さに対して客観的なので、チョコが苦手な人でも食べられるメニューばかりだと思いますよ。 |
シャンパンやワインに詳しくなくても大丈夫?
店内のなかでひと際目を引くのがシャンパンのディスプレイ。ここからは、シャンパンやスパークリングワインについて聞いてみます。
鈴木 | シャンパンやスパークリングワインは、どんな基準で選んでるんでしょうか? |
岡田 | シャンパンは有名どころと華やかさを意識してますね。やっぱり、記念日とか特別な日に飲むお客さんが多いので。5種類あるんですけど、あとは味の波を考えて選びました。
スパークリングワインでは、シャンパン製法のものからほかの製法のものまでバリエーションを重視してます。 |
鈴木 | スパークリングワインでシャンパン製法のものもあるんですね。 |
岡田 | シャンパンはブランドなんですよ。フランスのシャンパーニュ地方で作られたものだけがシャンパンを名乗ることができて。なので、ほかの地域でシャンパンと同じ作り方をしても、それはスパークリングワインなんです。 |
鈴木 | はじめて知りました。シャンパンやスパークリングワインって個人的に少し敷居が高くて、どんな料理と合うかもわからないんですかど、注文のときに尋ねても大丈夫ですか? |
岡田 | 大丈夫ですよ。お酒に料理を合わせるか、料理にお酒を合わせるかで変わるので、そこだけ教えてもらえれば提案できます。 |
鈴木 | どちらを重視するかで提案するものも変わってくるんですか? |
岡田 | そうですね。これは食事の文化が関係しているんですけど、日本だと食事とお酒を一緒に楽しむんですよ。おいしい料理と美味しいお酒を組み合わせることで、よりおいしく感じるというイメージ。
ヨーロッパだとお酒はお寿司でいうガリ要素が強いんです。お酒を飲むことで食事の臭みや苦みなどを打ち消して、もう一度食事をおいしく感じられるように整えるイメージですね。 |
鈴木 | 考え方が全然違って面白いですね。それにそこまで考えて提案してくれるのは、お客さんからしても心強いと思います。 |
バーやバルとは違った楽しみ方ができるお店を目指して
鈴木 | 最後に、今後もチョコレートを使った料理は増やしていくんでしょうか? |
岡田 | メニューを変えたばかりなので、とりあえずは様子を見ようと思ってます。でも、コースメニューやランチメニューは変えるかもしれないです。バルよりはワンランク上、普通のバーとは違った楽しみ方ができるお店にしていきたいですね。 |
チョコレートを使った料理を楽しめるのは、県内でもここだけ。チョコレートが好きな方はもちろん、興味本位の方もきっとその味に驚くはずです。
シャンパンやスパークリングワインを片手に料理を楽しんでみてください!
※「chocola214」は2018年3月29日に閉店しました(編集部追記:2018年5月16日)。