焼津大井川の男前が作る「オレ達のえだ豆」
緑広がる枝豆畑で真夏の収穫体験談!
夏真っ盛り!
静岡県焼津IC近くの大井川に広がる枝豆畑。風になびく葉の美しさに見とれる今日このごろです。
この地域でウワサになっているのは、「オレ達のえだ豆」という男前感があふれる枝豆。30代の若い社員が中心の会社、「鈴生(以下、すずなり)」で働く男たちが作っているそうですが、いったいどんな感じ・・・?
ということで、夏はビール&枝豆派のスギノが、オレ達のえだ豆収穫を体験取材してみます!
すずなり自慢のオレ達のえだ豆ってどんな枝豆?
今回参加するのは、焼津集出荷調整場で実施される生活協同組合ユーコープ主催のイベント「グリーン・プログラム オレ達のえだ豆収穫体験」です。100名以上の応募から抽選で選ばれた約40名の参加者さんと一緒に、私も収穫、取材をさせていただきます。
すずなりは、モスバーガーやco-op(生協)など、安心、安全にこだわるお店にレタスや枝豆を卸していることで知られる、若い力にあふれる会社。
夏に収穫されるオレ達のえだ豆は、爽やかな黄緑色が特徴の静岡産ブランドで、茶豆と一般的な枝豆を掛け合わせた「ゆあがり娘」という品種です。1粒食べたあと、みなさん口をついて出る言葉が「濃い!」と言うほどに、ギューーーーッと濃縮された旨味があります。
枝豆の肥料は冬のレタス栽培で使用した残りのみ。つまり、有機肥料を使っているとのことでした。
うーん、なるほど! だからこそ出る旨味、愛情もプラスされておいしい枝豆が出来上がるのですね!
枝豆畑で参加者「ビックリ!」な初体験
さて、こちらはスタッフのみなさん。社長の鈴木さんいわく、「ただいま彼女募集中!」だそうです。男気あふれる働き者でかつ、優しい人ばかりなので、どうぞよろしくお願いします!
楽しい挨拶も終わり、畑に移動して収穫体験の始まりです! 梅雨の半ばの晴れ間で、ピッカピカのお天気。
根元をしっかり握って、ねじり抜く。
文字で見ると簡単に思えますが、実際にやってみるとこの枝豆、なかなかに手ごわいのです。大地をガッチリつかんでいる根っこを人間の手で引っこ抜くんですから、それ相応の覚悟が必要。がんばれ少年!
そうして手に入れた枝豆を、そのままいただく・・・え? そのまま? 生でですか?
そうです。すずなりのオレ達のえだ豆は、収穫直後に生で食べることができます。そのお味は、と言いますと、なんと「甘い」のです。生で食べるトウモロコシに似た甘みとでも言いましょうか。収穫した人だけが味わえる、ビックリな初体験でした。
緑だった枝豆畑もこのとおり。みんなで頑張ってきれいに収穫できましたね。
収穫された枝豆は、トラックで出荷場に運ばれていきました。ここで商品になるそうです。
茹で師竹下さんに聞く「枝豆の茹で方」
主婦歴が長めのわたくしスギノですが、じつは枝豆を茹でる方法は自己流。「こんなもんでいいのかなぁ・・・」と、パスタを茹でるのと同じ方法でやってきました。
ここからは「茹で師・竹下さん」直伝、「おいしい茹で方&食べ方」を読者のみなさんにもお伝えします!
竹下 | おいしく茹でるにはね、水からだよ。たっぷりの水に塩入れて、枝豆入れて点火。 |
スギノ | ほぉ。水から入れるとはビックリです。お塩はだいたい味噌汁くらいの塩加減ですか? |
竹下 | それじゃ濃いよ。5%くらい。水1ℓに塩小さじ1くらいだね。うちの枝豆はもともとが甘いから、塩はちょっと足すだけのほうが、甘みをより強く感じられるんだよ。 |
スギノ | そういうことなんですね。 |
竹下 | 沸騰してから、硬めが好きなら3分。柔らかめなら4~5分ってとこで湯揚げ。ザルでしっかり湯切りして、間違っても水をかけちゃダメだよ。そのまま、そのまま。 |
みなさん、ここ大事です。水をかけるとべチャッとしますからね。これで熱いままでも冷めても、おいしい枝豆の出来上がりです。
実演中の茹で師 竹下さん
またもうひとつ、おいしい食べ方を教わりました。枝豆をフライパンで焼いています。弱火で焼き始めて蓋をして、ときどき焦げていないか見ながらひっくり返す。そうして焼き上がったのがこちら!
焼き枝豆です。見るからにおいしそう!
最後に塩をパラパラとふりかけて召し上がれ。焼いた枝豆は、水分がほどよく抜けてほっくほくです。甘みと旨味が凝縮されています。
これには参加者のみなさんからも、驚きの声があがっていました。ぜひお試しください。
竹下 | 焼いてすぐ食べないと、水分が抜けてるぶん固くなってしまうから、食べるぶんだけ作ってね。 |
大井川の土壌に感謝! オレ達のえだ豆がおいしい理由
最後に本日お世話になった森谷さんへ、「オレ達のえだ豆に対する想い」を聞いてみました。
スギノ | 今日はお疲れさまでした。参加者のみなさんも喜んでいて、楽しそうでしたね。 |
森谷 | はい。それがなにより嬉しいですね。うちの枝豆を身近に感じてもらえて、子供たちとの交流も楽しかったです。 |
スギノ | 早朝から出勤のようですが、今日はもう終わりですか? |
森谷 | まだこのあとも仕事です。収穫した枝豆を冷蔵庫に入れる作業がこれから。オレ達のえだ豆収穫の時期は早朝暗い時間から働いて、仕事が終わるのは夕方5時。長いですね。 この仕事は正直なところ、好きじゃなきゃやってられないです。でもやりがいがあって、本当に楽しい。やっぱ好きなんだなぁと思います。 |
スギノ | 誰もが「おいしい」とは言わずにいられない枝豆を作っているのですものね。 |
森谷 | 俺らも頑張ってる。でも、この大井川の地質っていうのが、おいしい枝豆にしてくれているということも大きいですね。昔は河だった場所で、水はけがよく、枝豆には最適の土壌だと思います。土地の恵みに感謝ですよ。 |
スギノ | 夏のシーズン、いつごろまで収穫が続くのですか? |
森谷 | 7月いっぱいです。収穫の時期は大変だけど、これが終わったら8月は長期休暇が待ってるんで、それまでしっかり働きますよ! |
スギノ | そういうメリハリも大切ですね! リフレッシュして次のシーズンもよろしくお願いします。 |
森谷 | 次は冬に同じ畑でレタス栽培です。頑張ります! |
お話し中もそのあとも、ずっと眩しい笑顔の森谷さんでした。ありがとうございました!
いまは冷凍庫の常備野菜として1年中食べられる枝豆ですが、やはり一番おいしいのは旬の夏です。読者のみなさん今年はぜひ、夏しか食べられない濃厚な枝豆「オレ達のえだ豆」を楽しんでみてくださいね!
※オレ達の枝豆はイベント主催「生活協同組合ユーコープ」のお店、または宅配で夏の期間限定商品として販売されています。すずなり焼津集出荷調整場では販売していませんのでご注意ください。