里山の空気も連れて新規開店「たろべっち」
あの玄米菜食シェアリングランチが街中に!
以前に掲載した際に大人気だった藤枝市のとある食事処が、2号店をオープンしたのでお知らせします。今年6月1日、藤枝市役所前に開店したばかりの「土鍋玄米カフェ たろべっち」。
……どこかで聞いたことある名前だ、と思った方もいるでしょう。藤枝の山奥、通称「水車むら※」の自然食レストラン・たろべえじゅの姉妹店になります。
じつは数年前より、2号店の予定があることをオーナーから聞いていた筆者。楽しみにしていたのでさっそく伺ってきた次第です。
※水車むら:藤枝市を流れる瀬戸川上流、瀬戸谷地区の集落。昔からお茶栽培が盛んで現在は紅茶も製造されている。紅葉名所の滝ノ谷不動峡がある。
山里の空気感を街中へ 玄米を活かしたドリンクも
オーナーの塚田千景さんが、たろべえじゅと同様に店主として切り盛りしていました。
テーブルに何種類もの料理が並ぶ様子は、たろべえじゅの空間をそのままこちらへもってきたかのよう。ズッキーニの土鍋蒸しに蒸し大豆、にんじんのオーブン焼きなど。どれもおいしそう。
Takashi |
この感じを拝見した限り、たろべえじゅでの“シェアリングランチ”という提供の仕方を踏襲した形ですね。 |
塚田 |
それと、藤枝市役所前という立地も考えて、お替わりなしのワンプレートや時間制での料金も設定しました。たろべえじゅのときよりもいろんなお客さまがいらっしゃいますし、時間のない方もいますからね。 |
Takashi |
玄米カフェ、というお名前から、カフェメニュー的なものもあるのかなと。 |
塚田 |
これから徐々にやっていく予定です。たとえばいまは「玄米スムージー」をお出ししています。 |
Takashi |
カラダによさそう! |
塚田 |
“土鍋”と“玄米”は、たろべえじゅと変わらないこだわりです。おなかがあまり強くないという方には玄米粥も用意していますし、塩麹や最近注目されている甘麹など、カラダが喜ぶ素材を活かしていきます。 |
Takashi |
姉妹店を出店するにいたった想いというか、いきさつはどんなことでしたか? |
塚田 |
たろべえじゅの空気感を街へ運んできたい、というか。すごく抽象的なんですけど。料理にもあのあたりのものをこだわって使っていますし、なかなかこういう店が街中にはないと思うので。店名にもそんな気持ちを込めていて……。 |
Takashi |
“たろべっち”。じつはそんなに深く考えていませんでしたが、なにか意味があるのですか? |
塚田 |
ああ、そうそう。たろべっちは、あのあたりに住む妖精です。 |
Takashi |
……??????? |
“たろべの森の妖精”ってなんだ?
なにか会話が怪しくなってきたなー、と思ったものの顔には出さず(たぶん)、成りゆきをじっと見守る(しかなかった)ことにしました。
たろべえじゅには何度も取材でお世話になっていたため塚田さんのヒトトナリもある程度理解しており、少し天然(失礼!)というのも気づいていましたが、うーむ。ついに妖精が現れたぞ。
塚田 |
あれ? 説明していなかったっけ。わたしブログで「たろべえじゅ通信」というのを書いていて。 |
Takashi |
店の情報は拝見しているのですが、主にフェイスブックを気にしていたので……すみません。 |
塚田 |
そのなかに『たろべの森の物語』という連載記事があってですね……。 |
たろべの森とは、たろべえじゅの奥のほうにある森のことだそうです。さっそく、その場で記事を確認しました。スクリーンショットを添付しますのでご覧ください。
ヒャッホー! 夏だねっ。夏休みはこの川が最高の遊び場だよ。暑いときは遊びに来てね。きっと会えるよ。
ぼくの友だちのサワガニ君だよ。いつも、水辺をおさんぽしているよ。ヨチヨチ歩いてる様子は何ともかわいくて、憎めないヤツなんだ。ときどき鬼ごっこしたり、かくれんぼしたりして遊ぶんだ。暑くなったらみんなで水浴びするんだよ。君もいっしょに遊ぼうよ♪
Takashi |
(こ、これは……) |
塚田 |
たろべの森にいる妖精のたろべっちです。 |
「フゥガ~!! あーいい気持ちっ。ぼくのベッド大公開だよ。ふっかふかの羽毛みたいでしょ? おっといけない、またやっちまった。もう起きなくちゃ。やっとお日様が顔を出してくれたんだからねっ」
Takashi |
(抜群の写真センスとギャップがありすぎる) |
塚田 |
この店の看板にも書いてあるんだけど……。 |
Takashi |
そういえば!! |
「たろべの森の妖精」がナビゲートする、たろべえじゅ周辺の自然や魅力をコツコツと書きためていた塚田さん。細かく読んでいくと、この森をじっくり歩いてみたいな、という気にさせられます。
塚田 |
もちろん、森ヨガなどあのあたりの環境を活かした催しは、たろべえじゅで続けていきます。たろべっちを利用してくださるお客さまが週末、水車むらにも遊びに来てくれると嬉しいですね。 |
いわばたろべの森の妖精は、山間と街をつなぐ架け橋のような存在。たろべえじゅは遠いよ、という方。まずはこちらで、カラダが喜ぶ料理を楽しんでみてください。