「東海・北陸B-1グランプリ2017in富士」直前!
初心者でも満喫できる3つの楽しみ方!
今週末は富士市でしょ!
2月11日(土/祝)~12日(日)は、待ちに待った「東海・北陸B-1グランプリ2017 in富士」です!
富士市永田町の中央公園と吉原商店街の2会場にて、北は青森、南は三重までのご当地グルメが大集合するこのイベント。あなたの投票で参加団体の運命が決まるかもしれません!
・・・とはいっても、じつはグルメだけではない楽しみが詰まっているのがB-1グランプリらしいんです。
なにがあってどう楽しめるのか、ここを知っておいて損はないはず。しかしかくいう僕(吉松)は、B-1グランプリに参加したことがないまったくの初心者です。
そこで開催地団体、富士つけナポリタン大志館の一等書記官、神尾英尚さんに「初心者でも満喫できるB-1グランプリの楽しみ方」を聞いてきました!
富士商工会議所まで直撃してきました。
ちなみに〆には特別ゲストによる意気込みもお送りします。ぜひ最後までご覧ください!
大前提は「各団体がご当地グルメでまちおこし」
富士つけナポリタン大志館 一等書記官 神尾英尚さん
吉松 |
はじめに「東海・北陸B-1グランプリ2017 in富士」が、どういったイベントなのかをざっくり押さえておきたいです。 |
神尾 |
そうですね。B-1グランプリというのは、各地域のご当地グルメを一挙に集めて、お気に入りの団体をお客さんに選んでもらい、ゴールド、シルバー、ブロンズのグランプリを決めるイベント・・・。というのはよく知られているほうの説明ですかね。 |
吉松 |
どういうことですか? |
神尾 |
私たちが大前提としているのは、ご当地グルメをツールに地元をPRするイベントです。B-1グランプリに参加できるのはボランティア団体「愛Bリーグ」に加盟している団体のみ。キャッチコピーにもなっている「ご当地グルメでまちおこしの祭典!」というのはまさにそういうことなんです。 |
吉松 |
・・・知りませんでした。ボランティア団体によるまちおこしですか。B-1グランプリのイメージといえば前者のほうで、やっぱり「グルメのおいしさを競うイベント」なんだろうなと思っていたんですけど。 |
過去のB-1グランプリの様子。
神尾 |
まあ、団体さんの意識がそこにはないといったら嘘ですけど、少なくとも食べ物のおいしさの順位を競うわけではないのは事実。おいしい、早い、楽しい、といった総合評価を各団体で競うんです。 |
吉松 |
総合評価! |
神尾 |
そうです。たとえば、「私のまちはこうなんですよ~!」と仮装などでアピールする団体さんもいますし・・・。そもそもね、よく間違われるんですけど、賞はグルメにではなくて団体さんに与えるものなんですよ。だからガイドブックなどにも団体名を大きく、グルメ名は小さく表示しています。 |
吉松 |
ほんとだ・・・。 |
神尾 |
あとこれだけは伝えておきたいんですけど、B-1グランプリのBはB級グルメのBではありません。地域ブランドのBなのでよろしくお願いします。 |
吉松 |
地域ブランドのナンバーワンを競うグランプリだから団体に賞を与える。納得です。 |
初心者でも満喫できる3つの楽しみ方
吉松 |
「ご当地グルメでまちおこしの祭典」は大前提におきまして。本題の初心者でもわかる楽しみ方を教えていただけますか? |
神尾 |
わかりました。大きくわけると3つくらいあるんですけども。とりあえず、ひとつ目は「ご当地グルメ」ですよね。 |
その① ご当地グルメをとにかく食べる
吉松 |
そうですよね。今回はどれくらいの団体さんが出展するんですか? |
神尾 |
愛Bリーグのうち東海・北陸支部に加盟する16団体。それから過去にゴールドを受賞した5団体を含めて21団体です。 |
吉松 |
21団体も。たとえばですけど、静岡県内からはどのような団体さんとご当地グルメが? |
神尾 |
静岡県内からは5団体ですね。ひとつ目は我らが「富士つけナポリタン大使館」の富士つけナポリタン。ふたつ目は――。 |
少し省略しまして、写真でざっと紹介していきます。今回参加する静岡県内の5団体はこちら!
富士市「富士つけナポリタン大志館」の富士つけナポリタン。※開催地のご当地グルメということで、投票対象外団体になっています。
袋井市「袋井宿たまごふわふわほっと隊」の袋井宿たまごふわふわ。
富士宮市「富士宮やきそば学会」の富士宮やきそば。
浜松市「浜松餃子学会」の浜松餃子。
賀茂郡西伊豆町「西伊豆しおかつお研究会」の西伊豆しおかつお研究会。
神尾 |
というわけです。 |
吉松 |
見るだけでお腹すいてきますね・・・。 |
神尾 |
そうですね(笑)まあ、県内はもちろんですけど、全国から多種多様なご当地グルメがずらっと揃います。ご家族や友達とシェアしながら食べ歩くと、かなり楽しいと思いますよ。ひとつでも多くのグルメを味わってみてほしいです。 |
その② 富士市吉原のまちを歩く
神尾 |
次は会場のひとつでもある「吉原のまち」ですね。 |
吉松 |
吉原のまち! レトロな商店街があって個人的に好きなまちのひとつです。でもなぜですか? |
神尾 |
そもそもまちおこしが目的のイベントなので、「開催地の中心市街地に、必ず会場を設けなけらばならない」っていうのがルールに盛り込まれているんですね。だから中央公園だけでなく、吉原商店街も使うんですけども。・・・とにかく吉原は見どころだらけなんですよね。 |
吉松 |
そうなんですか。たとえば? |
神尾 |
ひとつは岳南電車ですね。地元のローカル線なんですけど、昔懐かしい1~2両編成の電車で。すべての駅から富士山が見えるんですよ。 |
吉松 |
え・・・。めちゃくちゃ惹かれます。 |
こちらが岳南電車。オレンジのボディにちょこんと付けられた頭のライトがキュートです。
神尾 |
まあ、吉松さんもおっしゃいましたけど商店街もそうですよね。吉原の商店街はガッツがあって活気がある。今回のイベントのために限定商品を販売するお店も多いんですよ。だから商店街を歩いて回るのもきっと楽しいです。 |
吉松 |
お腹がふくれたら商店街を歩きながら休憩。っていうのもよさそうですね。 |
神尾 |
そうですね。あと商店街の付近には昔の神社や仏閣もありまして。ひとつのロードマップとして提案しているところもありますので、ぜひ足を運んでいただきたいです。 |
その③ 吉原祇園祭でお祭り気分を味わう
神尾 |
最後はもうあれですね。じつはいままで富士市や吉原で開催されてきたイベントにおいて、前例のないことをやろうとしているんですよ。 |
吉松 |
・・・なにが起こるんですか。 |
神尾 |
東海一の祇園とされる「吉原祇園祭」を、イベント2日目に開催するんです。 |
吉松 |
すごい。B-1グランプリ中に地元のお祭りを開催ですか! |
吉原祇園祭の様子。商店街が人で埋め尽くされています。
神尾 |
吉原祇園祭は350年以上前からはじまった、毎年6月に開催されているお祭りでして。200軒以上の露店と21台もの山車が吉原商店街を埋め尽くすんですよ。 |
吉松 |
想像するだけでかなり盛大なお祭りのようで・・・。 |
神尾 |
B-1グランプリでは来場者も多くて引き合うことは難しいんですけど、12台の山車をずらっと並べて各町ならではのお囃子を鳴らすことになっています。町によってお囃子がまったく違うので、それを楽しんでほしいですね。 |
吉松 |
なんて贅沢。お腹いっぱいご当地グルメを食べて、伝統あるお囃子も聴けると。 |
神尾 |
まあ、京都の祇園祭には敵いませんけどね(笑)それでも過去には、6月のお祭り以外のために山車を並べたりお囃子をしたりしたことはなかったので、かなり貴重な日になると思います。開催日時は12日(日)10:00~15:30です(吉原商店街にて)! |
吉松 |
正直ですね、B-1グランプリはグルメの祭典だとばかり思っていたので、ガラッとイメージが変わりました。 |
神尾 |
そうですよね。いつもグルメだけに注目が集まりがちで、それはとてもいいことではあるんですけど・・・。見せたいところはじつはこういうところなんです。まち、団体、人と協力してその成果を披露する場なんですよ。 |
吉松 |
まさにまちおこしの祭典だと。 |
神尾 |
そして披露して終わりではなくて、築き上げたまちおこしのノウハウを、向こう10年~20年と続けていきましょうと。そのためにやるんです。 |
いかがでしょうか。B-1グランプリというのは、ご当地グルメの味を競争するイベントではありません。
「ご当地グルメをきっかけに地元のことを知ってほしい」という想いをどれだけお客さんに伝えられるか、各団体の熱意がギュッと凝縮されたイベントなわけです。
神尾さんにお話しされた楽しみ方を参考にすれば、きっと充実した1日になります。
伝えきれなかった大会の詳しい情報(開催時間、チケット、会場案内、アクセスなど)は、公式HPを参考にしてください!
東海・北陸B-1グランプリ2017 in富士の公式HPはこちらから
ついに特別ゲストが登場・・・!
さて冒頭でお伝えした、「特別ゲストによる意気込み」をお送りして〆たいと思います。
特別ゲストとはこの方、
富士つけナポリタンの元祖「アドニス」の店主、市川さんです!
市川さんには昨年の夏、つけナポリタンの誕生秘話などを伺っています。
その最後に「富士でのB-1グランプリを通して、富士にはつけ富士リタン(つけナポリタンのこと)があるよね、とパッと出てくるようにしたい」と話していました。
なお、B-1グランプリには営利目的の団体は出場できず、どこもボランティアで構成されているので(もちろん食品衛生許可などはとっています)、市川さん自身が出展することはありません。
それでもB-1グランプリに対して、市川さんはなんらかの想いを持っているはず。個人的にめちゃくちゃ聞きたかったんです・・・!
場所は変わってアドニスにて。
吉松 |
ご無沙汰しています! さっそくですけど、前回の取材時に「富士でのB-1グランプリを通して、富士といえばつけナポリタンでしょ、と言わせたい」っていうのがありましたよね。 |
市川 |
そうそう。そんな感じだった。 |
吉松 |
もうすぐ開催されますけど、意気込みはありますか? |
市川 |
だからガツンと言わしてやろうと思っていますよ! |
吉松 |
男前・・・! |
市川 |
開催地のご当地グルメの元祖として、俺は迎え撃つほうだから。「うわ! なんだすげえ。こんなうめえのか」っていうインパクトを与えるのが仕事かなと。 |
吉松 |
迎え撃つっていうのはちょっと驚きましたね。 |
市川 |
そうかな。「元祖食べたけどおいしくなかったよ」ってなると、この活動自体(つけナポリタン大使館)に悪評が立っちゃうというか。やっぱりそういう想いは強くあるね。 |
吉松 |
背負ってますね・・・。なにもできないですけど、めちゃくちゃに応援しています。 |
というわけで、「ガツンと言わせてみろよ!」という気持ちでいいと思うので、ぜひアドニスさんにも足を運んでみてほしいです。
ただ市川さんによると、1日300杯が限界らしいので、絶対に食べたいならお早めに。
それでは以上です。「東海・北陸B-1グランプリ2017 in富士」をお楽しみに!
(画像提供:東海・北陸B-1グランプリ2017 in 富士実行委員会)