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フォトロゲイニングで駿河区の魅力再発見!
健康志向が高まっているからか、スポーツに関心を寄せる人は少なくありません。
でも、いきなりハードな運動は大変。そこで自然を楽しみながら適度に身体を動かすスポーツ「フォトロゲイニング」が近年注目を集めています。
今回は、静岡市駿河区・長田地区に暮らして29年の私安藤が、「駿河区フォトロゲイニングin静岡市(以下、駿河区フォトロゲイニング)」に参加してきました。
フォトロゲイニングってどんなスポーツ?
まずは、フォトロゲイニングについてご紹介しましょう。
フォトロゲイニングは、制限時間内に指定されたチェックポイントをたくさん回り、写真を撮影するスポーツイベントです。チェックポイントにはそれぞれ得点が設定されているので、より高得点を集めたチームが勝ちます。東京や大阪といった都市圏から長野や群馬などの地方まで、年々開催する自治体が増えてきました。
移動手段は徒歩または走るだけ。自動車や交通機関の使用は禁止です。全てのチェックポイントを回るのは難しいので、どこを狙うかを考えるのがコツ。体力と戦略性のどちらも求められるスポーツといえます。
駿河区フォトロゲイニングについて
私が参加してきた駿河区フォトロゲイニングは、先月18日に開催されたばかりです。
エントリー人数はおよそ300人と大盛況。スタートおよびゴール地点の「駿府匠宿」は人で溢れかえっていました。
参加者は2名~5名のチームに分かれて(クラスは混合・男子・女子・ファミリーの4つ)、同じクラスにおけるポイントを競い合います。
フィールドはおおむね長田地区、制限時間は3時間半。10:30に出発し、14:00までにゴールへ戻ります。1分でも遅れると減点となってしまうため要注意です。
チェックポイントの点数はたとえば、「明治トンネル」なら50ポイント、「井尻橋」なら18ポイントといった具合です。
長田地区はじつは観光地がたくさん?
私はまず「道の駅・宇津ノ谷峠」を目指しました。通過したチェックポイントをご紹介していきます。
起樹天満宮(起木神社)……26点
学問の神様、菅原道真を祀る神社。神社の命名の由来は、1195年に源頼朝が上洛を目指したときのことです。
頼朝は神社の前に倒れていた紅梅の木の伐採を家来に命じたのですが、翌日にその梅が起き上がったという伝説があります。
フォトロゲイニング当日、銀杏の葉が黄色い絨毯のようでした。フォトロゲイニングでこちらの神社を訪れた親子連れもハシャいでいます。
農園カフェCafé Jaboticaba……65点
日曜日のみ営業する西川農園さんが運営するカフェ。ビニールハウス内でお茶やコーヒー、季節の野菜や手作りパンといった軽食が楽しめます。
名物は国内ではあまり見かけない珍フルーツ、ジャボチカバを使った紅茶「ジャボチカバティ」。
ビニールハウス内でカフェを楽しむのもよいですが、写真のようにお店の外にはベンチも置いてあるので、外で味わうのもよいかもしれません。
道の駅・宇津ノ谷峠……21点
あ、みかんが置いてありますね。ここは静岡市と藤枝市の境にある道の駅。
国の登録有形文化財「明治トンネル」やハイキングコース「蔦の細道」などが近く、見どころ満載です。地元のお茶やみかん、たけのこといった農作物が購入できます。
何度か訪れたことのある場所ですが、あらためて商品ラインナップを見ると「静岡らしいなぁ」と感じさせられます。
さて駿府匠宿から道の駅・宇津ノ谷峠までを往復し、総移動距離は約7km、総得点は112点でした。高得点のスポットにも行ったので、わりといい感じだったと思います・・・。
が、男子優勝チーム「静岡市消防局」さんのスコアを見ると707点! まったく歯が立ちませんでした。フォトロゲイニングを本格的なスポーツと捉えているチームは、たくさんのチェックポイントを回っていたようです。
駿河区民が驚いた駿河区の秘密
駿河区フォトロゲイニングのチェックポイントではなかったのですが、道中で気になるものが見つかりました。
「日本の紅茶発祥の地、丸子紅茶」という看板です。考えてみるとお茶と原料が同じなので自然かもしれませんが、紅茶の発祥地がこんなに身近にあるなんて。
長年、静岡に住んでいましたが知りませんでした。
静岡の人に魅力を尋ねると、「なにもない」と返ってくることも少なくありません。NPO法人の方によると、「魅力が多すぎてどれをアピールしたらよいか、迷ってしまう」というお話しの裏返しでしょうか。実際に歩いてみると駿河区だけでも、観光スポットや名産品など気付くことばかりです。
でも、どうして丸子で紅茶なのでしょうか・・・。また別の機会に調査したいと思います。
駿河区の魅力、歩いて再発見
駿河区フォトロゲイニングに参加してみて思ったことは、「いつもは自動車で通り過ぎてしまう道も歩いてみると違う印象がある」ということでした。
じつは、スポーツしながら地域の観光を楽しんで魅力を発見できるので、フォトロゲイニングは移住促進のきっかけになることもあるようです。
まだまだブームが続きそうなフォトロゲイニング。地元の魅力を再発見するにはいいチャンスかもしれません。