【2016年まとめ】mitecoオープンから4か月
印象に残った記事から今年を振り返ってみる
こんにちは、miteco編集長の吉松です。
2016年9月1日から、静岡のローカルWEBマガジンとしてスタートした「miteco」。今月でオープンから4か月が経過しまして、いつのまにか2016年は終わりを迎えようとしています。
「静岡の魅力を再発見」をコンセプトに静岡のヒト、モノ、コトへ体当たりしてきた結果、本日12月30日付けで総記事数は“151本”。
図らずも「あ、初代ポケモンの数だ!」と気づいたわけですが、そんなことはどうでもよくて、これが全て静岡に関する話だと思うと感慨深いものです。
そこで2016年のまとめとして、編集部3人で印象に残った記事をあげつつ、今年を振り返ってみることにしました。
・・・ひとつだけお願いをすると、3人でいつものように喋るだけなので、ぜひ肩の力を抜いて見てみてください。
自分で書いた印象深い記事
――12月某日、mitecoオフィスにて
吉松 |
今年はお疲れさまでした。まずは自分で書いたなかで、印象に残っている記事をひとつずつ挙げていきましょうかね。 |
安藤 |
はい~。 |
山口 |
誰からいきます? |
吉松 |
じゃあ、言い出しっぺなんで僕から。 |
トップバッター:吉松
吉松 |
いろいろ考えたんですけど、僕はmitecoオープン直前、富士登山に挑戦した記事ですかね。 |
安藤 |
あ~・・・(笑) |
吉松 |
「こんなに上手くいかないことってあるの?」っていう印象深さ。ヒット祈願でご来光を拝む予定だったけど、8合目直前で悟さん(安藤)が高山病にかかって断念。しかも翌日の下山では台風が3つも日本列島に接近していて、暴風雨に見舞われながら下るという・・・。 |
山口 |
本当に「自然には人は勝てん・・・」と思い知らされましたね。いま振り返ると、悟さんのトラブル以外はケガもなく、よかったなと思う次第です。それくらいやばかった。 |
8合目の山小屋で高山病に苦しんでいる安藤。
安藤 |
じつはこの記事の影響で、いろいろな人にツッコミとご意見をもらっていて。いつかリベンジしたいな。 |
吉松 |
リベンジ。おふたりはリベンジにずっと乗り気ですよね。僕はちょっと・・・。 |
山口 |
(笑)それもずっと言ってますよね。 |
吉松 |
・・・まあ、記事にも書いたんですが、「これから困難がたくさんありまっせ」って富士山から教えてもらったんです。個人的にはこの富士登山で、mitecoに対してある種の覚悟ができましたし。だから失敗してよかったと思っている節はあります。 |
2番手:安藤
吉松 |
じゃあ、悟さんお願いします。 |
安藤 |
GO OUT CAMP2016ではじめて3776に会った記事かな。 |
安藤 |
3776というご当地アイドルに出会えたこともあるけど、単純にハイカー(3776ヲタ)さんの情熱とかピュアさに感動した。後日、プライベートで現場に行ってハイカーさんと話したとき、この記事の感想を言ってくれたのも嬉しかったかな~。 |
山口 |
そうやって記事の感想を直接言ってもらうのは嬉しいですよね。知らない人でも、ひとつ共通点ができたような気分になるというか。 |
吉松 |
記事がひとつのコミュニケーションツールになる瞬間はわりとありますね。 |
「GO OUT CAMP 2016」でライブ中の3776。
安藤 |
あと最初は「曲がいい」とか「ライブが楽しい」とか思ってたんだけど、ちぃちゃん(井出ちよのさん)がかわいいので、そういう目線で応援したいです。 |
吉松 |
普通にファンの目線ってことでいいですか。 |
山口 |
もうちぃちゃんって呼んでますもんね(笑)でもたしかに、先日公開された3776の記事で撮影同行をしたとき、本当にかわいいなと思いました。楽曲もよくって、じつは移動中や執筆中にも聞いています。 |
吉松 |
あれ、いつのまにかふたりともハイカーに片足突っ込んでます・・・? |
3番手:山口
吉松 |
それでは、山口さんどうぞ。 |
山口 |
僕は島田市の蓬莱橋で出会った、ふくろうおじさんの記事ですかね。 |
安藤 |
それはなんで? |
山口 |
僕が今年書いた記事って、「めちゃめちゃやりたかった!」「ここはやっておきたい!」みたいな企画の立て方をしたものが多いんですね。でもふくろうおじさんは、「たまたま出会った人」なんです。まさか蓬莱橋に行ったら、いけふくろう※に携わった作家さんに出会えるなんてびっくりで(笑)
※いけふくろう:東京都の池袋にある、待ち合わせ場所として有名なふくろうの像のこと。 |
吉松 |
そういえば、たまたま出会ったケースって少ないかもしれない。 |
安藤 |
でも偶然出会った人とかモノって、知らないだけでものすごいローカルさを感じるよね。そういうのを引き出すのがmitecoの役割な気がするな。 |
山口 |
僕もそう思いますね。だから純粋に「こんな人がいるって知ってほしい」と考えながら書きました。 |
島田市で活動するふくろうおじさんこと土屋誠一さん。
山口 |
記事中で語られてますけど、「続けること」や「なにかの理想を持ち続けること」の大切さもあらためて教えてもらいましたね。タイトルにも結構万感の思いを込めていますし。いま読むと「もっと取材したい」ってなります。 |
吉松 |
愛だなあ。 |
山口 |
もうひとつだけ言うと、僕が考えるローカルにきちんと着地できているというところで、ある種のスタート地点というか、自分の記事の書き方や取材の捉え方が変わったマイルストーンになった気もしますね。 |
吉松 |
いいこと言ってるんですけどカタカナ多いですね。 |
安藤 |
思った。 |
ほかの人が書いた印象深い記事
吉松 |
続きまして、ほかの人が書いた印象に残っている記事をひとりずつ。ここではmitecoライターさんも含めますよ。 |
山口 |
おお! |
吉松 |
発表順はさっきと逆にしましょうか。 |
トップバッター:山口
山口 |
ということは僕ですね。僕は宮島ムーさんの方言の記事かな。オープン初日に掲載した記事ですし、読んだときに「まじで!?」みたいのもあって・・・。 |
安藤 |
静岡で生まれ育っていると「まじで!?」ってなるね。 |
山口 |
ですよね。僕は「せんびき※」は標準語だと思っていたクチでして・・・。この記事を読んでよかったと思いました(笑)
※せんびき:静岡の方言で短い定規のこと。せんひきともいう。 |
安藤 |
自分も含めて静岡県民に多いらしいんだけど、自分が方言を使っていることを知らない。だから外に出たときに驚かれるし、自分も驚く。「だもんで」とか。 |
吉松 |
出た、だもんで。静岡に移住して最初にびっくりした方言です。 |
「せんびき」と言われても静岡県民ではない人はピンときません。
山口 |
運営側としては「そうそう、これこれ!」みたいな記事だなと。公開から日にちが経っても見られ続けてますし、「求められているな」と感じます。 |
安藤 |
なるほど。 |
山口 |
僕自身はこういうネタとは離れた取材ばかりをしているな~と思うので、今後は挑戦してみたいです。静岡県は西部、中部、東部で言葉が全然違ったり、その一方で意外と共通してたりすることもあるじゃないですか? |
吉松 |
同意見ですね。僕なんか県外出身なので、気になっているところはたくさんありまして。サイト全体としてもっと「あるあるネタ」みたいのは増やしていきたいな。 |
山口 |
あと、イラストがかわいい。 |
安藤 |
あのイラスト、じつはうち(株式会社エストリンクス)の社員なんだよね。 |
吉松 |
あ、それ言っていいんですね。 |
2番手:安藤
吉松 |
次は悟さんです。 |
安藤 |
山口と同じくオープン初日に掲載した、オオイシマオさんの記事かな。オーガニックとかフェアトレードのカフェね。 |
吉松 |
へー! ちょっと意外です。 |
安藤 |
いままでオーガニックってなんか取っつきにくくて、「ビジネス的じゃない」みたいなイメージを持ってたから衝撃だった。「irie cafe(アイリーカフェ)」の店主さんが言っていた、「難しいことでも、気が付いたら取り入れていた」という発想はすごくいいと思う。 |
山口 |
さすが社長というか、経営者の目線ですね。 |
irie cafeさんの人気メニュー「大豆ミートのからあげプレートランチ」。
安藤 |
オオイシマオさんの記事ってirie cafeに限らず、自分がまったく知らない世界の話ばかりなんだけど、自分の生活とのつながりを感じるから好きだな。 |
吉松 |
興味がなくて知らなかったことが、意外と身近なことにつながっていたみたいな。その面白さはありますね。 |
山口 |
同感です。僕も「別のクラスタのお話し」なんて思ってオオイシマオさんの記事を読んでいたんですが、いくつか読むうちに「あれ? これってすごく近くない?」と感じるようになって。紹介しているお店とか、最近はちょっと行ってみたいなと思ってます。健康にもよさそうだし・・・。 |
3番手:吉松
山口 |
最後は編集長ですか。 |
吉松 |
はい。僕は大学生ライターのあんどうみをさんの記事ですね。ぶらり散歩のお話し。 |
安藤 |
前になんか言ってたね。 |
吉松 |
そうなんですよ。これは僕が編集を担当したんですけど、その最中にちょっと泣いちゃって作業を中断してしまいました。 |
山口 |
えええ・・・。 |
静岡県立美術館の看板前で、「考える人」の真似をするあんどうみをさん。
吉松 |
あのですね、地方大学生の休日がそのまま記事になったような優しい内容だったので、「ああ、大学生活って楽しかったな」と思わされたんです。とにかくノスタルジックだし、ローカルらしいストーリーなんですよ。 |
安藤 |
じつは俺もこの記事からすごくノスタルジーを感じていて。たぶん、社会人とはまったく違う時間の流れ方をしているんだろうなと思う。 |
山口 |
そう言われてみれば、大学生の時間の流れ方って独特なのかもしれないですね。 |
吉松 |
ちなみに「僕もこんな1日を過ごしたい!」と考えて、山口さんに三島ぶらり旅を提案しました。 |
山口 |
あ、三島ぶらりはそんなイメージだったんすね・・・。なんか一緒なのが僕でごめんなさい。 |
吉松 |
いや、普通に面白かったですよ。雑学もタメになりましたし。でも次のぶらり旅は違う人と行ってみたいな・・・。 |
2016年振り返りのまとめ
編集部の3人がいつものように喋っただけの振り返り。でもそれぞれが考えていることを記事にしたのは、mitecoをオープンしてからはじめてかもしれません。
振り返りをしながら、「意外と自分たちの想いを発信していなかったな・・・」と気付かされました。だからこそ、今回の記事を通じて、mitecoのことを少しでも知ってもらえたらいいなと思います。
ちょっと話は逸れますが、山口が少し前に「全国的にローカルといえば、限界集落とか田舎を指すことが多いけど、静岡県の場合は街中だってローカルだと思うんです。そもそも静岡県がローカルなわけで。そういうところも切り取っていければいいですよね」と話していました。
考えてみればたしかにそうだなと思いまして、最近でもとくにハッとさせられた言葉です。たとえば、東京から見たローカルと静岡から見たローカルはきっと違うんですよね。「じゃあ、どう切り取っていこうか」というのが、これからのテーマになってくるかもしれません。
2017年はもっと静岡のことを理解して、もっと広い視野を持って、ローカルにアプローチできたらいいなと思いつつ――。
と、こんなことを考えられるのも、読者のみなさんをはじめとして、mitecoに関わってくれたみなさんと出会えたからです。この文章を書きながらしみじみ思いましたね。
あらためてみなさん、2016年は本当にお世話になりました。来年も静岡のヒト、モノ、コトに体当たりしていきますので、応援とご協力のほどよろしくお願いします!
年末年始の更新について
最後にお知らせです。
miteco編集部は、本日12月30日~2017年1月3日までお休みします。
それに伴いまして、記事の更新をストップいたしますのでご了承ください。TwitterやFacebookなどのSNSアカウントも全て止まります。
更新再開は2017年1月4日正午。繰り返しますが、2017年のmitecoは1月4日正午からスタートです。
みなさんよいお年をお迎えください。また来年お会いましょう!