富士山麓の大自然すぎるキャンプフェス!
「GO OUT CAMP vo.12」に編集部が潜入してきた
残暑を締めくくるキャンプフェスにいざ! こんにちは、miteco編集長の吉松です。
編集部の安藤(写真)とふたりで、富士山の麓(富士宮市)で開催された「GO OUT CAMP(ゴーアウトキャンプ) vol.12」に来ています。イベントは9月30日(金)~10月2日(日)の3日間開催で、僕たちはメインという10月1日(土)での参加です。
いきなり余談ですが、僕はいわゆるフェスがぼちぼち好きな人間です。たとえば新潟のフジロックには、何度か足を運んでいます。でも今年は、どこにも行けなかった・・・!!
だからこのGO OUT CAMP、オフィシャルで入っているとはいえ、かなりワクワクしています。楽しむぞー!
GO OUT CAMPとは
GO OUT CAMPは2008年からスタートした、アウトドアスタイルなどを提案する雑誌「GO OUT」より派生したキャンプイベントです。
人気アーティストによるライブのほか、各エリアでのイベント、アウトドアブランドのブース、ボルダリングなどのアクティビティ、そして会場いっぱいに広がるキャンプテントなどと、豊かな自然のなかで思い思いの時間を過ごせます。
またGO OUT CAMPは数年前から、「GO OUT JAMBOREE(ゴーアウトジャンボリー)@富士宮市麓」「GO OUT CAMP 関西@京都府南丹市」「GO OUT CAMP 猪苗代@福島県耶麻郡」と、規模を拡大させたイベントも全国各地で開催中です※。
※静岡2回、福島と京都は1回ずつの年4回の開催。
主催者に聞いたGO OUT CAMPについて
よし、どっから回ろうかなー!と思っていたら、このイベントに声をかけてくれた方から「主催者さんがちょっとなら時間とれるかも」との連絡が入りました。
僕らはふたりとも初参加なので、知らないことばかり。ぜひ会わせてほしい!とお願いをして・・・。
GO OUT CAMP主催者の深作雄司さん(以下、深作さん)に会うことができました!
吉松 |
お忙しいところありがとうございます・・・! さっそくですが、富士山の麓で開催されるGO OUTのイベントは年に2回ありますけど、それぞれに特色はありますか? |
深作さん |
静岡では春と秋の2回開催していまして、わかりやすくいうと春が「フェスとして」、秋が「キャンプ重視」のイベントになっています。ですので、今回はキャンプを重視したイベントとなります。 |
吉松 |
なるほど。会場として富士山の麓を選んだ理由っていうのは? |
深作さん |
富士山の麓っていう、自然豊かな環境が一番の理由ですね。広大な大地でオートキャンプを思い切り楽しめる環境ですし、そこに集まる人々も自由に過ごせるので、結果的に上手くハマっているなーと思いますね。 |
写真提供:GO OUT
吉松 |
それでは別の質問なんですが、アーティストやブランドなどは、なにかコンセプトを持って選んでいるんでしょうか? |
深作さん |
アーティストさんでいうと、GO OUTに来るお客さんは30代がメインなんです。そうなると家族や友人などと、幅広い形でいらっしゃるので、そのバランスをとってブッキングしています。
ブランドさんなどは誌面でもお付き合いのあるブランドさんだったり、イベントに興味を持ってお問い合わせいただいたみなさんに出展いただいています。 |
写真提供:GO OUT
吉松 |
このイベントでお客さんに伝えたいメッセージはありますか? |
深作さん |
キャンプ初心者から経験者もいるような、多種多様な方がいらっしゃるなかで、ここで感じたことを持って帰ってもらって、日ごろの生活が自然とともにあるように、っていう気持ちがあります。 |
吉松 |
あーそうですか。いわゆるフェスって、普段の生活をリフレッシュするために来るイメージがあるんですが、そうでなくて日常につなげてほしいってことですよね。 |
深作さん |
そうですね。やっぱりキャンプっていう存在があるからですよね。キャンプは衣食住の”住”がありますし、もしかすると全部を兼ね備えた存在でもあって。ひとつのライフスタイルの形だと思います。 |
会場の様子はこんな感じ!
「日常生活にもつながるキャンプフェス」。GO OUT CAMPを語る上で、大きなキーワードになりそう。これを踏まえて会場をぐるっと回るぞー!
ここはメインステージに続く「FUMOTOPPARA ROAD(ふもとっぱらロード)」です。オフィシャルバーをはじめとしたフードやグッズブースがずらり!
こちらがメインステージとなる「GO OUT STAGE」。山の中のステージはやっぱりいい。非日常感をバシバシ得られます。
ちなみにこのときは、お笑いタレントの「ヒロシ」がライブをしていました。「ヒロシです・・・」でドッとウケるのに、肝心のお話しに入ると、シーンとなる会場がGOODでしたね。
メインステージの隣にあるのは、「Brand Avenue(ブランドアベニュー)」というブランドブースです。アウトドアのアイテムがなんでも揃っていて、もちろんその場で購入可能。
「手ぶらで来てもここで全部揃うんじゃないか・・・?」と思うほどの充実度です。あとから聞いた話だと、少数ですが実際にそういう人もいるそうで。
・・・そしてこのあたりを歩いていると、男女6人組に「写真撮ってくれませんか?」と話しかけられました。もちろん承諾したわけですが、せっかくなのでこのイベントについて聞いてみることに。
吉松 |
どこから来たんですか? |
6人組 |
東京から来ました! GO OUT CAMPは初参戦です! |
吉松 |
東京から初参戦ですか! どうして参加しようと? |
6人組 |
この人(ビールボトルを持っている方)がアウトドア好きで、そこからみんなに声がかかった、って流れですね。 |
吉松 |
おー! そうですか。ではGO OUT CAMP、正直な感想をいただきたいです。楽しいですか? |
6人組 |
最高です! 楽しいですよー! |
ほんとうに楽しそうだなー。いいなー・・・。
吉松 |
・・・悟さん(安藤)、女の子とフェスとかに参加するっていいですよね。 |
安藤 |
・・・あ、うん。まあ、そうだねえ。 |
吉松 |
・・・ですよね。ありがとうございます。 |
男女6人組が去ってから、僕からすると「隣はヒゲのアラサーか・・・」、安藤からすれば「隣はヒゲの若造か・・・」っていう、なんともいえない感じに。
「インスタ」で広がる輪・・・?
さて、気を取り直して、次はキャンプテントが一面に広がるキャンプサイトへ! アウトドア好きが集まっているからか、同じテントが見当たらず、形も色もさまざまです。
ぶらっと歩いていたら、ミリタリーで統一されたおしゃれすぎるテントを発見。どうやら家族で来ている様子です。話しかけてみれば、ご主人(岩下さん)はもう3回目の参加! でも家族での参加は今回で初とのことです。
吉松 |
家族で初のGO OUT CAMPはどうですか? |
岩下さん |
大人だけじゃなく子どもが遊ぶ場所もたくさんあって、みんなすごい喜んでくれてるんですよね。来てよかったなーと思います。 |
吉松 |
いいですねー。家族みんなで楽しめるっていう。それでは岩下さん自身は3回目の参加ということですけど、GO OUT CAMPの魅力ってなんですか? |
岩下さん |
んー知らない人と仲良くなれるとこですかね。インスタのタグとかでつながって、まったく知らない人から話しかけられたりするんですよ。 |
吉松 |
へー! インスタでそんなつながりができるんですか。 |
岩下さん |
そうそう。アウトドア好き同士で趣味も会うから、会話も弾むんですよ。 |
来場者同士がインスタでつながるなんて驚き。でもたしかにGO OUT CAMPはアウトドア好きが集まるから、横のつながりもできやすそうです。
こういったコミュニティづくりに、イベントそのものが一役買っているのは大きな魅力かも。
最後になぜか腹ごしらえ
そうこうしているうちに、あたりは薄暗くなってきました。じつはお昼から参加して、なにも口にしていなかったのでお腹が空いています。
ということでフードエリアに並んでいた、ベトナム生まれのサンドイッチ「バインミー」を食す! こういう海外のフードはフェス感があって好きです。
こちらは「バインミーチキン」。肉厚なレモングラスチキンを使っているらしい。
うまい。さっぱりとした味わいながらもボリューミーで大満足。野菜もたっぷり入っていて、日ごろ野菜が足りてない僕には嬉しいです。
ちなみにもうちょっと暗くなったあと、安藤は陽気なお兄さんが作っているケバブを食べていました。
なにかひたすらに思いつめたあげく、最後の晩餐としていただく。みたいなシチュエーションになっていますが、そんなことありません。野菜はシャキシャキ、肉はジューシーで美味しかったそうです。
まとめ
「ひととおり回り終えたし、そろそろ帰ろうか」と話していた矢先、どこからか「おおおおお!」という歓声が・・・?
なんだなんだと声が聞こえる場所に行ってみたら、来場者が自由に参加する「野外カラオケ大会」が始まってました。なんでこんなに盛り上がっているの?ってくらい盛り上がっています。手はあがるし、拍手の数もかなり多い。
しばらく見ていたんですが、たしかに面白い!!
まったく声がでないイケメンお兄さんが、なにを言っているかわからないけど一生懸命に歌っていたり、ディズニーソングをプロ顔負けの歌唱力で歌い上げる男女ふたり組だったり。
それを観客全員で盛り上げよう!っていう雰囲気が最高でした。これだけのアットホームさがあるのも、GO OUT CAMPのひとつの魅力なのかなー、と思いつつ――。
写真提供:GO OUT
帰り際、悟さんと知らず知らずのうちに「キャンプしたいねー」と話していました。また来たいのはもちろんなんですが、キャンプをしたいという気持ちのほうが強いです。日常生活にもつながるキャンプフェス、その意味を身体で感じたのかもしれません。
普段とは違う空間で、音楽を聴く、ご飯を食べる、友人と話すなど、なにをするにも自由な時間。お客さんを見ていると、そんなゆったりとした時間が流れていて、ちょっとした羨ましさがあったんです。
僕は基本的にインドア派ではあるんですが、インドアでしていることをキャンプでする、なんてこともよさそう。GO OUT CAMPで感じたことをしっかり持って帰れそうです!