さば10,000匹の炭火焼きにオリジナルさばチキン!?
さば三昧の焼津「小川港祭り」現地レポート!
焼津港は、かつおの水揚げ量日本一。そんなことは静岡県民のみなさまご承知のこと。でも「焼津はおいしいさばもたくさん捕れるんだよ」って、県外の方に自慢したことはありますか?
静岡県は、かつおだけじゃない、まぐろだけじゃない、さばの水揚げ量が全国3位※でもあるんです! その事実を実感するべく、さばの水揚げ量が8割という焼津小川港で開催された「小川さば祭り」へ行ってきました。
※出典:農林水産省「平成27年全国統計 漁業種類別・魚種別漁獲量」より
静岡県は「さばの水揚げ量全国3位」の事実
私は銀色の魚が好きで、幼少のころからしめさばとバッテラが大好物でした。なのに、小川港がさばで有名なことを知らずに生きてきたのです。
2017年10月28日に開催された「小川港さば祭り」。ぐるっと会場を回る前に、静岡県のサバ事情をちょっとお話しましょう。
かつおやまぐろよりも庶民的で、身近すぎるお魚のさば。あらためまして静岡県の漁獲量は全国3位です。
- 1位・・・茨城県(143トン)
- 2位・・・長崎県(66トン)
- 3位・・・静岡県(57トン)
※出典:農林水産省「平成27年全国統計 漁業種類別・魚種別漁獲量」より
1年中獲れるさばですが、伊豆近海で漁獲される寒さばは脂が乗っておいしいということで、全国に多く出荷されているそう。県内ではほかに、沼津港でもさばの水揚げが多く、オリジナル商品を開発するなどしています。
小川さば祭りでも、新しいオリジナル商品があると聞き、とても楽しみ。さて、そろそろ会場へ入りますよ。
来場者に先着配布、さば10,000匹の炭火焼き!
人だかりをかき分け見たのは、さばの炭火焼き! ずらーっと並ぶ網の上のサバは圧巻です。
先着10,000人に無料配布という、太っ腹な小川さば祭り。来場者のみなさんは、お行儀よく焼き上がりを待っています。
毎年常連の方はこれが楽しみで来ているとのこと。さばを炭火で焼いて食べるなんて、なかなかできませんよね!
ふっくら焼きあがったさばは、熱々のうちに配られます。
そして焼き場のお向かいは漁港の魚市場。なんだか人がいっぱいです。
どうでしょう! この大賑わい! 漁港魚市場の両サイドにギッシリ並んだ地元のお店、魚屋さんを目当てに市内県内、県外からもお客さんが来ているようです。
それにしても、想像以上の人の多さに驚きました。「焼津人いない情報って嘘だら!」と言わせていただきます。
端っこが見えないほどの人ごみをかき分けて・・・見えたのは「金寿司のさば寿司」テント。
地元に愛される歴史ある焼津中港の寿司屋、「金寿司」さんの前は長蛇の列。
「手書きで悪いんだけどね、地味でごめんね」なんてお店の方がおっしゃっていましたが、いえいえ、かわいらしい。手づくりテントは人ごみの中のオアシス。落ち着きます。ホッとします。
ここで購入したのは、小さいひと口サイズのさばの押し寿司です。10カンで500円。酸っぱさ控えめ、それがさばの甘みを増すように感じられておいしい!
はい、次、どんどん行きますよ。
これまた人だかりを押しのけて、手を伸ばし撮れた写真は、ステージプログラム真っ最中の藤枝西高校書道部のパフォーマンスです。
そして、次もまた人だかりの中にいた巨大な魚・・・
ええっ! マンボウ!?
こんな魚も水揚げされてるのですね。
オリジナル「さば」商品を食す!
人だかりを連呼して、駆け足で市場の中を歩いてきました。少し人疲れがみえて外へ出てみると、かわいらしい看板がありましたよ。
「小川さばキッチン」。こちらは藤枝市にある「くるみキッチン」と小川漁協とがコラボした、期間限定ショップです。小川さば祭りの目玉のひとつ。
これこれ、これ気になってたんですよ。「さばチキン」を使った漁港オリジナルの商品を提供しているらしいんです。
ありました! これがさばチキンを使っている商品です。
さばチキンとは、小川漁協が開発した商品で、骨を抜きふっくらと蒸しあげ、パックしたさば。このさばチキンを挟んだベーグルと、さばチキン入りのクラムチャウダーを、お昼ご飯にいただきます。
ほぐしやすいので、サラダに入れたり、冷やし中華に乗せたり、いろいろ使いやすそうだな、と手軽なところが気に入りました。
ちなみに写真の一番上にあるのがさばチキンです。小川漁港の各種イベントなどで販売されているそうなので、気になる方は公式FBページをチェックしてください!
お祭りムード満点。祭りの〆は鮮魚詰め放題
お腹も満たされ、次はじっくりと店舗巡りをしようかと、市場の中に引き返したスギノ。活気のある空気が心地よくて、再びテンションが上がってきます。
魚河岸ハッピのお兄さん方が、本日水揚げされたさばやいわしを販売しています。その威勢のいい声の先には・・・
「いわし詰め放題300円!」
お祭りモード全開です。
よし! やりますよ。渡された袋に、大きめのいわしが20匹は入るでしょうか。「そんなたくさん持ち帰ってもな・・・」と思っていても、詰めてしまうのが主婦のサガ。いや、主婦じゃなくても頑張る人々。
おじさんの袋、あふれてますよ! ふたりがかりでまだ入れるようです! 無理だら!
詰め終わってもお兄さんが、さらに20匹をサービスでくれました。おそらく50匹は入っていそう。いわしが重くて、これ以上の取材続行は無理なようです。
それに、魚偏に弱いと書いて「鰯」ですから、早く帰宅して新鮮なうちに調理せねば!
ということで・・・小川港さば祭りのお話は、これまでとさせていただきます。
当初の目的「静岡はさばもおいしいんです!」をしっかり実感できました。みなさんも県外の方に自慢してくださいね!
あ・・・さばを買うの忘れました。(静岡はいわしも、おいしいですよぉ・・・)