静岡のWEBマガジンがリアルに飛び出しました!
「mitecoまつり2017」の振り返りと総括

  • posted.2017/10/09
  • 吉松京介
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静岡のWEBマガジンがリアルに飛び出しました! 「mitecoまつり2017」の振り返りと総括

こんにちは、miteco編集長の吉松です。

先月、9月29日(金)~30日(土)に開催したリアルイベント「mitecoまつり2017」。昨年9月にスタートとしたmitecoの1年をまとめた集大成となりました!

開催のお知らせでも引用しましたが、年明け1発目の記事で書いたこちら。

2017年のmitecoはいろんなことを考えているんですが、とくに僕がここ数か月でずっと考えている「miteco文化祭」は実現させたいです。mitecoに関わっていただいた店舗さんやアーティストさんなどを集めて、インターネットではなくリアルイベントとして一同に顔を合わせるという。

キャッチコピーに「みてきてつながる しぞ~かネット」とつけたように、静岡県内での横のつながりをmitecoをプラットフォームにして創っていきたいと思っているわけです。

この想いと企画を、いつもお世話になっている静岡市葵区の文化施設「サールナートホール」に持ちかけたところ、ご快諾いただき開催決定!

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会場のサールナートホール。3階には映画館「静岡シネ・ギャラリー」を併設。

miteco初のイベント、運営会社のエストリンクスにとっても初のイベント・・・。そんななかで不安と期待が入り混じったような、いままでにない新鮮な気持ちでひとつのチャレンジが始まりました。

ここからmitecoまつり2017の模様を、参加いただいた皆さんの声とともに振り返っていこうと思います。

前夜祭『息の跡』上映会~本祭スタートまで

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9月29日(金)18:30前後、サールナートホールにて。この日は前夜祭として静岡市出身の映画監督、小森はるか監督作品『息の跡』の静岡初となる上映会でした。会場の外までお客さんがあふれる大盛況!

上映後は、編集部の山口による小森監督への公開インタビューも実施。本人は直前まで「めちゃくちゃお客さんがいらっしゃる・・・。汗がとまらん・・・」とワナワナしていましたが、以前のインタビューも踏まえた和やかで濃い内容になっていたと思います。

ちなみに上映会の裏では、ライターのTakashiさんに担当いただいた「miteco写真展」の準備を!


富士山をはじめとして「静岡らしい」写真がズラり。mitecoの記事からピックアップされた写真がほとんどで、「ココもココも足を運んでくださったんだな・・・(Takashiさんが)」と感慨深かったですね。

そして本祭を迎えます――。

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9月30日(土)、mitecoまつり2017本祭当日。出店のご協力をいただいた「RUMORCURRY」「MARNIE’S COFFEE」「CLOVER13」「水曜文庫」「とまり木珈琲」「EI」の計6店舗も集合し、準備万端!

普段の店舗の様子は知ってはいたものの、いざ目の前に揃うと「インターネットから飛び出してる感」が実感として湧いてきてグッときましたね。

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サールナートホール内、1Fホール舞台袖より

スタートの10:00に合わせて、1Fホールでは開会宣言! 僕の挨拶のあとは、ホールの司会進行を務めてくれた「静岡大学放送研究会 Cue-FM」から市川さんと槇田さんの登場です。

Cue-FMは昨年の冬に取材して以来、静岡市のコミュニティFM「FM-Hi!」で同団体が担当する番組「静大スタイル」にも呼んでいただいたような仲。

しかも番組内で「mitecoで文化祭をやろうと考えていて、もしよかったら司会進行をしてくれませんか?」なんて話していただけに、ここまでつながれたことが嬉しくて嬉しくて・・・。

3776静岡担当「井出ちよの」~お昼休憩まで

午前中は、準レギュラーと言ってもいいでしょう。富士山ご当地アイドル3776、静岡担当の井出ちよのさんのショータイム!

本邦初公開となった彼女主演の映画『富士消失』上映会、そして本人と石田プロデューサーを加えたトークセッション、さらに井出ちよのさんによるライブと盛りだくさん。

特に印象に残ったのはライブで、「アイドル×アート」という見事なかけ算に圧倒されました。若々しさだけではない芸術的な圧力というか。

3776井出ちよのさんのあとは、午後に向けてブレイクタイム。

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お昼どきだったので「ご飯を食べに!」「コーヒーを飲みに!」みたく、グルメ目的で足を運んでくれた方も多かった印象です。

それと「2Fの店舗さんが気になってたんです!」「写真展を見にきました!」と言ってくださった方もいて嬉しかった。

さてブレイクタイムのあとは、1Fホールで午後の部がスタート!

トークイベントその1~トークイベントその2まで

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午後の部1発目は、トークイベント「どこまであるある? 違いすぎる静岡のモザイク文化」。西部、中部、東部、県外出身者を集めて、とにかく地元あるあるを語り合う会です。

浜松市出身のリコーダーアーティスト・haruka*さん、千葉県出身の静岡大学教授・小二田誠二先生、富士市出身のmitecoライター・花さん、静岡市出身のmiteco編集部・安藤の4名が登壇。

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静岡あるあるの方言問題、黒はんぺんなどのグルメ問題、そしてオルゴールを小学生のころ作ったかどうかなど・・・。やはりというべきか、同じ静岡県内でも文化が全く違う!

もちろん「あるある!」もたくさんありましたが、「ないない・・・」のほうが多かったような。とにかく話題が尽きなかったので、静岡のモザイク文化は思ったより根深そうです。これから記事でもガンガン調査していきたい!

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続いて登場したのは、浜松の現役大学生SSW「鈴」

K-mix開催「ザ☆オーディション vol.9」で今年、ソログランプリ&オーディエンス賞をW受賞するなど、ノリにノっている彼女のパフォーマンスは心身に沁みるノスタルジックなステージでした・・・。来年で大学4年生の彼女はいったいどこまで進化するのか、いちファンとして注目したい。

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鈴の余韻が残りつつ、トークイベントその2「静岡横断! 静岡のローカルコミュニティを創る人々」に突入。静岡の西から東で活動するローカルコミュニティのキーマンを集め、「静岡県というローカルで活動する意義、課題、可能性」を話し合いました。

登壇してくださったのは、伊豆市修善寺のコンセプト賃貸住宅「ドットツリー修善寺」プロジェクトリーダーなどを務める飯倉清太さん、富士市のリノベーションビル「MARUICHI BLDG.1962」運営マネージャーなどで活躍するippei tamuraさん、出店もしてくださった浜松市引佐町の山奥カフェ「CLOVER13」店主の伊藤翔さん、そして僕です。


それぞれ地域での活動を踏まえたお話をしていただきましたが、後日、飯倉さんがSNSにて投稿されていたように実践している人の言葉は重い(上記参照)。

地域に入り込まないと出てこない生の声ばかりで、地域の課題も意義も可能性も実感として得られました。じつは終えたあとにも、舞台袖や楽屋でトークセッションは続いていて・・・。このつながりを大切にしたいと強く思ったものです。

深澤太一ライブ~mitecoまつり2017閉会まで

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mitecoまつり2017も終盤。静岡市のプロクラシックギタリスト・深澤太一さんの登場です!

第41回大阪ギター音楽大賞優勝などの実績を持つ、まだ26歳のクラシックギタリストは息をのむほどの演奏を披露・・・! 演奏後、ホールから出ていくお客さんが「なんだあれは・・・」「すごすぎてもう・・・」と圧倒された様子だったことは鮮明に覚えています。

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トークイベントもラスト。「静岡出身WEBライター集合! 発信者から見る静岡の宝」です。静岡出身のWEBライターとして活躍する皆さんで、「静岡県に足りない情報、注目している情報」をテーマに意見交換をしました。

登壇者は、静岡市出身でいまは東京を拠点に活動する田中嘉人さん、静岡市出身でグルメブロガー&WEBライターとして活躍するはなげっくすさん、浜松市出身で浜松と東京の二拠点生活を送るしまけんさん、そして静岡市出身でmiteco編集部の山口を含めた計4名です。

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静岡のことをよく知り、発信者でもある皆さんは、こぞって「静岡のポテンシャルは高い」と話していました。でも「埋もれているからこそのポテンシャル」というのは共通意見。田中嘉人さんが話していたように、動けるライターと編集が足を動かさないと宝は出てきません。

mitecoはもちろんですが、県内のライターさんやブロガーさんの情報も含めて、広い意味で静岡の宝を協力して拾い上げていくことが大切だと思います。トークイベントの内容はFUJIOさんという方が、ブログでしっかりまとめてくださっているので、よかったらそちらもご覧ください!

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mitecoまつり2017の大トリ。トークイベント「どこまであるある? 違いすぎる静岡のモザイク文化」にも登壇いただいたリコーダーアーティスト、haruka*さんです!

リコーダーは小学校のころに演奏していた童謡のイメージが強かったので(そんな人も多いはず)、ジャンルを飛び越えたパフォーマンスに「リコーダーってこんなこともできるの・・・?」と目が点に。1日を締めくくるにふさわしい、楽しさと癒しがギュッと詰まったパフォーマンスでした。

mitecoまつり2017を終えて

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以上、ハイライトではありますが、mitecoまつり2017の振り返りでした!

あらためてご来場いただいた皆さん、関係者の皆さん、本当にありがとうございます。おかげさまで「静岡県内での横のつながりをmitecoをプラットフォームにして創っていきたい」というひとつのチャレンジを達成できました。

当日はインターネットからリアルにつながる瞬間、たとえば「ネットの情報しかなかったけど、はじめて生のライブを観て感動した」「お店に直接行く機会をなかなか持てなかったけど、気になるお店の方と話すことができた」などの声もたくさんいただけまして、微力ではありますがきっかけづくりになったと思います。

運営としてはお店、アーティスト、登壇者同士のつながりも見られたので、ひとつでも今後に発展すると嬉しいですし、mitecoでもより発展した場を提供できればと考えながら・・・。

またあたたかい声をいただきつつも、正直に、反省点は多いイベントでした。細かいところを挙げればキリがないほどで、ご来場の皆さんをはじめご迷惑をおかけしてしまったと思います。いただいた意見を踏まえて、そしてひとつの経験と捉えて、前向きにこれからの成長につなげていきます。

さて1周年の節目を終えたmiteco。閉会の挨拶で少しふれましたが、この秋にも再び新たなチャレンジを始めます。詳細は今月中にも、記事にて発表する予定です。

今後も「みてきてつながる しぞ~かネット」を胸に、静岡県という地域で自分たちの楽しみを皆さんでつくれるようなプラットフォームを目指していきます。2年目のmitecoも皆さん、どうぞよろしくお願いします!

SPECIAL THANKS

miteco読者の皆さん、mitecoまつり2017ご来場の皆さん、mitecoライターの皆さん、サールナートホール/静岡シネ・ギャラリー、アオキユウタさん、小森はるか監督、島田元監督、静岡大学放送研究会 Cue-FM、鈴さん、井出ちよのさん、石田プロデューサー、haruka*さん、深澤太一さん
RUMORCURRY、MARNIE’S COFFEE、CLOVER13、水曜文庫、とまり木珈琲、EI、sone records、Takashiさん、小二田誠二先生、花さん、飯倉清太さん、ippei tamuraさん、伊藤翔さん、田中嘉人さん、はなげっくすさん、しまけんさん、すみやグッディ株式会社、古橋織布有限会社 (順不同)