月一で現れる森のプチ読書室「Liferary」って?
屋外読書室で味わう至福の読書体験

  • posted.2019/08/21
  • ゆっけ
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月一で現れる森のプチ読書室「Liferary」って? 屋外読書室で味わう至福の読書体験

こんにちは、ゆっけです。令和という新時代がスタートして3か月経ちましたが、みなさんいかがお過ごしでしょうか? 僕はあらためてお気に入りの本を読み、マインドをリフレッシュしていました。

どこでも手軽に読めるのが本の魅力、たまには屋外の気持ちのいい場所で読んでみたくなりませんか?

じつは藤枝市のゆるびく村で月に1度、「森の読書室 Liferary」という屋外読書室が解放されています。

一体どんな場所なのか、実際に体験してきました。

ゆるびく村とは

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会場となる「びく石ふれあい広場」と「ゆるびく村」は藤枝市の山奥にあります。藤枝バイパスの谷稲葉ICから車で20分ほど北上したあたり、開放的でほのぼのとした雰囲気が印象的な場所です。

鹿児島県出身の村長さんが「自然に囲まれながら、ものづくりをしたい」との想いから村を作られました。

村内にはハンモックカフェ、日替わりでカレーを楽しめるカレー屋、ガーデニングを楽しめるガーデンショップなど、1日中楽しめるコンテンツで溢れています。

森の読書室 Liferaryは大きなけやきの木が目印

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ゆるびく村のもっとも奥の公園に、目を引く大きなけやきの木があります。

そのけやきの木の下が森の読書室 Liferary。ブックイベントを中心に出店している古書店「海馬堂(うみうまどう)」主宰の永嶋さんが、毎年4月~1月の第1日曜に開催する屋外読書室です。

森の読書室が提案するのは、「五感を使った本選び」をテーマにした楽しい読書との出会い。自然の中でゆっくりと本に対峙してもらえるようにと、永嶋さんが選んだ土や緑を感じられる自然の本、生き方や身体の本が並びます。

そのジャンルは小説、詩集、写真集、図鑑、絵本など、本当にさまざま。

木漏れ日の気持ちいいけやきの木の下で好きな本を選び、お気に入りのベンチでのんびりと読書を楽しめる空間です。

五感で楽しむ読書体験

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僕が本棚をグルッと1周して、1番ビビッときた1冊『SAFARI HONEYMOON』。鮮やかなグリーンの装丁が印象的です。

ハネムーンでサファリを訪れた夫婦が、旅の過程でとんでもない事件に巻き込まれていくという内容で、個性的なイラストが面白いアニメーションブックでした。

image5読書の合間に視線を上げれば、こんなに素敵な光景が広がっています

初めましての本を手に取る感触、心地よくそよぐ風の香り、穏やかな気持ちにさせてくれる鳥たちのささやき、本から少し目を離せば目の前に広がる大自然、小腹が空いたら村へランチに。

森の読書室は五感をフルに使って楽しめて、身体すべてが喜びに満ち溢れていました。

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読書カードを読みかけの本に挟むことで、その本は今後の開室日でも必ず登場します。続きが必ず読めるこのサービスはとてもありがたいですね。

本の世界で新しい発見に繋がる提案を

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ゆっけ

大自然の中での読書は最高に気持ちよかったです!
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永嶋

ありがとうございます! とても嬉しいです。
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ゆっけ

どんなキッカケからここで読書室を開放しようと思いましたか?
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永嶋

本が大好きで、読書に没頭できる場所を探したときにこの場所に辿り着きました。とても静かな環境で、こんなにリラックスして本を読めるのは初めての経験で。どうせなら誰かとシェアして、プチ読書室をやってみたいと思ったのがキッカケです。
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ゆっけ

僕もこんなにリラックスして本が読めたのは初めてです!
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永嶋

本のプロがもっとも恐れるのは太陽と水、つまり本の日焼けや水濡れです。日光と雨のリスクもある、普段は絶対にありえない環境をあえて作ることで、また違う角度から本を楽しんでいただけるのかなと

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ゆっけ

野外に本棚があるなんて、まさに非日常でワクワクしますよね。
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永嶋

ここは登山口でもあり、公園でもあり、ランチでゆるびく村に訪れる人もいます。普段本を読まない方々も、この場所を通じて読書の習慣に繋がってくれたら嬉しいです。
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ゆっけ

それは嬉しいですよね。森の読書室では本との出会い方が斬新でしたが、ほかにどのような企画をされていらっしゃるんですか?
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永嶋

私が占いをさせていただいて占いの結果を本で渡したり、駅弁売りの格好をして食に関する本を寿司おりにくるんで渡したりしてきました
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ゆっけ

めちゃくちゃ素敵な企画ですね!
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永嶋

本をただ並べるのではなくて、アトラクション性を持たせた出会いを楽しんでいただきたいと思っています。

 

私はタツノオトシゴが好きなのですが、タツノオトシゴは脳の海馬の形にそっくりなんです。脳の海馬がゆらゆら揺れるような体験をして欲しいので、そんな想いからも屋号の「海馬堂」を決めました。

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ゆっけ

今日僕は海馬が何回揺らされたか分かりません(笑)本への深い愛を感じる永嶋さんですが、永嶋さんにとって本とはなんですか?
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永嶋

本によってどこにでも行けるし、誰にでもなれます。私にとって本は自由そのものですね。

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森の読書室 Liferaryは「life(生き方)」 +「rally(長く続くもの)」=“読書によってより豊かな暮らしが長く続くものでありますように”という意味が込められています。

この夏、森の読書室で普段とは違う読書体験を味わってみませんか? 新しい令和の時代が、より豊かで長く続くヒントで溢れていますから。

森の読書室 Liferary

住所:〒426-0131 静岡県藤枝市瀬戸ノ谷5639 ゆるびく村/びく石ふれあい広場 一番奥のケヤキの木の下
OPEN:4月~11月の第1日曜日 10:00~17:00 ※雨天はお休み