「Track’s」が夢見る最新型の生活と音楽とは
静岡発の全国を熱狂させるメロディックバンド

  • posted.2018/04/13
  • ロッキー
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「Track’s」が夢見る最新型の生活と音楽とは 静岡発の全国を熱狂させるメロディックバンド

どうもどうも。miteco読者の皆さん、ご無沙汰しています。愛すべき静岡を昨年7月に離れ、「下北沢THREE」というライブハウスで日夜修行しております、mitecoゲストライターのロッキーです。

いま静岡に地元の音楽シーンを震わせる、いや全国のロックキッズたちを虜にし始めているバンドがいるってみなさん、知っていました?

その名も「Track’s(トラックス)」。

メンバーはまだ全員10代、「ああそういえば僕にもそんな時代があったなあ」と物思いにふけってしまう「みんなスウィート」な時期ですよね。

じつは僕が21歳、彼らがまだ中学・高校1年生だったときからの知り合い。まあ〜超がつくほど生意気でめっちゃかわいい奴らだな〜と思っていたら、凄まじい活動をしていて、親戚のおっさんみたいに誇らしい気分です。

今日はそんな静岡のホープ「Track’s」に、親戚のおっさん代表として私、ロッキーがインタビューをすることに。

Track’s プロフィール

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Track’s(トラックス)。2014 年、幼馴染で結成された静岡発 10 代の3ピースメロディック・パンクバンド。 高校生ながら数々のツアーバンドを迎え討ち、ライブバンドとして成長してきました。 2016 年春に発売した Demo CD『MOGAKE』は約 800 枚を売り上げ完売。

TRUST RECORDS 主催 V.A.「TRUST YOUR SOULS “FRIENDS”」、THE NINTH APOLLO 主催 V.A「In the Stage 5」に参加。

2017 年 4 月「THE NINTH APOLLO」所属を発表、同年 6 月にはTOWER RECORDS & imc限定で1stシングル『She is always late.』を発売し、一気にシーンの注目を浴びます。約30本の全国ツアーを慣行し、TOKYO CALLING やマグロックなどにも出演を果たしました。


Track’s – Magic(Official Music Video)

2018年2月、1stミニアルバム『On my way home』を発表。 ツアー初日の下北沢SHELTERをSOLD OUTさせ、勢いそのままに現在ツアーの真っ最中。Zepp Tokyo でのイベントや「SATANIC CARNIVAL ‘18」への出演も決定し、メロコア次世代筆頭バンドとの呼び声も高いです。

静岡をホームタウンに活動を続ける意味とは

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Track’sは、Drums 大村隼太、Gt.Vo 生田楊之介、Bass内田優貴による3ピースバンド。

tracks_face_04ロッキー おっす。久しぶり。今日はよろしくお願いします。
tracks_face_05Track’s ロッキーさん! 久しぶりですね〜。よろしくお願いします。
tracks_face_04ロッキー 早速、聞かせてください。いまツアーの最中ってのもあると思うけど、月の半分くらいのペースでライブをやっていて、めちゃめちゃ忙しそうだよね。都内でのライブもけっこう増えてるけど、いまは上京は考えていないのかな?
tracks_face_01隼太 静岡で活動するのはすごく楽というか、メリットがあって。東名阪真ん中にあって、実家もあるし、荷物も置けるし、駐車場もあるし。
tracks_face_04ロッキー ふむふむ。(すんごい現実的な意見!)
tracks_face_02楊之介 単純にずっと暮らしてきているからこの街が好きってのはありますね。あと、静岡でバンドをするのが1番楽しいってのはあります。高校のときからずっとやってる「UMBER」は落ち着きますね。
tracks_face_03優貴 実家があるし、住みやすいっていうか・・・。
tracks_face_04ロッキー みんな実家(静岡)が好きなんだね! 俺もめちゃめちゃ好きだから、1か月に2回くらいは帰ってきてるよ(笑)東京が割と近いっていうのは、上京する必要のない大きな理由にはなるよね。

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インタビューの場所は、彼らがホームとして活動する静岡市駿河区のライブハウス「UMBER(アンバー)」。

tracks_face_02楊之介 めちゃめちゃ帰って来てるじゃないですか!(笑)あと、静岡のバンド同士の空気感って独特じゃないですか? 都内では絶対に出せない感じ。横のつながりがすごく強くて、普段遊んでるのもだいたいバンドの友達だし。
tracks_face_04ロッキー 楊之介がいまどんなことして、遊んでるか気になるわ。
tracks_face_02楊之介 サウナとか、富士宮にあてもなく行ってみたり。
tracks_face_04ロッキー 僕と一緒じゃん!(笑)「サウナしきじ」な!
tracks_face_01隼太 上京しないのは、静岡でバンドをしっかりと回せる環境を自分たちで作っていけたってのもありますね。

※サウナしきじ:サウナ界の聖地とされる、静岡最強のサウナ。 過去には僕も潜入しています。

静岡に実在するレストラン「GreenHouse」制作秘話

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Track‘sが2018年2月14日に全国発売した『Oh my way home』に収録されている、『GreenHouse』という楽曲。「あれ、なんかこの名前聞いたことあるかも」と静岡市に住んでいる人ならば、ピンとくるかもしれません。

じつはこのタイトル、静岡県静岡市池田にある同名のレストラン「GreenHouse」からとったもの。

地元在住のTrack’sファンはめっちゃ嬉しいですよね! この楽曲の誕生秘話などをGt.Vo楊之介に話を聞いて行きます。


Track’s – GreenHouse(Official Video)

tracks_face_04ロッキー Track’sの楽曲『GreenHouse』はどんな経緯でできたのかな?
tracks_face_02楊之介 僕があのレストランで作ったんです。これはもう「GreenHouse」にしようと!
tracks_face_04ロッキー ほう! ご飯を食べてるときに?
tracks_face_02楊之介 そうです。吉光さんとレコーディングの話をしていたときに、なぜかBメロのメロディが降りてきました(笑) ※東静岡UMBER店長&Track’sマネージャー。
tracks_face_04ロッキー メロディが先だったんだ。 英詞だから、どんなことを歌っているのかわからないんだけど、この曲はなにを歌っているの?
tracks_face_02楊之介 いつもメロディから作ってますね。この曲は「わからないことばかりだけど、まあ、やるか」っていう。
tracks_face_04ロッキー イージーゴーイング(楽に行こうぜ!)を歌っているんだね。こういう歌が自然と出て来るのって静岡っぽいかも。静岡のゆるさというか、生活していないとできない音楽は絶対あると思う。

tracks_05Track’sは、Drums 大村隼太、Gt.Vo 生田楊之介、Bass内田優貴による3ピースバンド。

tracks_face_04ロッキー GreenHouseはロケーションもいいし、すごく静岡を感じられるいい場所だよね。飯もうまいし。
tracks_face_02楊之介 そうそう。店員の人たちもすごくいい人たちですよね。いつも混んでるのもよくわかる。
tracks_face_04ロッキー Track’sファンの地元の人たちは、自分の知っている場所がミュージックビデオで使われていて、すごく嬉しかっただろうね。
tracks_face_02楊之介 ミュージックビデオを見て気になって、お店に食べに行ってくれた人もいるみたいで。曲名と店名が一致しているから、めっちゃわかりやすいですしね。
tracks_face_04ロッキー 「この街で暮らしている」って感覚を音楽を作るときに出せるのは、地方で活動するバンドにめちゃくちゃ大事なことだね。すごくカッコいいことだと僕は思うよ。

自分たちの世代感・静岡の音楽シーンとは。

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tracks_face_04ロッキー いまの自分たちの世代感とかについてはどう思う? いまのみんなの年齢とか。
tracks_face_01隼太 自分たちの世代感はメリットがたくさんあるなと思っています。いい意味で、自分たちに足りない部分を年齢が補ってくれている。
tracks_face_02楊之介 直感で動きやすいですよね。若ければ若いほど。たくさんツアーを回ったり。
tracks_face_04ロッキー 静岡でここまでライブをしてるバンドってTrack’s以外にいないよね。
tracks_face_02楊之介 同じ世代だったら、バンドを始めてからずっとライブの数は誰にも負けていない気がします。
tracks_face_01隼太 UMBERで一つひとつの出会いを大切にしてきた成果でもあるかなって思ってます。
tracks_face_04ロッキー 静岡で活動している同じ世代のバンドって少ないけど、いるよね?
tracks_face_02楊之介 イカスタンジャケットとか、Atomic Skipperとか。
tracks_face_04ロッキー 静岡の若い同世代のバンドがムーブメントを起こしたり、シーンになっていったらいいよね。
tracks_face_01隼太 単純に軽音楽部とか増えてほしいなと思ってるけど、まず自分たちが売れるしかねえなと思ってます。
tracks_face_02楊之介 集まってシーンを作るっていうより、それぞれがカッコいい活動をして、久しぶりに集まったときに、「静岡感」がある日を作れたらいいなって。それがシーンと呼ばれたらいいなと思います。

Track’sが目指すここからの道とメッセージ

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tracks_face_04ロッキー Track’sっていま、全国的に人気も出て来ていて、「まだ10代!?」って。これからどうなっていくんだろうってみんなが思っているはず。Track’sのみんなからそれぞれ、今後の展望を聞いていきたいっす。
tracks_face_03優貴 頻繁な活動を続けていきたいです。リリースしてツアー、リリースしてツアー。いまのうちに下積みをしっかり積みたい。
tracks_face_01隼太 僕は制作やライブに追われず、1年に1枚くらいのペースを大事にしながらバンドをやっていけるだけの人気と、音楽ができたらと思います。
tracks_face_02楊之介 そのとき、そのときの気分で決めていきたいですかね。あと、これから静岡がもっと面白いことになるようイベントとかやりたいかな。ゆるく!!

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tracks_face_01隼太 ライブに来る人や、バンドをやりたいって人口をもっと増やせるように、自分たちが上を目指して活動していくことが「面白いこと」につながるのかなって思います。
tracks_face_04ロッキー では、最後になんかこう、これからバンドを始めたい子とか、上を目指して頑張っているバンドにメッセージを。
tracks_face_01隼太 ライブ観に行きまくる! とかじゃないっすかね?
tracks_face_02楊之介 バンド始めたばかりの奴とも対等にラフな感じで話したいです! どんどん話しかけて欲しいっす。UMBER にもよくいるんで。
tracks_face_04ロッキー 優貴は?
tracks_face_01隼太 優貴は、あれじゃない? 寝坊じゃない? 遅刻しないとか。自分への戒めとして、こういう場で言うのは大事だよ。

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tracks_face_03優貴 う〜〜〜〜〜〜ん。遅刻、寝坊はしない。ですかね・・・。

一同爆笑。

インタビューを終えて

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久しぶりにゆっくり話をしたTrack’sは静岡在住、メンバー全員まだ10代。

4年前、本当にカワイイとしかいいようがなかった彼らは、ガラガラのライブハウスで歌っていたときと同じようなハングリーな目をいまもしていて、でも自分たちの芯や行先をしっかり定めているカッコいい「バンドマン」に成長していました。

君たちにこれから起こる楽しいことも、嫌なことも、良いことも、すべて糧にしてそのまま突き進んで欲しいです。

メンバーみんな仲良くやれよ。まあ、割と遠くから眺めていた、バンドシーンの親戚のおっさんとして、応援しています。

こんな形で関わるとは夢にも思ってなかったけど、こうやって話ができてよかったな。

Go Track’s Go !

Track’s ”On my way home” TOUR 2018

>4月スケジュール
04/15(日) 名古屋APOLLO BASE
04/18(水) 大阪新神楽
04/20(金) 新宿ACB
04/21(土) 鈴鹿ANSWER
04/22(日) 名古屋Party’z
04/24(火) 水戸LIGHT HOUSE
04/25(水) 千葉LOOK
04/26(木) 横浜F.A.D
04/28(土) 出雲APOLLO
04/30(月) 和歌山GATE

>5月スケジュール
5/2 大阪・心斎橋BIG CAT
5/3 GOLD RUSH 2018
5/6 岐阜・柳ケ瀬ants
5/7 東京・府中Flight
5/8 東京・八王子RIPS
5/11 岩手・盛岡CLUB CHANGE WAVE
5/12 青森・八戸ROXX
5/13 青森・弘前Mag-Net
5/15 静岡・沼津POCO
5/18 静岡・静岡UMBER [自主企画]
5/19 正真証明2018
5/20 愛知・豊橋club KNOT
5/25 群馬・高崎SUNBURST
5/27 山梨・甲府KAZOO HALL

6/16&17 SATANIC CARNIVAL ’18 出演決定!!

Track’s公式HP:http://tracks-band.jp

静岡のホットなバンド事情